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ミロイコ・スパイッチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミロイコ・スパイッチ
Milojko Spajić
Милојко Спајић
スパイッチ(2023年)
モンテネグロの旗 モンテネグロ首相
就任
2023年10月31日
大統領ヤコフ・ミラトビッチ
前任者ドリタン・アバゾビッチ
モンテネグロの旗 財務・社会福祉大臣
任期
2020年12月4日 – 2022年4月28日
首相ズドラヴコ・クリヴォカピッチ
個人情報
生誕 (1987-09-24) 1987年9月24日(37歳)
ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の旗 ユーゴスラビア社会主義連邦共和国
SRモンテネグロプリェヴリャ
国籍モンテネグロ
政党ヨーロッパ・ナウ!セルビア語版英語版(2022年-現在)
子供1
出身校大阪大学
埼玉大学経済学部学士(経済学)
HECパリ修士課程(MBA
専業政治家、金融技術者

ミロイコ・スパイッチモンテネグロ語: Milojko Spajićモンテネグロ語キリル・アルファベットМилојко Спајић1987年9月24日 - ) は、モンテネグロ政治家、金融エンジニア。同国首相中道派ヨーロッパ・ナウ!セルビア語版英語版党首を務める。

来歴

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プリェヴリャ・ギムナジウムセルビア語版英語版を優秀な学生の一人として卒業し、日本政府の奨学生として大阪大学で1年間学んだ後、2008年から埼玉大学経済学部で計量経済学を学び、2012年に卒業。在学中の2010年にはNRI学生小論文コンテスト優勝賞を受賞[1][2]。交換留学プログラムの一環として清華大学にも留学。フランスのHECパリビジネススクールで奨学金を得て修士号を取得[3]。卒業後は米国のウォール街パリ東京で各地で働く。政界に入る前、ゴールドマン・サックスで専属証券アナリストとしての勤務経験がある[4]

2020年より無党派の政治家として政治キャリアをスタートさせ、2020年の議会選挙英語版ではズドラヴコ・クリヴォカピッチの専門家チームのメンバーを務めた。彼のモンテネグロへの帰国の主な理由を争点となっている宗教の自由に関する法律の採択であり[5]、この法律はモンテネグロの体制にいかに多くの問題が蓄積しているかを解決するために戻ったと述べた。状況が改善するまでモンテネグロから出国するつもりはなく、8世紀にわたって存在し、モンテネグロ人の大部分が信頼しているセルビア正教会のような政教分離に反した国家を投資家は信じないと付け加えた[6]。 2020年12月4日に財務・社会福祉大臣に就任し、ズドラヴコ・クリヴォカピッチ首相の下で務める。任期中、スパイッチと経済大臣ヤコフ・ミラトヴィッチは物議を醸した「ヨーロッパ・ナウ!セルビア語版英語版」経済改革プログラムを提示し、実施した(以後、政党名称としても使用)[7]。議会危機を受けて、クリヴォカピッチ首相はモンテネグロ議会にドリタン・アバゾビッチ副首相の解任を求める発議を提出し、後任にスパイッチを副首相に就くことを提案したと発表。

スパイッチは2023年大統領選挙英語版でモンテネグロ大統領に立候補しようとしたが、セルビアとモンテネグロの二重国籍であることが判明し、州選挙管理委員会によって立候補を拒否される[8]。2023年4月26日、スパイッチがPES(ヨーロッパナウ!の事)の選挙人名簿のトップに就任することが確認された。選挙期間中、ドリタン・アバゾビッチ首相とフィリップ・アジッチ内務大臣は、2023年3月にモンテネグロで逮捕された韓国の仮想通貨開発者ドー・クォンと関係が疑われているスパイッチを非難[9]。2023年6月11日の総選挙でモンテネグロ議会で最多の議席を獲得。選挙後、クォンはスパイッチを資金的に支援したことはないと否定[10]。同年8月10日、ミラトヴィッチ大統領はスパイッチに新政権樹立の委任する[11]。10月31日に議会が新内閣を賛成46、反対19票で承認し、スパジッチ内閣英語版が発足された[12]

左:欧州委員会ウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長(2023年10月31日)
右:マケドニアのディミタル・コバチェフスキ首相(2023年11月21日)

フランスの首相ガブリエル・アタルエクアドルの大統領ダニエル・ノボアブルキナファソの大統領イブラヒム・トラオレに次いで世界で4番目に若い現職国家指導者である。

人物

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母国語のセルビア語に加えて、英語日本語中国語ロシア語フランス語が堪能である[13]。元妻との間に娘が1人いる[14][15]

脚注

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  1. ^ mr Milojko Spajić”. 2023年11月1日閲覧。
  2. ^ “本学卒業生 ミロイコ・スパイッチ氏のモンテネグロ首相就任に関して”. 埼玉大学. (2023年11月2日). https://www.saitama-u.ac.jp/news_archives/2023-1101-1821-9.html#:~:text=2023%E5%B9%B410%E6%9C%8831,%E5%AD%A6%E3%81%B3%E3%80%81%E5%8D%92%E6%A5%AD%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82 2023年11月3日閲覧。 
  3. ^ Admin (2020年10月11日). “Da će nakon više od dvije decenije ministar biti Pljevljak koji je završio osnovnu i srednju školu u svom gradu?- Najnovije vijesti iz Pljevalja | – Najnovije vijesti iz Pljevalja” (セルビア語). 2023年10月20日閲覧。
  4. ^ Od Floride do Oksforda: Ovo su eksperti Vlade Crne Gore” (英語). NOVA portal (2020年11月5日). 2020年11月6日閲覧。
  5. ^ 2019 ~ 2020 年モンテネグロにおける聖職者の抗議活動英語版参照
  6. ^ Novine, Pljevaljske. “Milojko Spajić: Vladavina prava da bude jaka kao kamen” (セルビア語). Pljevaljske novine. 2020年11月6日閲覧。
  7. ^ Spajić, Milatović: Čvrsto stojimo iza programa Evropa sad! onako kako ga je Vlada predložila”. 23 October 2022時点のオリジナルよりアーカイブ2023年10月20日閲覧。
  8. ^ Odbijena predsjednička kandidatura Milojka Spajića” (ボスニア語). balkans.aljazeera.net. 2023年10月20日閲覧。
  9. ^ Abazović i Spajić razmjenjuju optužbe za veze sa "kripto kraljem"” (セルビア語). Glas Amerike (2023年6月7日). 2023年10月20日閲覧。
  10. ^ 祝杯を挙げるモンテネグロの新党党首”. jiji.com. 2023年10月20日閲覧。
  11. ^ Milojko Spajić mandatar za sastav nove crnogorske vlade” (ボスニア語). balkans.aljazeera.net. 2023年8月11日閲覧。
  12. ^ “Montenegro's new government finally takes power after coalition with anti-Western, pro-Russian group”. ユーロニュース. (2023年10月31日). https://www.euronews.com/2023/10/31/montenegros-new-government-finally-takes-power-after-coalition-with-anti-western-pro-russi 2023年11月2日閲覧。 
  13. ^ Milojko Mickey Spajic”. LinkedIn. 2023年6月19日閲覧。
  14. ^ Medojević objavio dokument: Spajić ima stan u Beogradu na vodi”. Kodex.me. 2023年10月20日閲覧。
  15. ^ Zašto je Spajić odigrao za Mila” (セルビア語). vijesti.me. 2023年10月20日閲覧。

外部リンク

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公職
先代
ドリタン・アバゾビッチ
モンテネグロの首相
2023年から現在
現職