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プリズ級深海救難艇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プリズ級深海救難艇
浮上航行中のAS-30
基本情報
運用者  ロシア海軍
級名 プリズ級深海救難艇
艦歴
現況 現役
要目
排水量 55 t
長さ 13.5 m
3.8 m
高さ 4.6 m
速力 最大3.3ノット
巡航時2.3ノット
上昇速度 毎秒0.5m
航続距離 21海里
航海日数 4人搭乗で120時間
24人搭乗で10時間
潜航深度 1000 m
乗員 5人
搭載人員 20人
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プリズ級深海救難艇ロシア語: Спасательные глубоководные аппараты проекта 1855 шифр «Приз» :1855計画型深海救難艇)はソビエト海軍/ロシア海軍深海救難艇である[1]。“プリズ(Приз)”とはロシア語で“賞品”の意。

2005年8月に発生した訓練中の浮上不能事故については後述の#AS-28浮上不能事故を参照のこと。

概要

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プリズ級深海救難艇は1986年から1991年にかけて4機が建造された。それまでに建造された深海救難艇である1837型や1832型とは異なる外観を持っており、船体中ほどに配置された大きめのセイルが特徴である。

乗員は4人で最大20人まで収容できる。全長13.5mで全高5.7mである。排水量は55 m³で潜水時は110 m³である。最大深度は1000mである。チタン製の耐圧殻を持つ。最高速度は3.7 knots (6.9 km / h)である。最大120時間分の空気の供給量が搭載される。

AS-26、AS-28、AS-30、AS-34の四隻が、05360型、または05361型救難艦に二隻ずつ搭載されて運用されている。過去には940型救難潜水艦(NATOコードネーム:インディア型潜水艦)にも搭載された。

本級の後継としてはベスター級深海救難艇(18270型、船体番号AS-36)(伊語版)がある。

AS-28浮上不能事故

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浮上したAS-28
AS-28救出のためC-5に搭載される米海軍のスーパースコーピオ

ロシア海軍太平洋艦隊に所属するプリズ級深海救難艇である、AS-28は2005年8月4日、カムチャッカ沿岸のBeresowaja湾の南東沖70kmの地点で訓練中、深度180mで潜行時に古い魚網に絡まり身動きが取れなくなり、乗員7人が搭乗したまま浮上不能となった。

クルスクの事故の時とは異なりロシア海軍は他国へ救援を求めた。 イギリス、アメリカが無人探査機を空輸し、日本は潜水艦救難母艦ちよだを含む4隻の艦船を現場へ向かわせた。 8月7日早朝、最初に到着したイギリス海軍の無人探査機、スコーピオが鋼線を切断することによって障害物を取り除いた。5:26 (CET)AS-28は自力で浮上し、乗員は全員無事だった。

A事故の後、2004年に4機に対する近代化が計画された。2005年~2008年にかけてテレビカメラマニピュレータや10mm径の金属製のロープを切断出来る切断装置や水中溶接機、等を搭載する近代化改修をKrasnoye Sormovo第12工場で実施した[2][3][4]。 最初の改修は2億4000万ロシア・ルーブルで次の機体は2億ルーブルかかる[5]

同型艦

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艦番号 艦名 建造 起工 進水 竣工 除籍
AS-26
AS-28
AS-30
AS-34

脚注・出典

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関連項目

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