コンテンツにスキップ

プリサイスエンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プリサイスエンド
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 1997年4月4日
死没 2021年3月18日(24歳没)
エンドスウィープ
Precisely
母の父 Summing
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
競走成績
生涯成績 9戦4勝
テンプレートを表示

プリサイスエンド (Precise End) は、アメリカ合衆国生まれの競走馬および種牡馬である。

経歴

[編集]

競走馬としてはアメリカ合衆国で走り、ベイショアーステークス (GIII) で1着、サマーステークス (GII) で3着、カウディンステークス (GII) で3着となるなどの成績を残した。

2001年よりアメリカ合衆国で種牡馬となり、2005年に日本へ輸入され、日高スタリオンステーションで繋養された。日本での供用初年となる当年には128頭に種付けを行い、日高地区の新種牡馬としてイーグルカフェと並んでトップを記録した。内国産の初年度産駒はその後77頭が血統登録された。

内国産の産駒は2008年より競走馬デビューし、6月22日函館競馬場で行われたメイクデビュー函館をコパノマユチャンが制し、内国産の産駒が初勝利を挙げた。この勝利は2008年の新種牡馬産駒の中央競馬での初勝利第1号を記録した。

日本に輸入される前に誕生し、外国産馬として輸入された3頭の産駒は、すべて勝ち上がっている。アメリカで走っている産駒では、2008年にシェリーン (Sherine) がカムリーステークス (GII) を制し、産駒が重賞初勝利を挙げている。

また、2010年1月31日東京競馬場で行われた第24回根岸ステークス (GIII) にグロリアスノアが優勝し、産駒のJRA重賞初勝利となった。

2015年に日高スタリオンが閉鎖されたため、2016年からは優駿スタリオンステーションで繋養されることになった。

2020年9月7日、2020年シーズンを最後に種牡馬を引退することが発表された[1]

2021年3月18日の朝、鼻血を出して立てなくなり、���医を呼び受診させた後、鼻血は止まり、立てるようになったため様子を見ようということになっていた。しかし、15時頃に再度、鼻血を出して立てなくなり、獣医の到着を待たずに死亡した[2][3]。死亡後の解剖により、副鼻腔からの出血が確認され大量出血が死因と見られている[4]

種牡馬成績

[編集]

主な産駒

[編集]

グレード制重賞優勝馬

[編集]

競走名の前の国旗は開催国 (日本以外の場合に明記)

地方重賞優勝馬

[編集]

ブルードメアサイアーとしての主な産駒

[編集]

地方重賞優勝馬

[編集]

血統表

[編集]
プリサイスエンド血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系
[§ 2]

*エンドスウィープ
End Sweep
1991 鹿毛
父の父
*フォーティナイナー
Forty Niner
1985 栗毛
Mr.Prospector Raise a Native
Gold Digger
File Tom Rolfe
Continue
父の母
Broom Dance
1979 鹿毛
Dance Spell Northern Dancer
Obeah
Witching Hour Thinking Cap
Enchanted Eve

Precisely
1987 栗毛
Summing
1978 鹿毛
Verbatim Speak John
Well Kept
Sumatra Groton
Sunda Strait
母の母
Crisp 'n Clear
1981 鹿毛
Cold Reception Secretariat
Cold Comfort
Ring O'Bells Grey Dawn
Aldonza
母系(F-No.) (FN:21-a) [§ 3]
5代内の近親交配 Nearctic 5×5=6.25%、Nashua 5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [42]
  2. ^ [43]
  3. ^ [42]
  4. ^ [42][43]


脚注

[編集]
  1. ^ 種牡馬引退のプリサイスエンド(1)北の大地で過ごす第三の馬生 - 佐々木祥恵 | 競馬コラム”. netkeiba.com. 2022年1月20日閲覧。
  2. ^ 訃報-2021年3月18日|プリサイスだより|引退馬協会”. 認定NPO法人 引退馬協会. 2022年1月20日閲覧。
  3. ^ “プリサイスエンドが死ぬ 24歳”. スポーツ報知. (2021年3月19日). https://hochi.news/articles/20210319-OHT1T50090.html?page=1 2022年1月20日閲覧。 
  4. ^ ご報告|プリサイスだより|引退馬協会”. 認定NPO法人 引退馬協会. 2022年1月20日閲覧。
  5. ^ Sherine(USA)”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  6. ^ グロリアスノア”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  7. ^ シェアースマイル”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  8. ^ カフジテイク”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  9. ^ エンドスルー”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  10. ^ グレードアップ”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  11. ^ ヴェリーハード”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  12. ^ コパノマユチャン”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  13. ^ ブレーヴキャンター”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  14. ^ プリマビスティー”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  15. ^ ショウリダバンザイ”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  16. ^ マイネルパルフェ”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  17. ^ マーメイドジャンプ”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  18. ^ メイショウパーシー”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  19. ^ ワタリルーブル”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  20. ^ ブリリアントロビン”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  21. ^ ミータロー”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  22. ^ テンショウリバイヴ”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  23. ^ クリノエリザベス”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  24. ^ ニホンカイセーラ”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  25. ^ スマイルピース”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  26. ^ ミラクルフラワー”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  27. ^ ラブディーバ”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  28. ^ メモリードルマン”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  29. ^ タイセイプレシャス|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2021年1月7日閲覧。
  30. ^ ヘイハチハピネス”. JBISサーチ. 2017年11月10日閲覧。
  31. ^ ダモンデ”. JBISサーチ. 2017年11月13日閲覧。
  32. ^ アヴァレソー”. JBISサーチ. 2018年7月24日閲覧。
  33. ^ コウエイアンカ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2021年9月26日閲覧。
  34. ^ エムワンピーコ”. JBISサーチ. 2021年3月13日閲覧。
  35. ^ イッキトウセン”. JBISサーチ. 2021年3月13日閲覧。
  36. ^ ルナクレア|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2021年6月16日閲覧。
  37. ^ アイバンホー”. JBISサーチ. 2021年3月13日閲覧。
  38. ^ サブノタマヒメ”. JBISサーチ. 2021年3月13日閲覧。
  39. ^ スマイルサルファー|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2021年6月11日閲覧。
  40. ^ ヴェレノ”. JBISサーチ. 2022年11月20日閲覧。
  41. ^ ナナコロビヤオキ”. JBISサーチ. 2022年11月20日閲覧。
  42. ^ a b c プリサイスエンド(USA) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月9日閲覧。
  43. ^ a b プリサイスエンドの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月9日閲覧。

外部リンク

[編集]