コンテンツにスキップ

ブルース・ロンドン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブルース・ロンドン
Bruce Rondón
アグアスカリエンテス・レイルロードメン
タイガース時代(2015年7月31日)
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 カラボボ州バレンシア
生年月日 (1990-12-09) 1990年12月9日(33歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
275 lb =約124.7 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2007年 アマチュアFA
初出場 2013年4月25日 カンザスシティ・ロイヤルズ
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ベネズエラの旗 ベネズエラ
WBC 2017年

ブルース・ロンドンBruce Rondón, 1990年12月9日 - )は、ベネズエラカラボボ州バレンシア出身のプロ野球選手投手)。右投右打。メキシカンリーグアグアスカリエンテス・レイルロードメン所属。

ファーストネームの「ブルース」は「ブルース・リー」が由来。父親は「ブルース・リー」と名付けたかったが、母親が「リー」という名に難色を示したため、「ブルース」となった[1]

経歴

[編集]

プロ入りとタイガース時代

[編集]

2007年9月12日デトロイト・タイガースと契約してプロ入り。

2008年にルーキー級ベネズエラン・サマーリーグ・タイガースでプロデビュー。13試合に先発登板して2勝6敗・防御率3.58・34奪三振の成績を残した。

2009年はまずルーキー級ガルフ・コーストリーグ・タイガースでプレーし、3試合に先発登板して0勝1敗・防御率4.76・15奪三振の成績を残した。7月からベネズエラに戻り、ルーキー級ベネズエラン・サマーリーグ・タイガースでプレー。先発からリリーフに転向し、3試合に登板した。

2010年はまずルーキー級ガルフ・コーストリーグ・タイガースでプレーし、24試合に登板して0勝0敗15セーブ・防御率0.70と好投。8月にA+級レイクランド・フライングタイガース英語版へ昇格。4試合に登板して0勝0敗2セーブ・防御率1.35・7奪三振の成績を残した。

2011年はA級ウェストミシガン・ホワイトキャップス英語版でプレーし、41試合に登板して2勝2敗19セーブ・防御率2.02・61奪三振の成績を残した。

2012年はまずA+級レイクランドでプレーし、22試合に登板して1勝0敗15セーブ・防御率1.93・34奪三振の成績を残した。6月にAA級エリー・シーウルブズへ昇格。21試合に登板して0勝1敗12セーブ・防御率0.83・23奪三振の成績を残した。7月にはオールスター・フューチャーズゲームに選出された[2]。8月にAAA級トレド・マッドヘンズへ昇格。9試合に登板して1勝0敗2セーブ・防御率2.25・9奪三振の成績を残した。オフの11月20日にタイガースとメジャー契約を結び[3]40人枠入りを果たした。

2013年2月18日にタイガースと1年契約に合意[4]3月28日にAAA級トレドへ異動し、そのまま開幕を迎えた。4月23日オクタビオ・ドーテル故障者リスト入りしたため、メジャーへ昇格[5]4月25日カンザスシティ・ロイヤルズ戦でメジャーデビュー。1点リードの8回表から登板したが、3安打1失点を喫し、ブロウンセーブを記録した[6]。将来のクローザーとして期待されていたが、3度目の登板となった5月1日ミネソタ・ツインズ戦でも救援を失敗し、試合後にAAA級トレドへ降格[7]6月28日にメジャーへ昇格[8]。昇格時にはジム・リーランド監督からクローザーでの起用を否定されたが、昇格後はリリーフに定着。8月4日シカゴ・ホワイトソックス戦では、同点の延長11回表から登板し、2回を1安打無失点に抑えると、延長12回裏にタイガースがサヨナラ勝ちしたため、メジャー初勝利を挙げた[9]8月30日クリーブランド・インディアンス戦ではメジャー初セーブを記録した[10]。9月に右肘の故障で離脱したが、シーズン終盤に復帰した。この年は30試合に登板して1勝2敗1セーブ・防御率3.45・30奪三振の成績を残した。

2014年3月1日にタイガースと1年契約に合意[11]。セットアッパーとしての役割を期待されていたが、再び右肘を故障し、3月21日トミー・ジョン手術を行うことが発表された[12]3月29日に60日間の故障者リスト入りし[13]、シーズンを全休した。

2015年は2シーズンぶりにメジャーへ復帰。この年は35試合に登板して防御率は5.81と今一つだったが、31.0イニングで36個の三振を奪い、高い三振奪取能力が健在である事を証明した。

2016年は37試合にリリーフ登板し、防御率2.97・5勝2敗・WHIP0.96という素晴らしい成績を記録。持ち前の奪三振力でも、キャリアハイの奪三振率11.1をマークして更に磨きが掛かった。

2017年開幕前の2月8日第4回WBCベネズエラ代表に選出された[14]12月1日ノンテンダーFAとなった[15]

ホワイトソックス時代

[編集]

2018年2月2日にホワイトソックスとマイナー契約で同意し、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[16]。シーズンでは開幕を傘下のAAA級シャーロット・ナイツで迎え、4月8日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。同日のタイガース戦に8回2死から登板し、かつての僚友であるミゲル・カブレラをはじめ打者4人に対しすべて三振で終えた[17]7月11日DFAとなり[18]、13日にマイナー契約でAAA級シャーロットへ配属された後、17日にFAとなった[15]

ホワイトソックス退団後

[編集]

2019年はレギュラーシーズンはプレーせず、オフにベネズエラのウィンターリーグに参加。

2020年4月22日にメキシカンリーグアグアスカリエンテス・レイルロードメンと契約した[15]

2021年3月11日にメキシカンリーグのモンテレイ・サルタンズと契約したが[15]、開幕前の5月5日に退団した。オフはベネズエラのウィンターリーグに参加し、カリビアンシリーズにも出場した。

2022年2月22日にメキシカンリーグのアグアスカリエンテス・レイルロードメンと契約した[15]

投球スタイル

[編集]

最速102.8mph(約165km/h)[19]・平均97mph(約156km/h)のフォーシームと、平均86mph(約138km/h)のスライダーの2球種を主に使用し、左打者に対して稀に平均90mph(約145km/h)のチェンジアップを使用する。

詳細情報

[編集]

年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
2013 DET 30 0 0 0 0 1 2 1 5 .333 122 28.2 28 2 11 0 0 30 7 1 11 11 3.45 1.36
2015 35 0 0 0 0 1 0 5 3 1.000 145 31.0 31 3 19 1 2 36 2 0 22 20 5.81 1.61
2016 37 0 0 0 0 5 2 0 6 .714 144 36.1 23 5 12 1 3 45 1 1 12 12 2.97 0.96
2017 21 0 0 0 0 1 3 1 7 .250 76 15.2 21 1 10 2 1 22 1 1 19 19 10.91 1.98
2018 CWS 35 0 0 0 0 2 3 1 5 .400 154 29.2 37 1 27 2 1 40 6 0 30 28 8.49 2.16
MLB:5年 158 0 0 0 0 10 10 8 26 .500 641 141.1 140 12 79 6 7 173 17 3 94 90 5.73 1.55
  • 2021年度シーズン終了時

記録

[編集]
MiLB

背番号

[編集]
  • 43(2013年、2015年 - 2017年)
  • 44(2018年)

代表歴

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ Andrew Pentis (2013年3月13日). “Prospect Q&A: Inside Rondon's head”. MiLB.com. 2018年4月9日閲覧。
  2. ^ 2012 Futures Game World Team Roster”. MLB.com. 2014年8月7日閲覧。
  3. ^ "Tigers purchase contracts of three players" (Press release) (英語). MLB.com (Detroit Tigers). 20 November 2012. 2017年12月5日閲覧
  4. ^ "Tigers agree to terms with seven players" (Press release) (英語). MLB.com (Detroit Tigers). 18 February 2013. 2017年12月5日閲覧
  5. ^ Jason Beck (2013年4月23日). “Tigers promote Rondon, place Dotel on DL” (英語). MLB.com. 2017年12月5日閲覧。
  6. ^ Scores for Apr 25, 2013” (英語). ESPN MLB (2013年4月25日). 2014年8月7日閲覧。
  7. ^ Jason Beck (2013年5月1日). “Rondon returns to Toledo as closer” (英語). MLB.com. 2017年12月5日閲覧。
  8. ^ Jim Hawkins (2013年6月28日). “Rondon returns to Tigers, but won't be closer” (英語). MLB.com. 2017年12月5日閲覧。
  9. ^ Scores for Aug 4, 2013” (英語). ESPN MLB (2013年8月4日). 2014年8月7日閲覧。
  10. ^ Scores for Aug 30, 2013” (英語). ESPN MLB (2013年8月30日). 2014年8月7日閲覧。
  11. ^ "Tigers agree to terms with eight players" (Press release) (英語). MLB.com (Detroit Tigers). 1 March 2014. 2017年12月5日閲覧
  12. ^ Andrew Simon (2014年3月21日). “Rondon needs Tommy John surgery, will miss '14” (英語). MLB.com. 2017年12月5日閲覧。
  13. ^ Jeff Seidel (2014年3月29日). “Last set of moves brings roster to 25” (英語). MLB.com. 2017年12月5日閲覧。
  14. ^ Chad Thornburg (2017年2月8日). “Miggy, Altuve lead loaded Venezuela offense” (英語). MLB.com. 2017年12月5日閲覧。
  15. ^ a b c d e MLB公式プロフィール参照。2018年7月21日閲覧。
  16. ^ White Sox reportedly add Rondon to 'pen mix” (英語). MLB.com (2018年2月2日). 2018年2月18日閲覧。
  17. ^ Scott Merkin (2018年4月8日). “Rondon impresses in White Sox relief debut”. MLB.com. 2018年4月9日閲覧。
  18. ^ Scott Merkin (2018年7月11日). “Gonzalez undergoes season-ending surgery” (英語). MLB.com. 2018年7月21日閲覧。
  19. ^ 2013年記録。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]