ジョン・ポープル
Sir John Pople ジョン・ポープル | |
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生誕 |
John Anthony Pople 1925年10月31日 イギリス サマセット |
死没 |
2004年3月15日 (78歳没) アメリカ合衆国 シカゴ |
国籍 | イギリス |
研究分野 | 理論化学 |
研究機関 |
ブリストル飛行機 ケンブリッジ大学 カーネギーメロン大学 ノースウェスタン大学 イギリス国立物理学研究所 |
出身校 | ケンブリッジ大学 |
博士論文 | Lone Pair Electrons (1951) |
博士課程 指導教員 | ジョン・レナード=ジョーンズ |
主な業績 | Gaussianの開発 |
主な受賞歴 | ノーベル化学賞(1998) |
公式サイト nobelprize | |
プロジェクト:人物伝 |
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サー・ジョン・アンソニー・ポープル(Sir John Anthony Pople、1925年10月31日 - 2004年3月15日)は、イギリス生まれで主にアメリカで活動した理論化学者である。1998年に「量子化学における計算化学的方法の展開」でノーベル化学賞を受賞した。
生涯
[編集]1925年、サマセットで生まれる。レナード=ジョーンズの下で学び、1951年ケンブリッジ大学で数学の学位を得る。その後、英国立物理学研究所を経て、1964年にアメリカに渡りカーネギー・メロン大学の物理化学科の教授を務めた。1986年からはノースウェスタン大学の化学科教授を務めている。1961年王立協会フェロー選出。
研究
[編集]主な業績は分子軌道法の理論を作ったことである。1953年にルドルフ・パリサー、 ロバート・パールとともにパリサー・パー・ポープル法(PPP近似)と呼ばれるπ電子系の近似法を考案した。1965年頃からは同じく半経験的分子軌道法の、分子の主要構成価電子全体をあつかうCNDO法(Complete Neglect of Differential Overlap法)、INDO法(Intermediate Neglect of Differential Overlap法)を開発した。
一方で、半経験的なCNDO法やINDO法には、同時に複数のパラメータの信頼性を上げる事やd電子系への応用などが困難だという欠点があった。これを克服する手法として非経験的分子軌道法(ab initio methods)の開発を進め、1970年にはGAUSSIAN 70を開発している。GAUSSIANは量子化学交流プログラム機構を通じて世界中に普及し、4年ごとの改訂ではウォルター・コーンの提唱した密度汎関数法を取り入れるなどの改良が続けられた。今日、ab initio計算プログラムとして最も広く用いられている。
受賞歴
[編集]- 1970年 アーヴィング・ラングミュア賞
- 1972年 センテナリー賞
- 1977年 ライナス・ポーリング賞
- 1987年 シュレーディンガー・メダル
- 1988年 デービーメダル
- 1998年 ノーベル化学賞
- 2002年 コプリ・メダル
著作
[編集]- J.A.Pople; W.G.Schneider; H.J.Bernstein (1959). High-resolution Nuclear Magnetic Resonance. McGraw-Hill Book Company