シロウリ
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シロウリ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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シロウリの実
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分類(APG III) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Cucumis melo L. var. utilissimus (Roxb.) Duthie et Fuller 'Albus' (1950)[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
シロウリ(白瓜) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
oriental picking melon[3] |
シロウリ(白瓜・越瓜、学名: Cucumis melo var. utilissimus ‘Albus’ )は、ウリ(メロン)の品種。また、その果実のこと。アサウリ、ツケウリ、カタウリ、モミウリ、マルヅケウリとも。夏の季語。実は熟しても甘くならないのが特徴[3]。
和名は、完熟すると皮の色が白っぽくなることにちなむ[3]。身が緻密で味が淡白であるため、奈良漬けなどの漬物での利用が適している。種を抜いて螺旋状に切り塩をして干したものは
シロウリのなかまのはぐらうりは、パリパリした食感が特徴の漬物向きの青果で、千葉県などで多く生産されている[3]。愛知県の尾張地方には、かりもりという品種がある[5]。
生産
[編集]戦後の日本において、家庭で漬物を作る機会が減り、青果としての流通量も減少した[3]。地方には在来品種も根強く残っているが、広域に流通するものは少ない[3]。主産地は徳島県と千葉県で、旬の6 - 8月に流通する。
地域特産野菜生産状況調査 / 確報 令和2年産[6]
作付面積(ha) / 収穫量(t) /出荷量(t)
全国 67 / 3,080 / 2,970
ランキング(収穫量上位5位まで)
[編集]1.徳島 30 / 1,800 / 1,800
2.千葉 12 / 773 / 708
3.愛知 1 / 78 / 72
4.福岡 2 / 72 / 69
5.大阪 1 / 63 / 54
利用
[編集]キュウリよりも果肉が緻密で、漬物に向いており、奈良漬けなどなどの代表的な素材となっている[3]。キュウリよりも水分は少なく、ウリ特有の香りがあり、味は甘みもなく淡泊である[3]。漬物にするとシャキシャキした歯ごたえがある[3]。熟したものは歯切れが悪い[3]。
淡泊な味わいであることから、調理方法は味の濃い漬物に適している[3]。薄切りにして塩を振って水分を抜いてから、酢の物、和え物にしたり、椀種としても食べられる[3]。種を抜いてらせん状に切り、塩を振って干した「雷干し」を酢の物にしたり、そのまま醤油と鰹節をかけて食べられることもある[3]。
様々な郷土料理の食材にされている。()内の地域名は主な伝承地域。
- あちゃら漬け(あちゃらづけ)(福岡地方)[7]
- 瓜の鉄砲漬(うりのてっぽうづけ)(千葉県成田市・香取市)[8]
- かりもりの粕漬け(かりもりのかすづけ)(愛知県全域)[9]
- 奈良和え(ならあえ)(奈良県内全域)[10]
栄養価
[編集]独特の歯ごたえから食物繊維が多そうにみえるが、野菜としては少ない方の部類に入る[3]。漬物にしたときは塩分量が相当高くなる[3]。
脚注
[編集]- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Cucumis melo L. var. utilissimus (Roxb.) Duthie et Fuller 'Albus' シロウリ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年7月25日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Cucumis melo L. var. conomon (Thunb.) Makino シロウリ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年7月25日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 講談社編 2013, p. 100.
- ^ 「雷干し/雷乾し」『講談社『和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典』』 。コトバンクより2020年10月21日閲覧。
- ^ “かりもりの粕漬け 愛知県”. うちの郷土料理. 農林水産省. 2020年10月21日閲覧。
- ^ “地域特産野菜生産状況調査 確報 令和2年産 年次 2020年 | ファイル | 統計データを探す”. 政府統計の総合窓口. 2022年12月21日閲覧。
- ^ “あちゃら漬け 福岡県 | うちの郷土料理:農林水産省”. www.maff.go.jp. 2022年12月21日閲覧。
- ^ “瓜の鉄砲漬 千葉県 | うちの郷土料理:農林水産省”. www.maff.go.jp. 2022年12月21日閲覧。
- ^ “かりもりの粕漬け 愛知県 | うちの郷土料理:農林水産省”. www.maff.go.jp. 2022年12月21日閲覧。
- ^ “奈良和え 奈良県 | うちの郷土料理:農林水産省”. www.maff.go.jp. 2022年12月21日閲覧。
出典
[編集]- 講談社編『からだにやさしい旬の食材 野菜の本』講談社、2013年5月13日、100頁。ISBN 978-4-06-218342-0。
- 広辞苑第5版
- 『四季日本の料理 夏』講談社 ISBN 4-06-267452-1
- 『旬の食材 春・夏の野菜』講談社 ISBN 4-06-270135-9
外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、シロウリに関するカテゴリがあります。