サウサンプトン島
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サウサンプトン島(英語:Southampton、イヌクティトゥット語: Shugliaq)は、カナダ・ヌナブト準州の島。 カナダ北部の北極群島のひとつであり、州南部キバリク地域に属する。 島の面積は41,214㎢で、世界で34番目、カナダで9番目に大きな島である。 島の南岸には、唯一の町コーラル・ハーバー(イヌクティトゥット語名サリク。人口1,035人、2021年カナダ国勢調査)がある。サウサンプトン島はカナダで数少ないサマータイムを採用していない地域の一つであり、ヌナブトでも唯一の地域である。
歴史
[編集]サウサンプトン島は、トゥニット族またはドーセット族の最後の生き残りであったサドルミウト族(イヌクティット語でサリルミウト)が住んでいたことで有名である。 旧イヌイット文化であったトゥニイト族は、1902年に伝染病によって全滅した。ヨーロッパ人がこの島を訪れた最初の記録は、1613年にウェールズの探検家トーマス・バトンによるものである。20世紀初頭、捕鯨船船長ジョージ・コマーらの影響を受け、ナウジャートやチェスターフィールド・インレットからアイビリンミウト族が島に移住し有人島になった。 二十五年後にはバフィン島からの移住者もやってきた。