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ギ酸ナトリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ギ酸ナトリウム
識別情報
CAS登録番号 141-53-7 チェック
PubChem 2723810
ChemSpider 8517 チェック
UNII 387AD98770 チェック
EC番号 205-488-0
E番号 E237 (防腐剤)
ChEBI
ChEMBL CHEMBL183491 ×
特性
化学式 HCOONa
モル質量 68.007 g/mol
外観 白色の顆粒
潮解性
密度 1.92 g/cm3 (20 °C)
融点

253 °C, 526 K, 487 °F

沸点

分解

への溶解度 43.82 g/100 mL (0 °C)
97.2 g/100 mL (20 °C)
160 g/100 mL (100 °C)
溶解度 ジエチルエーテルに溶けない
グリコールエタノールギ酸に溶ける
熱化学
標準生成熱 ΔfHo -666.5 kJ/mol
標準モルエントロピー So 103.8 J/mol K
標準定圧モル比熱, Cpo 82.7 J/mol K
危険性
NFPA 704
0
1
0
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ギ酸ナトリウム(Sodium formate)はギ酸ナトリウム塩で、吸湿性のある白色粉末である。

利用

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ギ酸ナトリウムは繊維の染色や印刷の過程で用いられる。また鉱酸の保存用のバッファとしても使われる。

合成

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ギ酸ナトリウムは実験室的には、ギ酸を炭酸ナトリウムで中和することにより得られる。またクロロホルム水酸化ナトリウムを反応させたり、

水酸化ナトリウムと抱水クロラールを反応させることによっても得られる。クロロホルムの溶解度が低く、分別結晶化させやすいため、後者の方法の方が多く用いられる。

工業的には、160℃の加圧下で水酸化ナトリウムに一酸化炭素を吸収させて作られる。