キヌゲネズミ科
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キヌゲネズミ科 | ||||||||||||||||||||||||
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地質時代 | ||||||||||||||||||||||||
始新世中期 - 完新世(現代) | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Cricetidae J. Fischer, 1817[1] | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
キヌゲネズミ科[2] | ||||||||||||||||||||||||
亜科 | ||||||||||||||||||||||||
本文参照
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キヌゲネズミ科(キヌゲネズミか、Cricetidae)は、齧歯目ネズミ上科の分類群である。ハムスター、ハタネズミ、レミングなどが含まれる。
進化
[編集]キヌゲネズミ科は新生代始新世中期 - 後期のアジアに現れたが、勢力を拡大するのは中新世に入ってからであった。アフリカやマダガスカル、北アメリカ大陸、そして南アメリカには約300万年前に北アメリカを経由して到達した。現在では熱帯から北極圏にまでの広い範囲に分布している。また、特に南アメリカでは350以上の種に分化し、繁栄している。[3]
臼歯はやや祖先的な形態を留め、初期の属では咬頭が細い峰で連結された様な形態を示す。一方、後期に分化したミズハタネズミ亜科では高冠歯化し、更に無根歯となって一生伸び続ける様になる。喉頭のパターンも、扇形が互い違いに並んだ様な形態へと変化している。[4]
分類
[編集]以下の亜科が含まれる。MusserとCarletonによる1993年の分類ではネズミ科のシノニムとされたが、2005年の分類ではネズミ科とは異なる科とされた[1]。
- ミズハタネズミ亜科 Arvicolinae - オオハタネズミ、レミング、マスクラットなど
- キヌゲネズミ亜科 Cricetinae - ゴールデンハムスター、ジャンガリアンハムスターなど
- タテガミネズミ亜科 Lophiomyinae - タテガミネズミ
- ウッドラット亜科 Neotominae - ウッドラット、ゴールデンマウスなど
- コトンラット亜科 Sigmodontinae - コメネズミなど
- キノボリネズミ亜科 Tylomyinae - ヨルネズミなど
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ノルウェーレミング L. lemmus
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ゴールデンハムスター M. auratus
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シカシロアシマウス P. maniculatus
脚注
[編集]- ^ a b Musser, G. G. and M. D. Carleton. 2005. Superfamily Muroidea. Pp. 894-1531 in Mammal Species of the World: a Taxonomic and Geographic Reference. D. E. Wilson and D. M. Reeder eds. Johns Hopkins University Press, Baltimore.
- ^ 川田伸一郎・岩佐真宏・福井大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽創・姉崎智子・横畑泰志 「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1-53頁。
- ^ 『絶滅哺乳類図鑑』 109頁
- ^ 『絶滅哺乳類図鑑』 109 , 112頁
関連項目
[編集]- ネズミ科 - 中新世中期に分化したとされるグループ。
参考文献
[編集]Musser, G. G. and M. D. Carleton. 2005. Superfamily Muroidea. Pp. 894-1531 in Mammal Species of the World a Taxonomic and Geographic Reference. D. E. Wilson and D. M. Reeder eds. Johns Hopkins University Press, Baltimore.
- 富田幸光『絶滅哺乳類図鑑』伊藤丙雄、岡本泰子、丸善、2002年、109 , 112頁頁。ISBN 4-621-04943-7。