エメリー・ワールドワイド
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設立 | 1946年 (エメリー・エア・フレートとして) | |||
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運航開始 | 1946年 | |||
運航停止 |
2001年8月13日(全便運航停止) 2001年12月5日(完全運航停止) | |||
ハブ空港 | ||||
親会社 | コン・ウェイ社 | |||
保有機材数 | 37機 | |||
本拠地 | アメリカ合衆国カリフォルニア州レッドウッドシティ | |||
代表者 | John Colvin Emery, Sr. (創業者) | |||
外部リンク | www.emeryworld.com |
エメリー・ワールドワイド(英語: Emery Worldwide)とは、かつて存在した世界有数の貨物航空会社であり、カリフォルニア州レッドウッドシティに拠点を置いていた[1]。
歴史
[編集]航空会社は1946年に設立し、貨物航空会社としては初のアメリカ政府から運航証明書を取得した航空会社だった。それから40年間もの間はアメリカ最大規模の貨物航空会社となった。
2001年8月13日、エメリー・ワールドワイドは航空機のメンテナンスが疎かだったことを理由に、保有する全機材を運航停止処分とした[2]。2001年12月5日、航空会社が正式に運航停止を発表し、運送業務のすべてが他の航空会社へ委託された。
2004年、UPS航空がエメリー・ワールドワイドの後継会社であるメンロ・ワールドワイド・フォワーディングを買収[3]。
現在、 UPSはエメリー・ワールドワイドというブランド名を使用して、 UPSサプライチェーン ソリューションというマーケットを立ち上げている[4]。
事故
[編集]- 1977年3月28日、ダグラス C-47A (便名不明、機体記号:N57131)がオヘア国際空港でタキシング中に機内火災が発生[5]。
- 1996年12月9日、ダグラス C-47A (便名不明、機体記号:N75142)がボイシ空港へ着陸する直前に墜落し、乗員全員が死亡した。事故機は離陸する際に右エンジンから出火したため、ボイシ空港へ引き返そうとしていた[6]。
- 2000年2月16日、サクラメント発デイトン行きのエメリー・ワールドワイド17便 (使用機材:DC-8-71F、機体記号:N8079U)がサクラメント・マザー空港を離陸後に墜落。乗員全員が死亡した[7]。
- 2001年4月26日、DC-8-71 (便名不明、機体記号:N8076U)がナッシュビル国際空港へ着陸した際、左側の着陸装置のみが格納され機体が損傷したが、乗員3名に怪我はなかった。事故調査の結果、着陸装置のメンテナンスが不適切だったために起こった事故だった[8]。
脚注
[編集]- ^ "We Welcome Diversity." Emery Worldwide. April 26, 2001. Retrieved on February 1, 2011. "Emery Worldwide Attn: HR Dept. One Lagoon Drive Redwood City, CA 94065"
- ^ Isidore, Chris (13 August 2001). “Emery grounds jets”. CNN 14 December 2016閲覧。
- ^ “UPS Agrees to Buy Menlo Worldwide”. Los Angeles Times. (6 October 2004) 14 December 2016閲覧。
- ^ “Emery Worldwide Freight Services - UPS Supply Chain Solutions”. www.ups-scs.com. 28 May 2008閲覧。
- ^ “N57131 Accident description”. Aviation Safety Network. 4 August 2010閲覧。
- ^ “N75142 Accident description”. Aviation Safety Network. 25 June 2010閲覧。
- ^ “Emery DC-8 cargo plane crashes near Sacramento, California”. CNN. (February 17, 2000) December 13, 2006閲覧。
- ^ “N8076U Accident description”. NTSB. 25 March 2018閲覧。