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ウィット・メリフィールド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィット・メリフィールド
Whit Merrifield
アトランタ・ブレーブス #15
カンザスシティ・ロイヤルズ時代
(2016年6月6日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ノースカロライナ州デイビー郡アドバンス英語版
生年月日 (1989-01-24) 1989年1月24日(35歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 二塁手外野手
プロ入り 2010年 MLBドラフト9巡目
初出場 2016年5月18日
年俸 $8,000,000(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ウィットリー・デビッド・メリフィールドWhitley David Merrifield, 1989年1月24日 - )は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州デイビー郡アドバンス英語版出身のプロ野球選手二塁手外野手)。右投右打。MLBアトランタ・ブレーブス所属。愛称はウィット・バード[2]

経歴

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プロ入り前

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2010年に行われたカレッジ・ワールドシリーズではジャッキー・ブラッドリー・ジュニアサム・ダイソンらと共にサウスカロライナ大学の優勝に貢献した。

プロ入りとロイヤルズ時代

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2010年のMLBドラフト9巡目(全体269位)でカンザスシティ・ロイヤルズから指名され、プロ入り[3]。契約後、傘下のA級バーリントン・ビーズ英語版でプロデビュー。47試合に出場して打率.253、5本塁打、26打点、5盗塁を記録した。

2011年はA+級ウィルミントン・ブルーロックスでプレーし、126試合に出場して打率.262、5本塁打、36打点、24盗塁を記録した。

2012年はA+級ウィルミントンとAA級ノースウエストアーカンソー・ナチュラルズでプレーし、2球団合計で125試合に出場して打率.258、9本塁打、44打点、28盗塁を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、サプライズ・サグアロス英語版に所属した。

2013年はAA級ノースウエストアーカンソーでプレーし、94試合に出場して打率.270、3本塁打、43打点、17盗塁を記録した。

2014年はAA級ノースウエストアーカンソーとAAA級オマハ・ストームチェイサーズでプレーし、2球団合計で120試合に出場して打率.319、8本塁打、49打点、16盗塁の成績を残した。

2015年はAAA級オマハでプレーし、135試合に出場して打率.265、5本塁打、38打点、32盗塁を記録した。

2016年は開幕をAAA級オマハで迎えた。5月18日にアダルベルト・モンデシー出場停止の影響でメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[4]。同日のボストン・レッドソックス戦にて「9番・左翼手」で先発出場してメジャーデビューし、この試合で初安打も放った。以後ルーキーながら二塁手のレギュラーで起用されるようになり、最終的には81試合に出場して打率.283、2本塁打、29打点、8盗塁を記録した。

2017年も開幕はAAA級オマハでスタートしたが、9試合の出場で打率.412、3本塁打と好調を維持。開幕から二塁を守っていたモンデシーが不調だったこともあり、4月18日にメジャーに昇格。その後はマイナーに降格されることなくレギュラーに定着。主に1番打者として145試合に出場し、初めて規定打席に到達した。打率.288、19本塁打、78打点、34盗塁を記録し、盗塁王のタイトルを受賞した。

2018年は二塁手として自身初の開幕戦先発出場を果たした。20試合連続安打[5]、192安打、45盗塁はいずれも両リーグ1位で、盗塁王は2年連続での受賞となった。他にも打率.304、12本塁打、42二塁打(アメリカンリーグ6位)、OPS.806の好成績でMVPの投票では17位だった[6]。オフの11月に開催された2018日米野球にMLB選抜の一員とし訪日した。

2019年1月28日、ロイヤルズと4年総額1625万ドルで契約延長(5年目の2023年は球団側のオプション)[7]。全162試合に出場し、打率.302、16本塁打、74打点を記録したが、盗塁は20と減った。

2021年7月10日に辞退した選手の代替選手として通算2度目となるオールスターゲームに選出された[8]。7月13日に開催されたオールスターゲームでは6回表にブルージェイズのマーカス・セミエンの代打で途中出場したが、メッツのタイフアン・ウォーカーに三振を喫した[9]。このシーズンは3年連続となる全試合出場を達成した。また40盗塁を記録し通算3度目となる盗塁王を獲得した他、二塁手としてフィールディング・バイブル・アワードを受賞した。

2022年5月11日のデトロイト・タイガースとのダブルヘッダー第1試合に欠場した。これにより2018年6月24日から続いていた連続試合出場が553で止まった[10]

ブルージェイズ時代

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2022年8月2日にマックス・カスティーヨサマド・テイラーとのトレードで、トロント・ブルージェイズへ移籍した[11]。このシーズンは2チームで打率.250、11本塁打、58打点、16盗塁を記録した。

2023年7月2日に選手間投票で通算3度目となるオールスターゲームに選出された[12]。オフの11月6日に契約延長オプションを破棄して、フリーエージェント(FA)となった[13]

フィリーズ時代

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2024年2月19日にフィラデルフィア・フィリーズと1年800万ドル(2年目はオプション)の契約を結んだ[1]。フィリーズ在籍中は53試合に出場し、打率.199、3本塁打、11打点、11盗塁を記録した。同年7月12日にリリースされFAとなった[14]

ブレーブス時代

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2024年7月24日にアトランタ・ブレーブスとメジャー契約を結び、移籍した[15]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2016 KC 81 332 311 44 88 22 3 2 122 29 8 3 1 1 19 1 0 72 1 .283 .323 .392 .716
2017 145 630 587 80 169 32 6 19 270 78 34 8 1 7 29 0 6 88 13 .288 .324 .460 .784
2018 158 707 632 88 192 43 3 12 277 60 45 10 2 6 61 2 6 114 12 .304 .367 .438 .806
2019 162 735 681 105 206 41 10 16 315 74 20 10 0 4 45 5 5 126 8 .302 .348 .463 .811
2020 60 265 248 38 70 12 0 9 109 30 12 3 0 1 12 0 4 33 3 .282 .325 .440 .764
2021 162 720 664 97 184 42 3 10 262 74 40 4 0 12 40 1 4 103 12 .277 .317 .395 .711
2022 95 420 383 51 92 23 1 6 135 42 15 3 0 7 30 0 0 61 8 .240 .290 .352 .643
TOR 44 130 121 19 34 5 0 5 54 16 1 2 0 1 8 0 0 24 3 .281 .323 .446 .769
'22計 139 550 504 70 126 28 1 11 189 58 16 5 0 8 38 0 0 85 11 .250 .298 .375 .673
2023 145 592 547 66 149 27 0 11 209 67 26 10 0 6 36 2 3 101 15 .272 .318 .382 .700
MLB:8年 1052 4531 4174 588 1184 247 26 90 1753 470 201 53 4 45 280 11 28 722 75 .284 .330 .420 .750
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別打撃成績所属リーグ内順位

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2016 28 ア・リーグ - - - - - - - -
2017 29 - - - 5位 - - 1位 -
2018 30 6位 1位 6位 - - - 1位 8位
2019 31 10位 1位 4位 1位 - - - -
2020 32 - 3位 - - - - 2位 -
2021 33 - 3位 1位 - - - 1位 -
2022 34 - - - - - - - -
2023 35 - - - - - - - -
  • -は10位未満(打率は規定打席未到達の場合も-と表記)

年度別投手成績

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���


















W
H
I
P
2022 TOR 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 6 1.0 2 1 0 0 1 0 0 0 2 2 18.00 2.00
MLB:1年 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 6 1.0 2 1 0 0 1 0 0 0 2 2 18.00 2.00

年度別守備成績

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投手守備


投手(P)












2022 TOR 1 0 0 0 0 ----
MLB 1 0 0 0 0 ----
内野守備


一塁(1B) 二塁(2B) 三塁(3B)




































2016 KC 1 9 0 0 1 1.000 65 92 156 4 39 .984 5 1 8 1 2 .900
2017 1 3 0 0 0 1.000 132 232 341 11 93 .981 1 0 1 0 0 1.000
2018 5 38 1 0 4 1.000 108 175 287 6 71 .987 -
2019 5 25 5 1 5 .968 82 154 222 8 61 .979 -
2020 1 3 0 0 1 1.000 15 20 36 2 11 .966 -
2021 - 149 283 382 8 103 .988 -
2022 - 61 94 134 4 39 .983 -
TOR 2 4 0 0 0 1.000 22 26 50 0 8 1.000 -
'22計 2 4 0 0 0 1.000 83 120 184 4 47 .987 -
2023 - 84 104 143 4 29 .984 -
MLB 15 82 6 1 11 .989 718 1180 1751 47 454 .984 6 1 9 1 2 .909
外野守備


左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF)




































2016 KC 13 20 2 0 1 1.000 - 4 8 1 0 1 1.000
2017 7 10 1 0 0 1.000 - 10 13 0 1 0 .929
2018 1 2 0 0 0 1.000 30 81 1 0 0 1.000 8 15 0 1 0 .938
2019 4 7 1 0 0 1.000 17 45 1 1 0 .979 61 103 3 1 0 .991
2020 6 2 1 0 0 1.000 23 42 0 1 0 .977 34 51 0 0 0 1.000
2021 2 2 0 0 0 1.000 - 18 26 1 0 0 1.000
2022 - 6 18 0 0 0 1.000 33 66 1 0 0 1.000
TOR 5 4 0 0 0 1.000 12 22 0 0 0 1.000 7 8 0 0 0 1.000
'22計 5 4 0 0 0 1.000 18 40 0 0 0 1.000 40 74 1 0 0 1.000
2023 81 124 1 1 0 .992 - 6 7 0 0 0 1.000
MLB 119 171 6 1 1 .994 88 208 2 2 0 .991 181 297 6 3 1 .990
  • 2023年度シーズン終了時

タイトル

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  • 盗塁王:3回(2017年、2018年、2021年)

表彰

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記録

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背番号

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  • 15(2016年 - 2022年途中、2023年、2024年途中 - )
  • 1(2022年途中 - 同年終了)
  • 9(2024年 - 同年途中)

脚注

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  1. ^ a b Merrifield, Phils agree to 1-year deal” (英語). MLB.com (2024年2月20日). 2024年2月20日閲覧。
  2. ^ Royals Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月29日閲覧
  3. ^ Whit Merrifield Selected By Kansas City Royals In Ninth Round Of 2010 MLB Draft University of South Carolina Official Athletic Site”. gamecocksonline.com (2010年6月8日). 2016年8月4日閲覧。
  4. ^ Royals call up Whit Merrifield and send Christian Colon to Omaha”. kansascity.com (2016年5月18日). 2016年8月4日閲覧。
  5. ^ 2018 MLB Baseball Hitting Streaks” (英語). ESPN. 2019年3月10日閲覧。
  6. ^ 2018 Awards Voting” (英語). Baseball-Reference.com. 2019年3月10日閲覧。
  7. ^ ロイヤルズ2年連続盗塁王メリフィールドが契約延長”. 日刊スポーツ (2019年1月29日). 2019年3月10日閲覧。
  8. ^ Brian Murphy (July 11, 2021). “ASG subs bring number of 1st-timers to 40” (英語). MLB.com. July 18, 2021閲覧。
  9. ^ Anne Rogers (July 14, 2021). “Salvy on ASG start: 'That was unbelievable'” (英語). MLB.com. August 2, 2021閲覧。
  10. ^ “ロイヤルズ・メリフィールドの連続出場記録が553試合でストップ 右足つま先の故障で離脱”. スポニチアネックス. (2022年7月12日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/07/12/kiji/20220712s00001007222000c.html?amp=1 2022年11月28日閲覧。 
  11. ^ Blue Jays Acquire Whit Merrifield” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年8月2日閲覧。
  12. ^ Thomas Harrigan (July 2, 2023). “Breaking down the full 2023 All-Star Game rosters” (英語). MLB.com. July 3, 2023閲覧。
  13. ^ 39 Additional Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (November 6, 2023). November 10, 2023閲覧。
  14. ^ Phillies Release Whit Merrifield” (英語). MLB Trade Rumors (2024年7月12日). 2024年7月26日閲覧。
  15. ^ Braves To Sign Whit Merrifield” (英語). MLB Trade Rumors (2024年7月22日). 2024年7月26日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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