アルチョーム
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座標: 北緯43度22分50秒 東経132度11分12秒 / 北緯43.38056度 東経132.18667度
アルチョーム(露: Артём、英: Artyom)は、ロシア極東部・沿海地方にある都市。人口は10万9556人(2021年)[1]。
ウラジオストクからは北東へ53km離れた、ムラヴィヨフ=アムールスキー半島北部の付け根部分にある炭鉱都市。
歴史
[編集]アルチョームは1924年に炭鉱の町として築かれた。その名はロシア革命期の革命家フョードル・セルゲーエフ(「同志アルチョーム」の名で知られた)にちなんで名づけられた。1938年10月26日には市に昇格している。
第二次世界大戦後、第12収容地区(ラーゲリ)が設置され、シベリアに抑留された多くの日本人捕虜が収容され。捕虜は近隣のアルチョーム炭鉱で強制労働に従事した[2]。当地で亡くなった者の日本人墓地が存在する[3]。
2004年には周囲にあった都市型集落ウグロヴォイェ、ザヴォドスキー、アルチョーモフスキーを合併し、人口は6万人強から10万人強へ増加した。
経済
[編集]- 主な企業は炭鉱企業や家具製造工場で、その他には建材、コンクリート、陶器などの工場が立地する。枯渇の方向にある炭鉱に代わり、国際空港や鉄道分岐点や幹線道路があることを生かした交通・物流関連産業への転身が図られている。
- プリモリエ・エンタテイメントゾーンが2021年完成を目指して建設中である。その中で一部カジノ施設のTigre De Clistalと高級ホテル、ゴルフ場は2015年に開業している。
交通
[編集]- 空港 - ウラジオストク国際空港
- 鉄道 - シベリア鉄道ナホトカ支線:アルチョーム駅、クネヴィッチ駅
脚注
[編集]- ^ “city population”. 6 May 2023閲覧。
- ^ 長勢了治『シベリア抑留全史』原書房、2013年8月8日、277頁。ISBN 9784562049318。
- ^ 『シベリア抑留全史』p.190