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ごはん (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ごはん
監督 安田淳一
脚本 安田淳一
出演者 沙倉ゆうの
源八
井上肇
紅壱子
福本清三
小野孝弘
音楽 柴田悠
撮影 安田淳一
編集 安田淳一
製作会社 未来映画社
配給 未来映画社
公開 日本の旗 2017年1月21日
上映時間 118分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
製作費 400万円[1][2]
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ごはん』は、2017年日本映画日本人が余り知らない日本作りの現状をリアルに描きながら、美しい水田の風景やストーリーで感動を誘うヒューマンドラマ。未来映画社が4年の制作期間をかけて完成、各地で劇場公開するためにクラウドファンディングMakuake)も使用された[3]

概要

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農家の高齢化や後継者不足、高コストの機械化で採算の合わない生産などの日本の米作りの現状を背景として、実家が米作りをしている安田淳一監督が、やむにやまれぬ事情から30軒分もの水田を預かる農家の仕事を突然することになる若い女性の奮闘を描いた。日ごろなにげなく食べているごはんを作るためにどれだけの知恵や苦労があるのかが知らされる作品。安田監督自身、実家が城陽市で稲作を行っており、もし父に何かあったらどうなるのだろうと、ふと考えたことがこの作品を生み出すきっかけとなった[4]

安田監督は、一度撮影した水田のシーンも気に入らないと次のシーズンに取り直ししたりして、4年をかけて納得できる美しい映像を収めた。その中で健気に作業をする主人公ヒカリの姿はスタジオジブリ作品の主人公を想起させると高く評価する声もある[5]

2017年1月19日東京バルト9で先行上映が行われ、400人以上の来場者が集まり[6]、美しい映像と感動的なストーリーによって高い評価を得た。低予算映画としては異例な、公開時からの東京、大阪京都横浜福岡などの一般映画館での順次上映が決まっている[6]

映倫区分はG。

あらすじ

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実家が農家の若い女性ヒカリは、東京で派遣社員をしていたが、父が突然亡くなったとの知らせを受け、急いで京都府の実家に帰る。父の葬儀も済み、東京に戻ろうとする中、父が近所の農家30軒分もの米作りを請け負っていたことを知らされる。農作業を手伝っていた源八も骨折で作業ができず、各農家も自分たちで水田の面倒は見られないと言われて、ヒカリは途方に暮れる。しかし、トマト作りが得意な老農夫西山に「お父さんがなんであんなに一生懸命やったか知りたないか」と言われ、源八の足が治るまで水田を守る決意をする。慣れない作業で失敗をする中、幼い頃に母が病院で亡くなった時も父は水田を見に行ってしまい、ひとりで母の死を見届けたことを思い出し、父の気持ちなど分からないのだが…。

キャスト

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スタッフ

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脚注・出典

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  1. ^ 入倉功一「キセキの再上映決定!“町のビデオ屋”安田淳一が挑んだ米作りエンターテインメントムービー再び!」『シネマトゥデイ』2017年1月17日。2024年10月14日閲覧。
  2. ^ 倉本拓弥「製作費2,000万円は自腹!たった1館から大バズり『侍タイムスリッパー』安田淳一監督が振り返る“崖っぷち”の映画製作」『シネマトゥデイ』2024年10月12日。2024年10月14日閲覧。
  3. ^ 映画『ごはん』劇場公開応援プロジェクト”. 株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディング (2016年). 2017年1月19日閲覧。
  4. ^ a b 伏見・宇治・城陽などで映画「ごはん」が撮影されました”. 株式会社京都リビング新聞社 (2017年1月7日). 2017年1月22日閲覧。
  5. ^ 入倉功一 (2017年1月17日). “低予算なのにジブリ的感動をもたらすキセキの高品質!“町のビデオ屋”安田淳一監督が挑む米作りエンターテインメントムービー!”. 株式会社シネマトゥデイ. 2017年1月19日閲覧。
  6. ^ a b 壬生智裕 (2017年1月20日). “町のビデオ屋がまたやった!4年越し情熱の一本『ごはん』上映に大勢の観客が来場!”. 株式会社シネマトゥデイ. 2017年1月22日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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