春日部共栄中学高等学校
春日部共栄中学高等学校 | |
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国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人共栄学園 |
校訓 |
自主自律、協調奉仕 明朗勤勉 |
設立年月日 | 1980年 |
共学・別学 | 男女共学 |
中高一貫教育 | 併設型(外部混合無) |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 | 普通科 |
学期 | 3学期制 |
高校コード | 11534H |
所在地 | 〒344-0037 |
埼玉県春日部市上大増新田213 北緯35度57分36.3秒 東経139度44分29.6秒 / 北緯35.960083度 東経139.741556度座標: 北緯35度57分36.3秒 東経139度44分29.6秒 / 北緯35.960083度 東経139.741556度 | |
外部リンク | 公式サイト |
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春日部共栄中学高等学校(かすかべきょうえいちゅうがくこうとうがっこう)は、埼玉県春日部市に所在し、中高一貫教育を提供する私立中学校・高等学校。
高等学校において、中学校から入学した内部進学の生徒と高等学校から入学した外部進学の生徒との間では、3年間別クラスになる併設型中高一貫校[1]。
概要
1年次は選抜・特進E系・特進S系の3コース。1年次は全コースで月曜日に7限授業を実施し、さらに月曜日は原則、全部活動が放課後の活動を休止している。1年次から、選抜コースと特進コースE系は金曜日も7限授業を行う。
2年次からは選抜コース(文系・理系)、特進コース(文系・理系)の4コースに分かれる。2年次からのコースは希望と成績により決定。各コースとも2年次終了までに大学入試センター試験の出願範囲をほぼ終了させ、3年次2学期から大学の入試問題の演習が中心となる。
開校以来、運動系・文化系共に部活動が非常に盛んであるが、一貫した文武両道を教育方針に掲げてきたため、学習との両立について学校をあげて積極的に図られている。また、大学受験対策にも熱心であり、国公立大学や難関私立大学へも多数合格者を輩出している。
沿革
- 1980年 男女共学校として設立
- 1991年 全校舎が冷暖房化
- 1993年 野球部が第75回夏の甲子園において準優勝を果たす。
- 2003年 中学校設立。この時点では高校校舎の3教室が使用された。
- 2005年 中学校舎竣工。設計は高校OBの田中俊行。
- 2017年 至誠館(新体育館)竣工。
設置学科
- 普通科
- 選抜コース
- 特進コース(E系・S系)
進路
系列校の共栄大学へ進学する人はわずかで、ほとんどの人は他大学へ進学する。
国公立大学へは2020年は過去最高レベルの現役61名[2]、2019年は48名、2018年は73名、2015年は現役41名、2014年は現役40名、2013年は現役49名が合格し、2019年と2010年には東京大学にそれぞれ現役1名、現役3名が合格した[3]としている。
部活動
運動部では水泳部が県内屈指の強豪として知られ、6名のオリンピック選手を輩出し、男女ともインターハイ総合優勝の経験がある。野球部は夏の甲子園で1993年に準優勝に輝いた。文化部では吹奏楽部が強豪で、2000年に全日本吹奏楽コンクールに初出場し、金賞受賞。通算5回金賞を受賞している。
運動部
- 野球部
- 全国高等学校野球選手権大会5回出場(1993年第75回大会・準優勝)
- 選抜高等学校野球大会3回出場(1997年第69回大会・ベスト8)
- 水泳部
- 日本高等学校選手権水泳競技大会(インターハイ)36年連続36回出場(男子:総合優勝2回・準優勝4回、女子:総合優勝1回・準優勝6回)
- 女子バレーボール部
- 春の高校バレー4回出場(3位が1回)
- 全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会(インターハイ)15回出場(2011年3位)
- 男子バレーボール部
- 春の高校バレー1回出場
- 全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会(インターハイ)7回出場(2005年準優勝)
- アーチェリー部
- 全国高等学校総合体育大会アーチェリー競技大会(インターハイ)14回出場
- 全国高等学校アーチェリー選抜大会11回出場
- パワーリフティング部
- 全日本高等学校パワーリフティング選手権大会(男子団体:優勝3回、女子団体:優勝1回)
文化部
- 吹奏楽部
- 全日本吹奏楽コンクール12回出場(金賞5回受賞)
- 全日本アンサンブルコンテスト金賞受賞
- 日本管楽合奏コンテスト 最優秀グランプリ・文部科学大臣賞受賞(2回)
- 管弦楽部
- 全国高等学校総合文化祭8回出場
- 全国高等学校選抜オーケストラフェスタ22年連続出場
施設・設備
- 中学校舎
- 高校校舎
- 多目的ホール
- 食堂
- 体育館
- 至誠館(2017年3月に竣工した新体育館)
- 25m屋内プール(6レーン)
- テニスコート(校内に3面、第3グラウンドに6面)
- 柔道場
- 総合グラウンド
- 第2グラウンド(ソフトボール・ハンドボール場)
- 第3グラウンド(隣の春日部市立大増中学校の奥にあるテニスコート)
- 野球場
- 春栄寮(野球部寮)
- 学習センター(春日部駅西口から徒歩1分)
最寄駅
いずれも東武鉄道
- 豊春駅より徒歩約25分
- 春日部駅西口
- 朝日自動車「かすかべ温泉・ウイング・ハット春日部」行きに乗り、「春日部共栄前」バス停で下車(約10分)、又は秀和総合病院行き終点下車。
- 春日部市コミュニティバス「春バス」の「春日部駅西口~増戸・豊春駅ルート」に乗り、「大増中学校」か「春日部共栄入口」バス停で下車(1日6~7便)[4]。
- スクールバスあり
不祥事
- 2004年、2年生の野球部員(当時16歳)が、中学1年の女子生徒(当時12歳)に「騒ぐと殺すぞ」と言って腕を引っ張ったとして、暴行容疑で5月11日、杉戸警察署に逮捕された。その後、別の強制わいせつ容疑で再逮捕され、さいたま家庭裁判所に送られている[5]。野球部は5月15日から春季関東大会に出場、20日の大会終了後に県高野連に事件を報告した。その後、日本高等学校野球連盟からは厳重注意処分が下され、夏の県大会には第1シードとして出場したが、3回戦で敗れた。
- 2006年、麻原彰晃の次男が春日部共栄中学校に合格したものの、麻原の息子だという理由で入学を拒否された[6]。次男らは、日本国憲法で禁止された不当な差別によって精神的苦痛を受けたとして、春日部共栄中学校に損害賠償を求める訴えを起こした[7]。2019年現在も係争中である。
- 2007年、大学合格実績水増し問題が発覚した。同校は1993年頃からデータ収集のために、一部の生徒に大学受験を依頼して、受験料の負担を始めた。2007年春は、4人に早稲田や慶應義塾・上智・明治など計8大学の受験を依頼し、73学部・学科に合格した。1人で20学部・学科に合格したケースもある。4人の受験料(合計100万円以上)は同校が負担した。負担は続けるが、合格実績の発表方法は改めたいとしている。
- 2019年1月、野球部の監督(61)による部員への体罰が発覚した[8]。2017年4~5月頃にあった上級生による暴言や平手打ちなど部内でのいじめで当時の1年生が転校しており、保護者からの申し出を受けて同校が2017年末に第三者委員会を設置して1年間ほど調査していたところ、監督が2018年4月、練習試合中に見逃し三振した当時2、3年生の部員3人の顔を平手打ちしたり、蹴ったりする体罰が発覚。日本学生野球協会は監督を部内暴力と報告義務違反で1月12日~5月11日まで4カ月間の謹慎処分にした。同校は学校としての処分内容を明らかにしていないが、後任の監督を部長に選定した。前年秋の秋季関東大会準優勝でセンバツ選出が確実視されていた中での体罰発覚だった。センバツ出場は辞退せず新監督のもとで臨んだが、1回戦で高松商に0-8で敗れた。その後、謹慎していた前監督が6月11日付で監督に復帰した。
著名な出身者
野球
バレーボール
- 鈴木洋美 ※日本代表
- 田中弓貴 ※日本代表
- 渡辺真由美
- 間橋香織(KUROBEアクアフェアリーズ)
- 小野寺友香
- 細沼綾(KUROBEアクアフェアリーズ)
水泳
脚注
- ^ 春日部共栄高校の学校情報(高校受験パスナビ)(旺文社)の「ワンポイント情報」の冒頭に「●内部進学生とは3年間別クラス。」と掲載されている。
- ^ “進学実績”. 春日部共栄高等学校. 2020年4月30日閲覧。
- ^ 進学実績 過去の主な大学合格者(延べ数) 春日部共栄高等学校
- ^ 春日部市コミュニティバス「春バス」 春日部市
- ^ 「春日部共栄の野球部員逮捕 中1女子生徒の暴行容疑」 共同通信 2004年6月16日付
- ^ “「オウム松本被告の二男入学、私立春日部共栄中が拒否」”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2006年3月2日)
- ^ “私立中を賠償提訴へ 入学拒否の松本被告次男”. 朝日新聞 朝刊 (朝日新聞社): p. 33. (2006年4月7日)
- ^ “センバツ有力の春日部共栄で体罰 本多利治監督が部員を平手打ち”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2019年1月20日)