東武伊勢崎線
伊勢崎線(いせさきせん)は、東京都台東区の浅草駅から群馬県伊勢崎市の伊勢崎駅へと至る東武鉄道の鉄道路線である。
路線データ
- 路線距離:114.5km
- 軌間:1067mm
- 複線区間:
- 浅草~業平橋間
- 曳舟~北千住間
- 北越谷~館林間
- 複々線区間:
- 業平橋(押上)~曳舟間 (1.3km)
- 押上~曳舟間は業平橋~曳舟間の線増扱いで建設された
- 北千住~北越谷間 (18.9km)
- JR以外の日本の鉄道路線では最長の複々線区間を誇る。内側が緩行線、外側が急行線(区間準急以上の種別)として運用されている。
- 業平橋(押上)~曳舟間 (1.3km)
- 単線区間:館林~伊勢崎間 (39.9km)
- 電化区間:全線電化(直流1500V)
- 閉塞方式:自動閉塞式
- 保安装置:TSP(東武形ATS)
- 最高速度:110km/h
概要
東武鉄道として最初に開業した北千住~久喜間を含む創業路線であり、東京都区部東部の浅草駅から埼玉県東部を経て群馬県両毛地域を結ぶ。日光線や東上本線と共に東武鉄道の基幹路線であり、関東地方における主要幹線の一つである。
なお通常、「東武本線」というと、伊勢崎線系統路線(東武伊勢崎線、東武日光線等)のことを指す。
東京地下鉄(東京メトロ)日比谷線、東京メトロ半蔵門線と東京急行電鉄田園都市線との相互直通運転を行っている。
浅草~北千住間は隅田川に、北千住~東武動物公園間は国道4号(日光街道)にほぼ並行している。大正期の荒川放水路開削によって、北千住~西新井間は葛飾区小菅をかすめるルートに付け替えられた。北千住~北越谷間はJR以外の日本の鉄道では最長の複々線区間が続く。
春日部駅では東武野田線と、東武動物公園駅では東武日光線と、久喜駅では東日本旅客鉄道(JR東日本)の宇都宮線(東北本線)と接続する。東武動物公園駅は東京メトロ日比谷線との相互直通乗り入れ区間の終端であり、久喜駅は東京メトロ半蔵門線との相互直通乗り入れ区間の終端となる。
北千住~館林間あたりは関東平野の直中で直線区間が多く、線路条件には恵まれているが、種別・行先・使用車種が多岐に亘る列車を高頻度で運行しているため、また長距離列車の遅延やそれによる他列車への影響を極力防ぐために、ダイヤには余裕時分が多めに盛られており、日中の平常ダイヤにおいては比較的ゆったり(車両の走行性能一杯使わずに)走っても定時運行できることが多い。
久喜~太田間では国道122号にほぼ並行している。羽生駅では秩父鉄道秩父本線と、館林駅では佐野線・小泉線と、太田駅では桐生線・小泉線と、そして伊勢崎駅でJR両毛線と接続する。館林~伊勢崎間は単線区間となっており、太田~伊勢崎間ではワンマン運転が実施されている。
館林~太田間においては、1994年10月に沿線自治体が「東武鉄道複線化促進期成同盟会」を結成し、毎年複線化の要望を行ってきた。しかし、2006年9月に東武鉄道は上毛新聞社の取材に対して、10年間で3割近く利用者が減少しており、複線化は実現の見通しがないことを明らかにした。なお、伊勢崎線の複線区間が館林までなのに対し、日光線は終点の東武日光まで全線が複線となっている。東京と群馬県を結ぶ中距離路線の役割も有しているが、久喜駅以北へ直通する速達列車は有料特急である「りょうもう号」のみである。
伊勢崎線の特徴としては、関東の放射路線にも拘らず、ターミナルとなる浅草駅がJR山手線に接続していないことが挙げられる。地下鉄各線とは北千住(日比谷線・千代田線)・押上(半蔵門線)・浅草(銀座線・都営浅草線)が接続駅(相互直通を含む)となっている。
浅草駅では構内が手狭で長編成列車の入線ができず(8両編成が入線可能なのは1線のみ)、運行上のボトルネックとなっていた。そこで東武鉄道では同駅を経由しない都心直通ルートの整備を図り、1962年5月31日には、北千住駅から東京メトロ日比谷線との相互直通運転を開始した。
さらに、2003年3月19日には曳舟駅から分岐して押上駅までの連絡線が完成し、東京メトロ半蔵門線との相互直通運転を開始した。連絡線は正式には伊勢崎線業平橋~曳舟間の別線(複々線化。それぞれの区間は複線)という扱いで建設され、業平橋駅と押上駅は運賃計算上同一駅の扱いとなっている。運行形態から押上~曳舟間は半蔵門線の一部と誤解されることも多いが、東武鉄道伊勢崎線の一部である。
2ルートによる地下鉄との相互直通運転が開始され、2006年3月18日からは半蔵門線直通急行が大増発された結果、現在では伊勢崎線の全運転本数の50%強が浅草駅に向かわない地下鉄直通列車で占められるまでになった。北千住以北の各駅停車はそのほとんど(特に日中は全列車)が日比谷線直通である。また、準急・急行は半蔵門線直通専用の種別となっていて、浅草発着の列車は存在しない。
歴史
- 1899年(明治32年)8月27日 北千住~久喜間開業。
- 1899年(明治32年)12月20日 蒲生駅、新田駅、武里駅、和戸駅開業。
- 1900年(明治33年)3月21日 竹ノ塚駅開業。
- 1902年(明治35年)4月1日 北千住~吾妻橋(現・業平橋)間開業。
- 1902年(明治35年)9月6日 久喜~加須間開業。
- 1903年(明治36年)4月23日 加須~川俣間開業。当時の川俣駅は利根川南岸にあった。
- 1903年(明治36年)9月13日 須影駅(現・南羽生駅)開業。
- 1904年(明治37年)4月5日 曳舟~亀戸間(現亀戸線)開業により、総武鉄道(現JR総武本線)両国橋駅(現両国駅)まで直通運転開始。
- 1904年(明治37年)4月27日 曳舟~吾妻橋(現・業平橋)間廃止。
- 1905年(明治38年)7月16日 白髭駅(現・東向島駅)休止。
- 1907年(明治40年)8月27日 川俣~足利町(現・足利市)間開業、川俣駅移転。
- 1908年(明治41年)3月1日 曳舟~吾妻橋間が貨物線として再開業。
- 1908年(明治41年)4月4日 休止中の白鬚駅廃止。
- 1909年(明治42年)2月17日 足利町~太田間開業。
- 1910年(明治43年)3月1日 吾妻橋駅を浅草駅に改称。
- 1910年(明治43年)3月27日 太田~新伊勢崎間開業。浅草(現・業平橋)~曳舟間旅客営業開始。総武本線亀戸~両国橋(現・両国)間の乗り入れ廃止。
- 1910年(明治43年)7月13日 新伊勢崎~伊勢崎間開業。
- 1912年(明治45年)2月13日 浅草~鐘ヶ淵間複線化。
- 1912年(明治45年)7月3日 北千住~西新井間複線化。
- 1912年(大正元年)12月18日 鐘ヶ淵~北千住間複線化。
- 1918年(大正7年)3月27日 全線を軽便鉄道法による軽便鉄道に変更。
- 1919年(大正8年)11月20日 越ヶ谷駅を武州大沢駅に改称。
- 1920年(大正9年)3月5日 西新井~草加間複線化。
- 1920年(大正9年)4月17日 越ヶ谷駅開業、蒲生駅を南に1.2km移転。
- 1920年(大正9年)12月26日 杉戸(現・東武動物公園)~久喜間複線化。
- 1921年(大正10年)4月16日 武里~杉戸間複線化。
- 1921年(大正10年)10月20日 草加~越ヶ谷(現・越谷)間、武州大沢(現・北越谷)~武里間複線化。
- 1922年(大正11年)5月1日 越ヶ谷~武州大沢間複線化。
- 1923年(大正12年)7月1日 荒川放水路開削により鐘ヶ淵~西新井間でルートを変更。
- 1924年(大正13年)8月25日 足利町駅を足利市駅に改称。
- 1924年(大正13年)10月1日 浅草~西新井間電化。白髭駅が玉ノ井駅(現・東向島駅)として再開業。中千住駅、小菅駅、五反野駅、梅島駅開業。
- 1925年(大正14年)7月20日 野州山辺駅開業。
- 1925年(大正14年)10月1日 西新井~越ヶ谷間電化。谷塚駅開業。
- 1926年(大正15年)6月6日 川俣~館林間複線化。
- 1926年(大正15年)10月1日 越ヶ谷~粕壁(現・春日部)間電化。大袋駅、一ノ割駅開業。
- 1926年(大正15年)12月16日 粕壁~久喜間電化。
- 1927年(昭和2年)4月1日 久喜~羽生間複線化。久喜~館林間電化。花崎駅、茂林寺前駅開業。
- 1927年(昭和2年)9月1日 姫宮駅開業。
- 1927年(昭和2年)10月1日 館林~伊勢崎間電化、全線(浅草~伊勢崎間)電化完成。細谷駅、世良田駅開業。
- 1928年(昭和3年)5月1日 県駅開業。
- 1931年(昭和6年)5月25日 浅草雷門(現・浅草)~業平橋間開業。同時に浅草駅を業平橋駅に改称。
- 1931年(昭和6年)6月1日 請地駅(業平橋~曳舟間)開業。
- 1932年(昭和7年)4月17日 競馬場前駅(臨時駅、野州山辺~韮川間)開業。
- 1932年(昭和7年)9月1日 牛田駅開業。
- 1932年(昭和7年)10月25日 韮川駅開業。
- 1935年(昭和10年)9月20日 東武和泉駅開業。
- 1937年(昭和12年)4月1日 中野駅を多々良駅に改称。
- 1939年(昭和14年)2月1日 競馬場前駅廃止。
- 1943年(昭和18年)12月31日 隅田公園駅(浅草雷門~業平橋間)休止。
- 1945年(昭和20年)5月20日 玉ノ井駅休止。
- 1945年(昭和20年)10月1日 浅草雷門駅を浅草駅に改称。
- 1947年(昭和22年)3月1日 請地駅廃止。
- 1949年(昭和24年)9月1日 粕壁駅を春日部駅に改称。
- 1949年(昭和24年)10月1日 玉ノ井駅営業再開。
- 1953年(昭和28年) 中千住駅(牛田~北千住間)を廃止し中千住信号所とする。
- 1955年(昭和30年)1月1日 鷲ノ宮駅を鷲宮駅に改称。
- 1956年(昭和31年)12月1日 越ヶ谷駅を越谷駅に、武州大沢駅を北越谷駅に改称。
- 1958年(昭和33年)10月22日 休止中の隅田公園駅廃止認可。
- 1962年(昭和37年)3月23日 中千住信号所を廃止し千住分岐点とする。
- 1962年(昭和37年)5月31日 北越谷駅から営団(現・東京メトロ)日比谷線人形町駅までの相互直通運転開始。
- 1962年(昭和37年)12月1日 松原団地駅開業。
- 1963年(昭和38年)2月28日 営団日比谷線との相互直通運転区間を東銀座駅まで延長。
- 1964年(昭和39年)8月29日 営団日比谷線との相互直通運転区間を中目黒駅まで延長。
- 1966年(昭和41年)9月1日 北春日部駅開業。同時に営団日比谷線との相互直通運転区間を同駅まで延長。
- 1967年(昭和42年)4月15日 せんげん台駅開業。
- 1968年(昭和43年)9月1日 須影駅を南羽生駅に改称。
- 1974年(昭和49年)7月2日 北千住~竹ノ塚間複々線化。
- 1974年(昭和49年)7月23日 新越谷駅開業。
- 1981年(昭和56年)3月16日 杉戸駅を東武動物公園駅に改称。同時に営団日比谷線との相互直通運転区間を同駅まで延長。
- 1987年(昭和62年)12月21日 玉ノ井駅を東向島駅に改称。
- 1988年(昭和63年)8月9日 竹ノ塚~草加間複々線化。
- 1992年(平成4年)9月21日 羽生~川俣間複線化。
- 1997年(平成9年)3月25日 草加~越谷間複々線化。
- 2001年(平成13年)3月28日 越谷~北越谷間複々線化。
- 2003年(平成15年)3月19日 押上~曳舟間開業(正式な扱いは業平橋~曳舟間の複々線化完成)。日光線南栗橋駅から営団(現・東京メトロ)半蔵門線・東急田園都市線中央林間駅までの相互直通運転開始。
- 2006年(平成18年)3月18日 東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線との相互直通運転区間を久喜駅まで延長。太田~伊勢崎間の普通列車でワンマン運転を開始。朝夕の「りょうもう」を除き浅草~伊勢崎間直通列車が消滅し、全列車が太田で乗り換えとなる。
他社線との相互直通運転
以下の3路線との相互直通運転が実施されている。
東京メトロ日比谷線
北千住駅を介して、普通列車が東武動物公園駅から東京メトロ日比谷線中目黒駅まで運行されている。同線は東急東横線とも相互直通運転を行っているが、東武伊勢崎線内から東急東横線内まで直通する列車はない。(※ただし、東京地下鉄03系使用の中目黒行き(後続列車は東急東横線直通列車)で5分の遅れが出るときは東急東横線に直通する。)
戦前より、東武鉄道は独力で都心までの路線延伸を企図していた。戦前期には筑波高速度電気鉄道の免許を使って上野延伸を果たそうとしたが、買収価格を引き下げようとした結果京成電鉄に購入されてしまい失敗した。高度成長期には北千住駅から上野駅・新橋駅方面までの延伸を計画したが、「都心乗り入れは地下鉄との相互直通運転で」という都市政策上計画を断念し、1962年5月31日の北越谷駅から営団地下鉄日比谷線人形町駅まで相互直通運転開始により都心直結を実現した。相互直通運転開始後、草加市や越谷市などは東京近郊のベッドタウンとして人口が急増した。翌1963年2月28日には相互直通運転区間を東銀座駅まで延長し、1964年8月29日の日比谷線全通により中目黒駅までの乗り入れを開始した。
1966年9月1日には北春日部駅まで直通運転区間が延長され、同年の武里団地開設もあって春日部市の人口が急増した。さらに1981年3月16日からは東武動物公園駅(旧・杉戸駅、同日改称)まで直通運転区間を延伸した。これにより日比谷線区間内でも同駅名が連呼されるようになり、同月28日に開業した東武動物公園の宣伝にも一役買った。
現在は中目黒駅~北千住駅~竹ノ塚・北越谷・北春日部・東武動物公園間で運行されているが、朝に1本のみ南栗橋発中目黒行が設定されている。日中の北千住~東武動物公園間の各駅停車はすべて日比谷線直通列車である。
東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線
押上駅を介して、急行・準急列車が久喜駅・日光線南栗橋駅から東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線中央林間駅まで運行されている。
日比谷線との直通運転開始後、沿線の人口が急増するとともに東武伊勢崎線も乗客が急増した。東武鉄道は北千住以北の複々線化で輸送力増強・混雑緩和を図ってきたが、北千住駅での日比谷線との乗り換えに伴う混雑が非常に激しくなり、抜本的な改良が求められた。同一ホームでの乗り換えから伊勢崎線(1階)と日比谷線(3階)に乗り場を分離する北千住駅重層化が1996年7月に完成し、ホームに乗客が溢れる状況は軽減された。
北千住駅重層化と並行して、さらなる混雑緩和対策として「もう1つの都心直通ルート」を検討した結果、当時東京北東部への延伸計画のあった半蔵門線との直通運転を行うこととなった。営団地下鉄(当時)が水天宮前駅から押上駅まで延伸、東武鉄道が曳舟駅から押上駅までの連絡線(正式には業平橋~曳舟間の線増扱い)建設を行い、2003年3月19日より直通運転が始まった。
半蔵門線直通列車は東急田園都市線まで乗り入れ、久喜駅・南栗橋駅~押上駅~渋谷駅~中央林間駅という運用がなされる。一部に北越谷駅・長津田駅・鷺沼駅止まりの列車が運行される他、上り最終列車は押上止まりとなる。
走行距離は南栗橋駅~中央林間駅間98.5km、久喜駅~中央林間駅間94.8kmとなり[1]、伊勢崎線内準急、半蔵門線・東急田園都市線内各駅停車となる列車では所要時間155分に及ぶ運用もある。
列車種別
特急
特急は専用車両を使用し、特別料金を徴収する座席指定制列車として運行される。以下の列車がある。
このうち、特急「りょうもう」については主な運行区間が浅草駅~太田駅~桐生線赤城駅間であり、浅草駅~伊勢崎駅間全線を運行する列車もある。その他の列車は、運行系統としては日光線・鬼怒川線・宇都宮線に直通する列車である。
快速・区間快速
快速・区間快速は日光線・鬼怒川線・野岩鉄道会津鬼怒川線・会津鉄道会津線を経由して、栃木県の東武日光駅および福島県の会津田島駅に至る長距離列車である。伊勢崎線内の停車駅は浅草駅・北千住駅・春日部駅・東武動物公園駅の4駅であり、急行列車より少ない(快速が急行より停車駅が少ない路線は他に京成押上線がある)。詳細は東武日光線快速・区間快速を参照のこと。
急行
急行は久喜駅・日光線南栗橋駅発着で、押上駅より東京メトロ半蔵門線に乗り入れ、渋谷駅を経由して東急田園都市線の中央林間駅(一部長津田駅)まで運行される列車である。曳舟駅~東武動物公園駅間は主要駅のみ停車して速達輸送の役割を担う。原則10両編成で、朝ラッシュ後から夜間にかけて運行される。なお、朝と深夜の半蔵門線直通列車は東武線内は準急で運行される。
この急行は2006年3月17日までは通勤準急という名称でラッシュ時のみ運転されており、それまでの急行は「しもつけ」・「きりふり」・「ゆのさと」など別途料金が必要な種別だったが、翌18日のダイヤ改正以降は中央林間から約10分間おきに運行している。
1時間6本のうち4本は東急田園都市線~東京メトロ半蔵門線内は各駅停車で運転され、残り2本は東急田園都市線内でも急行運転を行う。
2006年3月18日のダイヤ改正で半蔵門線直通列車の大増発で久喜駅(または日光線の南栗橋駅)での系統分割が強いられることとなった。このために久喜駅では館林・太田方面に、南栗橋駅では新栃木方面の普通列車に相互接続が考慮されている。(但し浅草駅発着の区間急行運転時間帯は除く)
区間急行
区間急行は浅草駅(一部北千住駅)と伊勢崎線館林・太田、日光線新栃木(一部南栗橋・東武動物公園駅)の各駅を発着する速達列車である。北千住駅~東武動物公園駅では主要駅のみ停車して速達輸送の役割を担い、浅草駅~北千住駅間及び東武動物公園駅以北では各駅に停車する。中距離列車格の列車としての側面も有する。2006年3月17日までの準急である。
運転時間は下り列車は浅草基準で平日が5~8・16~23時台、土曜・休日が5~9・21~23時台)、上り列車は東武動物公園基準で平日、土曜・休日とも5~9・21~23時台である(例外的に平日の16時台に南栗橋発浅草行の区間急行が1本のみある)。
快速・区間快速の補助列車として浅草5:00発東武日光行、東武日光・会津田島発浅草行が各1本ずつ設定されている。また、平日夜間に浅草発北春日部行が1本のみある(北春日部駅は通常通過駅である)。
なお、北千住駅始発のものも存在するが、「区間」の付かない「急行」とはならない。
区間急行と準急の上下関係は、東武伊勢崎線の場合、曳舟~北千住間では区間急行は各駅に停車するが、準急はノンストップである。逆に越谷~東武動物公園間では準急が各駅に停車するが、区間急行はせんげん台・春日部にしか停車しない。つまり準急と区間急行では上下関係をつけられないが、案内などでは区間急行が上位側に書かれている。
準急
準急は久喜駅・日光線南栗橋駅(一部北越谷駅・東武動物公園駅)発着で、押上駅より東京メトロ半蔵門線に乗り入れ、渋谷駅を経由して東急田園都市線の中央林間駅(一部長津田駅)まで運行される列車である。
新越谷駅以南の停車駅は急行と同じで、同駅以北は各駅に停車する。通常10両編成で、朝のラッシュ時と深夜時間帯に運行される。なお、最終は半蔵門線に直通せず押上駅止まりとなる(ただし、同駅始発の半蔵門線列車に接続している)。
2006年3月17日までは区間準急という名称であった。
区間準急
区間準急は従来の準急に代わり、主に浅草駅~久喜駅・日光線南栗橋駅間で運行される。
急行線としての機能を持つ北千住駅~新越谷駅間は準急と同じ停車駅に停車するが、それ以外の区間では各駅に停車する。主に日中の北越谷駅止まりの普通を補完する形で運行されている。また、日中は東武動物公園駅で日光線南栗橋行に接続する。なお、区間急行の設定時間帯が異なる土曜・休日に限り館林駅・太田駅着列車が運行される。平日に1本北越谷止まりの区間準急があり、平日に1本北越谷発浅草行の区間準急も存在している。
なお、北千住駅始発のものも存在するが、「区間」の付かない「準急」とはならない。
普通
普通列車は主に以下の区間で運行される。なお、送り込み運用などで北春日部駅・東武動物公園駅~久喜駅・南栗橋駅などの短い区間の運行もある。車内や駅でのアナウンスでは、各駅停車と称される。
- 浅草駅~北千住駅間…区間準急および区間急行の補完列車であるため本数は少ないが、2.との接続が図られたダイヤを組んでいる。
- (中目黒駅)~北千住駅~東武動物公園駅間…北千住~北越谷間の複々線化区間では緩行線を走行し、過半数の列車が北千住駅より東京メトロ日比谷線中目黒駅まで乗り入れている。日中の正午1~2時間前後の普通列車はすべて中目黒駅発着で、東武動物公園駅発着のものと北越谷駅発着のものが交互に10分間隔で運行される。現在、東武伊勢崎線~東京メトロ日比谷線~東急東横線のような3社直通運転はされていない。
- 久喜駅~太田駅間…急行の接続を受ける形で主に1時間に3本(うち1本は館林止まり)の割合で運行される。また、東武動物公園・館林両駅発着も設定されている。なお、この区間では区間急行や区間準急が運行されるとそれが代替となる。
- 太田駅~伊勢崎駅間…ワンマン運転区間。1時間に1本の割合で運行される。
かつて運行されていた列車種別
準急A
2003年3月18日までは列車番号から2006年3月17日までのダイヤで運行されていた伊勢崎駅発着準急列車(現行の区間急行)を「準急B」と称し、昼間時に北千住駅~伊勢崎駅間のうち北千住駅~太田駅間を速達運転をする「準急A」と告知された列車も運行されていた。
- 北千住駅~太田駅間準急(「準急A」)停車駅(廃止前のダイヤ)
半蔵門線直通以前の(北千住発着)区間準急
「区間準急」という種別が登場したのは1997年3月25日ダイヤ改正の時である。この改正に併せて北千住駅の改良工事が完成し、同駅折り返し列車が設定しやすくなった。そこで、一部の準急(現在の区間急行相当)を同駅折り返し・新越谷以北は各駅停車にして「区間準急」を新設した。運行区間は主に北千住駅~東武動物公園駅・南栗橋駅間とされた。日中は北千住と南栗橋をそれぞれ毎時8・38分前後に発車するパターンダイヤで、越谷止まりの普通を補完する形で運行されていた。
編成は準急と同様に6両を原則とし、ラッシュ時には8・10両となっていた。2001年3月28日のダイヤ改正では北越谷行の普通を補完するようになったが、大きな変化はなかった。最終のみは北千住発ではなく浅草発となっていた。
余談ではあるが、かつて北越谷駅に設置してあった幕式の案内表示には「区間準急浅草行き」と「区間準急業平橋行き」の幕があった。
停車駅:浅草駅(最終のみ)~(各駅停車)~北千住駅-西新井駅-草加駅-新越谷駅~(各駅停車)~東武動物公園駅~(日光線内各駅停車)~南栗橋駅
この節の加筆が望まれています。 |
かつての半蔵門線直通列車種別
2003年3月19日から2006年3月17日まで、東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線相互直通運転列車の列車種別は通勤準急・区間準急であった。
通勤準急は準急(現在の区間急行相当)を押上まで延長し半蔵門線直通とした種別でラッシュ時のみ運転、区間準急はそれまで北千住止まりだったところを延長して半蔵門線直通とした種別であった。
2006年3月18日のダイヤ改正で通勤準急が終日運転の急行、区間準急が準急と名称変更され、また速達化が図られた。
- 停車駅
- 共に東武線内のみの表記。半蔵門線内各駅停車、東急田園都市線内はダイヤにより異なっていた。
- 通勤準急:押上駅-曳舟駅-北千住駅-西新井駅-草加駅-新越谷駅-越谷駅-せんげん台駅-春日部駅-東武動物公園駅~(日光線内各駅停車)~南栗橋駅
- 区間準急:押上駅-曳舟駅-北千住駅-西新井駅-草加駅-新越谷駅~(各駅停車)~日光線南栗橋駅
伊勢崎線内で使用されている車両
自社車両
- 優等列車・団体列車用
- 線内急行・普通用
- 8000系・800系・850系 - 区間急行・区間準急・普通(東京メトロ日比谷線直通運用を除く)、ワンマン運転での運用。2・3・4・6両固定編成。
- 10000系・10030系・10080系 - 区間急行・区間準急・普通(東京メトロ日比谷線直通運用を除く)での運用。2・4・6両固定編成。
- 30000系 - 区間急行・区間準急・普通(東京メトロ日比谷線直通運用を除く)での運用。4・6両固定編成。
- 日比谷線直通車
- 20000系・20050系・20070系 - 中目黒~北千住~東武動物公園~南栗橋間の普通・東京メトロ日比谷線の直通車両。
- 半蔵門線・東急田園都市線直通車
かつて使用されていた車両
乗り入れ車両
2005年5月9日から、半蔵門線・東急田園都市線での導入にあわせて、平日早朝のラッシュ時間帯に設置されている。いずれも最後尾の車両。
- 浅草行きの場合:朝7:30~9:00に北千住駅に到着する上り区間急行の最後尾車両。実施区間は10両編成となる館林→北千住。北千住から浅草までは設定されない。
- 半蔵門線直通の場合:初電から押上駅に9:20までに到着する急行・準急の最後尾車両。実施区間は始発駅→渋谷。半蔵門線内は9:30を過ぎれば誰でも利用できる。
- 日比谷線直通の場合:朝7:30~9:00に北千住駅に到着する普通(3つまたは一部5つドアの8両編成)の最後尾車両。実施区間は始発駅→中目黒。日比谷線内で9:00を過ぎれば誰でも利用できる。
なお、日比谷線直通の普通のみ2006年3月27日から導入された。
駅一覧
- 特急はそれぞれの列車記事を参照のこと。快速以下より記載する。
- 区間準急の久喜駅以北の乗り入れは土曜・休日のみ。
- 普通は運転系統による記載。
- ■は東京地下鉄日比谷線直通を表し、■はワンマン運転区間を表す。
- ●:停車、▲:土曜・休日のみ運行、|:通過、∥・空白:経由及び運行せず。
駅名 | 普通 | 区間 準急 |
準急 | 区間 急行 |
急行 | 快速 ・ 区間 快速 |
接続路線 | 所在地 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
浅草駅 | ● | ● | 日比谷線中目黒駅まで直通運転 | ● | 半蔵門線経由 東急田園都市線 中央林間まで直通運転 |
● | 半蔵門線経由 東急田園都市線 中央林間まで直通運転 |
● | 東京地下鉄:○銀座線(G-19) 都営地下鉄:○浅草線(A-18) |
東京都 | 台東区 |
業平橋駅[2] | ● | ● | ● | ● | | | 墨田区 | |||||
押上駅[2] | ∥ | ∥ | ∥ | ● | ∥ | ● | ∥ | 東京地下鉄:○半蔵門線(Z-14)(直通運転) 京成電鉄:押上線 都営地下鉄:○浅草線(A-20) | |||
曳舟駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | | | 東武鉄道:亀戸線 | |||
東向島駅 | ● | ● | ● | | | ● | | | | | ||||
鐘ヶ淵駅 | ● | ● | ● | | | ● | | | | | ||||
堀切駅 | ● | ● | ● | | | ● | | | | | 足立区 | |||
牛田駅 | ● | ● | ● | | | ● | | | | | 京成電鉄:本線(京成関屋駅) | |||
北千住駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 東京地下鉄:○日比谷線(H-21)(直通運転)、○千代田線(C-18) 東日本旅客鉄道:常磐線(快速) 首都圏新都市鉄道:つくばエクスプレス線(05) | ||
小菅駅 | ● | ● | | | | | | | | | | | ||||
五反野駅 | ● | ● | | | | | | | | | | | ||||
梅島駅 | ● | ● | | | | | | | | | | | ||||
西新井駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | | | 東武鉄道:大師線 | |||
竹ノ塚駅 | ● | ● | | | | | | | | | | | ||||
谷塚駅 | ● | ● | | | | | | | | | | | 埼玉県 | 草加市 | ||
草加駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | | | ||||
松原団地駅 | ● | ● | | | | | | | | | | | ||||
新田駅 | ● | ● | | | | | | | | | | | ||||
蒲生駅 | ● | ● | | | | | | | | | | | 越谷市 | |||
新越谷駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | | | 東日本旅客鉄道:武蔵野線(南越谷駅) | |||
越谷駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | | | ||||
北越谷駅 | ● | ● | ● | ● | | | | | | | ||||
大袋駅 | ● | ● | ● | ● | | | | | | | ||||
せんげん台駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | | | ||||
武里駅 | ● | ● | ● | ● | | | | | | | 春日部市 | |||
一ノ割駅 | ● | ● | ● | ● | | | | | | | ||||
春日部駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 東武鉄道:野田線 | |||
北春日部駅 | ● | ● | ● | ● | *[3] | | | | | ||||
姫宮駅 | ● | ● | ● | ● | | | | | | | 南埼玉郡宮代町 | |||
東武動物公園駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 東武鉄道:日光線(直通運転) | |||
和戸駅 | ● | ● | ● | ● | ● | 日光線 直通 |
|||||
久喜駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 東日本旅客鉄道:宇都宮線(東北本線)、湘南新宿ライン | 久喜市 | |||
鷲宮駅 | ● | ● | ▲ | ● | 北葛飾郡鷲宮町 | ||||||
花崎駅 | ● | ● | ▲ | ● | 加須市 | ||||||
加須駅 | ● | ● | ▲ | ● | |||||||
南羽生駅 | ● | ● | ▲ | ● | 羽生市 | ||||||
羽生駅 | ● | ● | ▲ | ● | 秩父鉄道:秩父本線 | ||||||
川俣駅 | ● | ● | ▲ | ● | 群馬県 | 邑楽郡明和町 | |||||
茂林寺前駅 | ● | ● | ▲ | ● | 館林市 | ||||||
館林駅 | ● | ● | ▲ | ● | 東武鉄道:佐野線、小泉線 | ||||||
多々良駅 | ● | ● | ▲ | ● | |||||||
県駅 | ● | ● | ▲ | ● | 栃木県 | 足利市 | |||||
福居駅 | ● | ● | ▲ | ● | |||||||
東武和泉駅 | ● | ● | ▲ | ● | |||||||
足利市駅 | ● | ● | ▲ | ● | |||||||
野州山辺駅 | ● | ● | ▲ | ● | |||||||
韮川駅 | ● | ● | ▲ | ● | 群馬県 | 太田市 | |||||
太田駅 | ● | ● | ● | ▲ | ● | 東武鉄道:桐生線、小泉線 | |||||
細谷駅 | ● | ||||||||||
木崎駅 | ● | ||||||||||
世良田駅 | ● | ||||||||||
境町駅 | ● | 伊勢崎市 | |||||||||
剛志駅 | ● | ||||||||||
新伊勢崎駅 | ● | ||||||||||
伊勢崎駅 | ● | 東日本旅客鉄道:両毛線 |
かつて存在していた駅
※復活・営業再開したものを除く。休止・廃止日は最終営業日の翌日。
- 隅田公園駅(浅草~業平橋間 1931年5月25日開業、1943年12月31日休止、1958年10月22日廃止認可)
- 請地駅(業平橋~曳舟間 1931年6月1日開業、1947年3月1日廃止)
- 中千住駅(牛田~北千住間 1924年10月1日開業、1953年信号所化、1962年3月23日廃止)
- 草加荷扱所(草加~松原団地間 1931年3月13日開業、1973年4月10日廃止)
- 競馬場前駅(随時営業、野州山辺~韮川間 1932年4月17日開業、1939年2月1日廃止)
名称について
東武鉄道発祥の路線
東武鉄道が開業した当時の路線は北千住~久喜間であり、東武鉄道の社名もこのエリア(武蔵国東部)が由来である。その名残りから伊勢崎線の主に東京都内と近隣の区間は現在でも単に「東武線」として呼ばれることがあり、東武鉄道が設けた北千住駅の案内標識でも「東武線」としてあり、「伊勢崎線」の路線名を省いている。ただ、日光線系統も多くあることから、同構内に乗り入れる地下鉄日比谷線から見た場合の総称として使用していると見ることもできる。逆に館林、太田などでは必ず伊勢崎線と呼称される。
昭和50年代頃までは関西の私鉄でよく「京阪電車」のように「○○電車」と呼称されるのと同じく「東武電車」と呼称されていた頃もあり、「東武線」と「東武電車」でそれぞれ半々だった。ちなみに関東で「○○電車」と呼称されるのは東武と京成、新京成でも見られる(かつては西武鉄道でも見られた)。なお、浅草駅の駅ビルの正面玄関と屋上には「東武電車」の表記が残っている。一方、伊勢崎線が本来の「伊勢崎線」と本格的に呼称されるようになったのは平成に入ってからである。他社の路線図や自動放送の多くは東武線から東武伊勢崎線に変更されたものもかなりある(直通運転を行う東京メトロ・東急も含めた走行車両の自動放送は『東武鉄道』になっている)。
沿線住民は「東武線」と呼称するのが多いに対して、沿線以外の人は「伊勢崎線」と呼称することが多い。行政でも、足立区は東武線と呼称するにのに対し、墨田区は「東武伊勢崎線」と呼称する。
路線名とイメージ
不動産関係の広告では、伊勢崎線の東京都足立区~埼玉県までの主に日比谷線直通の普通列車が走る区間の場合は、意図的に「東武日比谷線」と呼んだり(記載したり)していた時期があった。これは「東武伊勢崎線」という名称よりも都心直通をアピールできる「日比谷線」の名前を利用したことによるものだった。同様の例では「地下鉄千代田線亀有駅」などと呼ばれることのある常磐線(東京メトロ千代田線に直通)、「総武線水道橋駅」などと呼ばれることのあるJR中央線(中央・総武緩行線)がある。
それゆえ、昔の不動産広告には「日比谷線谷塚駅徒歩4分」「地下鉄日比谷線草加駅徒歩7分」「東武日比谷線竹ノ塚駅からバスで10分」などの表記が見受けられた。しかし現在では「日比谷線」と呼ばれることは一昔前に比べると少なくなった。これは伊勢崎線からの半蔵門線直通系統が新設されたことにより、日比谷線直通のみをアピールする必要がなくなったことも一因である。とはいえ、依然として不動産などの広告には残っている。
また、新聞折り込みの求人広告紙「求人ガイド」(現在は廃刊)に「東武日比谷沿線版」があった。
一方、押上駅~曳舟駅間は東武伊勢崎線の一部であるにもかかわらず(前述の通り業平橋駅~曳舟駅の別線である)、都営バスの自動放送や車内LEDによる押上・押上駅前の両停留所での乗り換え案内で東武線は案内されていない(都営地下鉄浅草線・地下鉄半蔵門線・京成線が案内される)。
自動改札機の設置
館林駅以北はほとんど自動改札機設置駅がない(足利市駅・太田駅・伊勢崎駅は設置)ので、パスネットを使用するには駅員に処理してもらう必要がある。また無人駅では自動で発券される乗・降車駅証明書をもらい、有人駅で精算することで利用が可能である。なお無人駅ではパスネットは使用はできない。だが、2007年3月18日にICカード「PASMO」サービス開始により自動改札非設置駅には簡易型PASMO読取機が設置された。
踏切事故
館林事故
※館林駅の項目を参照のこと。
花崎事故
※花崎駅の項目を参照のこと。
竹ノ塚駅構内第37号踏切道における死傷事故
※竹ノ塚駅の項目を参照のこと。
脚注
- ^ ちなみに、この距離はJRであれば東京駅起点で東海道本線湯河原駅(99.1km)、中央本線初狩駅(93.8km)、上野駅起点なら東北本線(宇都宮線)雀宮駅(98.4km)・高崎線倉賀野駅(96.9km)・常磐線岩間駅(90.7km)に相当する。
- ^ a b 業平橋駅と押上駅は同じ駅としてみなされる(但し構内乗り換えはできない)。
- ^ 北春日部駅…1日1本限り当駅止まりの区間急行に限り停車。