河原町 (川崎市)
河原町 | |
---|---|
町丁 | |
河原町団地[注 1] | |
北緯35度32分22秒 東経139度41分32秒 / 北緯35.53939度 東経139.69225度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川 |
市町村 | 川崎市 |
行政区 | 幸区 |
人口情報(2024年(令和6年)9月30日現在[2]) | |
人口 | 6,035 人 |
世帯数 | 3,442 世帯 |
面積([3]) | |
0.163755621 km² | |
人口密度 | 36853.7 人/km² |
設置日 | 1928年(昭和3年) |
郵便番号 | 212-0007[4] |
市外局番 | 044(川崎MA)[5] |
ナンバープレート | 川崎 |
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河原町(かわらまち)は、神奈川県川崎市幸区の町名。丁目の設定がない単独町名。住居表示は未実施[6]。面積は16.4 ha[3]。
地理
[編集]川崎駅の北方1kmあたり、多摩川のほど近くに位置する[7]。町域はほぼ全体が県営・市営・住宅供給公社の河原町団地によって占められており、また南端には貨物線跡地を転用した「さいわい緑道」が通っている[8]。
河原町は北端で遠藤町と、東端で国道409号を挟んで戸手と、南端で幸町・中幸町と、西端で神明町と接する。これらの町域はすべて幸区に属しており、河原町は区境・市境には接していない。
歴史
[編集]当地は明治以前にはほとんどが沼地であったが[7]、1918年(大正7年)には日東製鋼の工場が設置され、5年後には同工場を東京製綱が買収した[9]。買収当時には敷地内も沼地だらけであったというが、関東大震災で東京・横浜の工場が壊滅したため、当地に工場を集約して生産を開始した[9]。
東京製綱の工場は1945年(昭和20年)の川崎大空襲で90%が破壊される被害を受けた[10]ものの、戦後は復興を果たしたが、1969年(昭和44年)に茨城県へと移転していった[11]。
工場跡地には最高14階建て、市営1,598戸、県営1,300戸、市住宅供給公社253戸、県住宅供給公社440戸と、あわせて3,591戸という河原町団地が作られた[1][12]。区域内には川崎市立河原町小学校も開校し、1977年(昭和52年)9月には児童数1,906人を記録した[13]が、1986年(昭和61年)時点ですでに住民の高齢化が指摘されており[14]、2007年(平成19年)には河原町の高齢化率が27.0%と、幸区全体より8ポイントも高くなっている[15]。河原町小学校は2006年に閉校となり[1][16]、跡地は特別養護老人ホームやデイサービスセンターなどへの転用がなされる計画である[17]。
なお、当地の南端を、川崎河岸駅への貨物線が通っており、砂利の採取や東京製綱の輸送に使われていたが、1970年(昭和45年)に廃止となり、跡地はさいわい緑道となっている[8]。
地名の由来
[編集]沿革
[編集]- 1918年(大正 7年)- 日東製鋼の工場が設置される。
- 1923年(大正12年)- 工場が東京製綱に買収される。
- 1927年(昭和矢向駅 - 川崎河岸駅間の貨物線が開通[19]。 2年)-
- 1928年(昭和戸手字下河原耕地・字遠藤耕地、南河原字乙居村耕地から河原町が設置される[18]。 3年)-
- 1969年(昭和44年)- 東京製綱の工場が移転。
- 1970年(昭和45年)- 川崎河岸駅への貨物線が廃止。
- 1971年(昭和46年)- 河原町団地1号棟が完成[20]。
- 1972年(昭和47年)
- 1976年(昭和51年)- 一部が戸手4丁目となる[20]。
- 2006年(平成18年)- 川崎市立河原町小学校が閉校。
世帯数と人口
[編集]2024年(令和6年)9月30日現在(川崎市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[2]。
町丁 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
河原町 | 3,442世帯 | 6,035人 |
人口の変遷
[編集]国勢調査による人口の推移。
年 | 人口 |
---|---|
1995年(平成7年)[21] | 9,949
|
2000年(平成12年)[22] | 8,641
|
2005年(平成17年)[23] | 7,920
|
2010年(平成22年)[24] | 7,177
|
2015年(平成27年)[25] | 6,837
|
2020年(令和2年)[26] | 6,505
|
世帯数の変遷
[編集]国勢調査による世帯数の推移。
年 | 世帯数 |
---|---|
1995年(平成7年)[21] | 3,523
|
2000年(平成12年)[22] | 3,504
|
2005年(平成17年)[23] | 3,502
|
2010年(平成22年)[24] | 3,445
|
2015年(平成27年)[25] | 3,406
|
2020年(令和2年)[26] | 3,397
|
学区
[編集]前述のように、当地にはかつて川崎市立河原町小学校が所在した。
市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年4月時点)[27][28]。
町丁・団地 | 番・号棟 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
河原町 | 2~4番 | 川崎市立御幸小学校 | 川崎市立御幸中学校 |
河原町団地 | 1~3号棟 7~9号棟 12号棟 | ||
4~6号棟 | 川崎市立幸町小学校 | ||
13~15号棟 | 川崎市立南河原小学校 | 川崎市立南河原中学校 |
事業所
[編集]2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[29]。
町丁 | 事業所数 | 従業員数 |
---|---|---|
河原町 | 34事業所 | 454人 |
事業者数の変遷
[編集]経済センサスによる事業所数の推移。
年 | 事業者数 |
---|---|
2016年(平成28年)[30] | 42
|
2021年(令和3年)[29] | 34
|
従業員数の変遷
[編集]経済センサスによる従業員数の推移。
年 | 従業員数 |
---|---|
2016年(平成28年)[30] | 378
|
2021年(令和3年)[29] | 454
|
交通
[編集]鉄道
[編集]当地にはかつて川崎河岸駅への貨物線が通っていたが、廃止され現存しない。
路線バス
[編集]東急バス・川崎市交通局の2事業者が、川崎駅と五反田駅や上平間・武蔵小杉駅を結ぶバスを、当地を経由して運行しているほか、川崎市バスは川崎駅から当地を経由して川崎駅へと戻る循環バスも運行している。
道路
[編集]施設
[編集]- 川崎河原町郵便局
その他
[編集]日本郵便
[編集]警察
[編集]町内の警察の管轄区域は以下の通りである[32]。
番・番地等 | 警察署 | 交番・駐在所 |
---|---|---|
全域 | 幸警察署 | 河原町交番 |
関連項目
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “川崎にSFの巨大な未来都市? 白亜の近未来的高層団地「河原町団地」とは?”. はまれぽ.com. (2015年9月4日)
- ^ a b “令和6年町丁別世帯数・人口 9月末日現在” (xls). 川崎市 (2024年10月25日). 2024年10月28日閲覧。 “(ファイル元のページ)”(CC-BY-4.0)
- ^ a b “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)の数値」令和2年国勢調査)” (XLS). 川崎市 (2024年1月25日). 2024年3月20日閲覧。 “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”
- ^ a b “河原町の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
- ^ “区別町名一覧表(幸区)”. 川崎市 (2022年1月28日). 2022年1月30日閲覧。
- ^ a b 『川崎の町名』、p.94。
- ^ a b 『川崎の町名』、p.95。
- ^ a b 『川崎 幸区地誌』、p.67。
- ^ 『川崎 幸区地誌』、p.69。
- ^ 『川崎 幸区地誌』、p.70。
- ^ 『川崎 幸区地誌』、pp.92-93。
- ^ 『川崎 幸区地誌』、p.93。
- ^ 『川崎 幸区地誌』、p.94。
- ^ “河原町小学校跡地活用計画” (PDF). 川崎市. p. 2 (2009年3月). August 28, 2012閲覧。[リンク切れ]
- ^ “議案第211号”. 川崎市 (2005年12月16日). 2012年10月17日閲覧。
- ^ “河原町小学校跡地活用計画” (PDF). 川崎市. p. 3 (2009年3月). August 28, 2012閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b 『川崎地名辞典』、p.114。
- ^ 『川崎 幸区地誌』、p.49。
- ^ a b c 『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』 p.312。
- ^ a b “平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
- ^ “幸区の小学校(町丁名順)”. 川崎市 (2023年4月4日). 2023年4月29日閲覧。
- ^ “幸区の中学校(町丁名順)”. 川崎市 (2023年4月4日). 2023年4月29日閲覧。
- ^ a b c “経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
- ^ a b “経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
- ^ “郵便番号簿PDF(2024年度版) 表紙等付属資料” (PDF). 日本郵便. 2024年12月2日閲覧。 “郵便番号データダウンロード 郵便番号簿PDF(2024年度版)”
- ^ “交番案内/幸警察署/神奈川県警察”. 神奈川県警察. 2023年8月15日閲覧。
参考文献・資料
[編集]- 『川崎の町名』日本地名研究所 編、川崎市、1995年。
- 『川崎地名辞典(上)』日本地名研究所 編、川崎市、2004年。
- 『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』角川書店、1984年。
- 幸区地誌刊行会『川崎 幸区地誌』有隣堂、1989年。ISBN 4-89660-090-8。
- 永田ミナミ (2015年9月4日). “川崎にSFの巨大な未来都市? 白亜の近未来的高層団地「河原町団地」とは?”. はまれぽ.com. 2018年1月18日閲覧。