航空自衛隊築城基地(福岡県築上町)所属のF2戦闘機から操縦席の風防が落下した事故で、空自は2日、風防をロックせずに飛行したことが原因と推定されるとの中間報告を発表した。 フライトレコーダーにロックが掛かっていないことを示す記録が残っていた。緊急発進(スクランブル)でパイロットの確認が不十分だった可能性があるという。 空自によると、通常は電動で風防を閉じ、固定レバーを手動でロックすると、警告灯が消える。 調査では、ロックされた記録がなく、パイロットも警告灯を確認していなかった。固定が不十分な状態で飛行したため、操縦席と外気との気圧差で風防が外れたとみられる。空自は詳しい状況や原因をさらに調べる。 事故は10月10日に起き、緊急発進したF2から重さ約90キロの風防などが落下した。当時は時速約830キロで同県朝倉市の上空約7000メートルを飛行中だった。風防は未発見だが、被害の報告はないという。
