PSL狙撃銃
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PSL狙撃銃 | |
PSL | |
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種類 | 軍用小銃 |
製造国 | ルーマニア |
設計・製造 | Fabrica de Arme Cugir SA |
年代 | 冷戦 |
仕様 | |
種別 | 狙撃銃 |
口径 | 7.62mm |
銃身長 | 620mm |
使用弾薬 | 7.62x54mmR弾 |
装弾数 | 10発 |
作動方式 |
ロングストロークピストン 回転ボルト閉鎖 セミオート |
全長 | 1,225mm |
重量 | 4.31kg(弾丸無し、スコープ装着) |
銃口初速 | 830m/秒 |
有効射程 | 1,000m(スコープ使用時) |
歴史 | |
設計年 | 1970年 |
製造期間 | 1970年- |
配備期間 | 1970年代-現在 |
配備先 | ルーマニア軍 |
PSL(ルーマニア語: Pușcă Semiautomată cu Lunetă)は、1970年代にルーマニアがAKMをベースに設計した狙撃用ライフルである。また、FPKとも呼ばれることもある。
概要
[編集]PSLは、小隊の選抜射手(マークスマン)向けに設計されたマークスマンライフルであり、その設計・運用思想はソビエト連邦製のドラグノフ狙撃銃に類似している。また、大きく肉抜きされたサムホール式銃床など、外見もドラグノフとの類似点が多く、弾薬もドラグノフと同型の7.62x54mmR弾を使用するが、全体的な構造には相違点も多く、内部構造的にはドラグノフよりもAKMやRPK軽機関銃との類似点が多い。
- 作動方式は、ガスピストンとボルトキャリアーが一体化したロングストロークピストン式を採用[1]。
- レシーバーはAKMと同様に板金プレス加工によって製造され、ブロックなど内部部品はリベットで固定されている。レシーバー左右の先端部分にはRPKやツァスタバ M70と同様に強化リブが突き出ていて、この内側には銃身を取り付けるためのブロック(フロントトラニオン)が内蔵されている[2]。
- 銃口部のフラッシュサプレッサーは、マズルブレーキ兼用とするため、銃身と横方向に溝が刻んである。
- 弾倉後部に位置するマガジンキャッチは、トリガーガード前端部に密着。
- 前部ハンドガードは、ガスシリンダーを覆う上部と銃身を覆う下部に分割可能。
- 頬当てを銃床と一体化。
- マガジン左右側面部にはX字型のプレス強化リブがつけられており、ドラグノフとの互換性はない。
光学照準器や暗視式照準器は、レシーバー左側面部のアリ溝式レール(Doveteil Rail)を介して取り付けるものであり、レールはドラグノフのものと互換性がある。また、スコープの破損に備えてアイアンサイトも用意されている。
ルーマニアで製造されているPSL用の標準的な光学照準器はLPS T2(ルーマニア語: Luneta Puṣca Semiautomata Tip 2)と呼ばれ、ルーマニアのIOR(Întreprinderea Optică Română)で生産されている。LPS T2はロシア製のPSO-1を基にしており、外見、基本性能・内部照準線のデザインも同一であるが、内部照準線の蛍光塗料の発光源にはトリチウムが使用されている。
この銃とドラグノフ狙撃銃との外見の細かい差異の例は、マガジン位置がトリガー位置に寄っている、ハンドガードの構造が違う、前述の通り頬あてと銃床が一体化しているため、銃床のデザインが違うこと等である。
備考
[編集]- ^ ドラグノフは、ガスピストンとボルトキャリアーを別部品とするショートストロークピストン式を採用
- ^ ドラグノフのレシーバーは削り出し加工で製造
ギャラリー
[編集]-
PSLのレシーバー
-
PSL用のLPS T2スコープ。倍率は4x24
-
PSLを構えるアフガニスタン国家警察の警官
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- www.gunsworld.net - PSL狙击步枪(中国語・簡体字)
- SC Fabrica de Arme Cugir(製造メーカー)(英語)