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PSL狙撃銃

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
PSL
PSL狙撃銃
PSL
種類 小銃
製造国  ルーマニア
設計・製造 Fabrica de Arme Cugir SA
年代 冷戦
仕様
種別 狙撃銃
口径 7.62mm
銃身長 620mm
使用弾薬 7.62x54mmR弾
装弾数 10発
作動方式 ロングストロークピストン
回転ボルト閉鎖
セミオート
全長 1,225mm
重量 4.31kg(弾丸無し、スコープ装着)
銃口初速 830m/秒
有効射程 1,000m(スコープ使用時)
歴史
設計年 1970年
製造期間 1970年-
配備期間 1970年代-現在
配備先 ルーマニア軍
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PSLルーマニア語: Pușcă Semiautomată cu Lunetă)は、1970年代ルーマニアAKMをベースに設計した狙撃用ライフルである。また、FPKとも呼ばれることもある。

概要

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PSLは、小隊選抜射手(マークスマン)向けに設計されたマークスマンライフルであり、その設計・運用思想はソビエト連邦製のドラグノフ狙撃銃に類似している。また、大きく肉抜きされたサムホール式銃床など、外見もドラグノフとの類似点が多く、弾薬もドラグノフと同型の7.62x54mmR弾を使用するが、全体的な構造には相違点も多く、内部構造的にはドラグノフよりもAKMRPK軽機関銃との類似点が多い。

  • 作動方式は、ガスピストンとボルトキャリアーが一体化したロングストロークピストン式を採用[1]
  • レシーバーはAKMと同様に板金プレス加工によって製造され、ブロックなど内部部品はリベットで固定されている。レシーバー左右の先端部分にはRPKやツァスタバ M70と同様に強化リブが突き出ていて、この内側には銃身を取り付けるためのブロック(フロントトラニオン)が内蔵されている[2]
  • 銃口部のフラッシュサプレッサーは、マズルブレーキ兼用とするため、銃身と横方向に溝が刻んである。
  • 弾倉後部に位置するマガジンキャッチは、トリガーガード前端部に密着。
  • 前部ハンドガードは、ガスシリンダーを覆う上部と銃身を覆う下部に分割可能。
  • 頬当てを銃床と一体化。
  • マガジン左右側面部にはX字型のプレス強化リブがつけられており、ドラグノフとの互換性はない。

光学照準器暗視式照準器は、レシーバー左側面部のアリ溝式レール(Doveteil Rail)を介して取り付けるものであり、レールはドラグノフのものと互換性がある。また、スコープの破損に備えてアイアンサイトも用意されている。

ルーマニアで製造されているPSL用の標準的な光学照準器はLPS T2(ルーマニア語: Luneta Puṣca Semiautomata Tip 2)と呼ばれ、ルーマニアのIOR(Întreprinderea Optică Română)で生産されている。LPS T2はロシア製のPSO-1を基にしており、外見、基本性能・内部照準線のデザインも同一であるが、内部照準線の蛍光塗料の発光源にはトリチウムが使用されている。

この銃とドラグノフ狙撃銃との外見の細かい差異の例は、マガジン位置がトリガー位置に寄っている、ハンドガードの構造が違う、前述の通り頬あてと銃床が一体化しているため、銃床のデザインが違うこと等である。

備考

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  1. ^ ドラグノフは、ガスピストンとボルトキャリアーを別部品とするショートストロークピストン式を採用
  2. ^ ドラグノフのレシーバーは削り出し加工で製造

ギャラリー

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関連項目

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外部リンク

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