コンテンツにスキップ

Meteor Lakeマイクロプロセッサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Meteor Lake
販売者 インテル
設計者 インテル
生産者 インテルTSMC
プロセスルール Intel 4
(Compute Tile)
TSMC N5
(Graphics Tile)
TSMC N6
(SOC Tile)
(IO Tile)
Intel 22FFL
(Base Tile)
マイクロアーキテクチャ 高性能コア
Redwood Cove
高効率コア
Crestmont
命令セット x86-64
コア数 最大16(6P+8E+2LPE)
前世代プロセッサ Raptor Lake
次世代プロセッサ Arrow Lake
(デスクトップ向け)
Lunar Lake
(モバイル・超小型PC向け)
L1キャッシュ Redwood Cove
コアあたり112KiB
(命令64+データ48)
Crestmont
コアあたり96KiB
(命令64+データ32)
L2キャッシュ Redwood Cove
コアあたり2MiB
Crestmont(E)
4コアあたり2MiB
Crestmont(LP-E)
2コアあたり2MiB
L3キャッシュ 最大24MiB
GPU Xe-LPG
ブランド名 Core Ultra シリーズ1
テンプレートを表示

Meteor Lake(ミーティアレイク、またはメテオレイク)は、 インテルのマイクロプロセッサ「Core Ultra シリーズ1」のコードネームである[1]

各コンポーネントを最適なプロセスでチップレット化するタイルアーキテクチャを採用し[2][3]、AIアクセラレーターとなるNPUを搭載している[4]。AI PCの幕開けとして2023年12月14日(米国時間)に正式発表、発売された[5]

グラフィックスはIntel ArcベースのGPUとなり、レイトレーシングに対応するなど大幅に性能を強化��れている。

なお、インテルは2023年6月15日にMeteor Lakeより新しいブランド名を採用すると発表した[6][7][8]

Core Ultra シリーズ1 プロセッサ 製品概要

[編集]

モバイル向け Meteor Lake-H/U

[編集]

Meteor Lake-H

[編集]
  • 155H、165H及び185HはIntel Turbo Boost Max Technology 3.0をサポートする。
  • Meteor Lake-HのGPUタイルは「Intel Arc Graphics」としてブランド化されるが、Intel Arc Graphicsを名乗るにはデュアルチャネル接続で容量16GB以上のメインメモリを搭載する必要がある[9]
ブランド 型番 コア数 (スレッド) 定格周波数(GHz) 最大周波数(GHz) Arcグラフィックス キャッシュ
(MB)
熱設計電力 (W) 価格
(米ドル)
Pコア Eコア LP-Eコア Pコア Eコア LP-Eコア Pコア Eコア LP-Eコア Xeコア
(XVEs)
最大周波数
(GHz)
定格 cTDP 最大
Core Ultra 9 185H 6 (12) 8 (8) 2 (2) 2.3 1.8 1.0 5.1 3.8 2.5 8 (128) 2.35 24 45 35–65 115 640
Core Ultra 7 165H 1.4 0.9 0.7 5.0 2.3 28 20–65 460
155H 4.8 2.25 503
Core Ultra 5 135H 4 (8) 1.7 1.2 4.6 3.6 2.2 18 342
125H 1.2 0.7 4.5 7 (112) 375

Meteor Lake-U

[編集]
  • Meteor Lake-UシリーズのGPUタイルは「Intel Graphics」としてブランド化されているが、Meteor Lake-Hシリーズの「Intel Arc Graphics」と同じGPUマイクロアーキテクチャを引き続き使用している。
ブランド 型番 コア数 (スレッド) 定格周波数(GHz) 最大周波数(GHz) Intelグラフィックス キャッシュ
(MB)
熱設計電力 (W) 価格
(米ドル)
Pコア Eコア LP-Eコア Pコア Eコア LP-Eコア Pコア Eコア LP-Eコア Xeコア
(XVEs)
最大周波数
(GHz)
定格 cTDP 最大
低電力(MTL-U15)
Core Ultra 7 165U 2 (4) 8 (8) 2 (2) 1.7 1.2 0.7 4.9 3.8 2.1 4 (64) 2.0 12 15 12–28 57 448
155U 4.8 1.95 490
Core Ultra 5 135U 1.6 1.1 4.4 3.6 1.9 332
125U 1.3 0.8 4.3 1.85 363
115U 4 (4) 1.5 1.0 4.2 3.5 3 (48) 1.8 10
超低電力(MTL-U9)
Core Ultra 7 164U 2 (4) 8 (8) 2 (2) 1.1 0.7 0.4 4.8 3.8 2.1 4 (64) 1.8 12 9 9–15 30 448
Core Ultra 5 134U 0.7 0.5 4.4 3.6 1.75 332

IoTデバイスと組み込みシステム向け Meteor Lake-PS

[編集]

通常電力

[編集]

155HL及び165HLはIntel Turbo Boost Max Technology 3.0をサポートする。

ブランド 型番 コア数 (スレッド) 定格周波数(GHz) 最大周波数(GHz) Arcグラフィックス キャッシュ
(MB)
熱設計電力 (W) 価格
(米ドル)
Pコア Eコア LP-Eコア Pコア Eコア LP-Eコア Pコア Eコア LP-Eコア Xeコア
(XVEs)
最大周波数
(GHz)
定格 cTDP 最大
Core Ultra 7 165HL 6 (12) 8 (8) 2 (2) 1.4 0.9 0.7 5.0 3.8 2.5 8 (128) 2.3 24 45 20–65 115 459
155HL 4.8 2.25 438
Core Ultra 5 135HL 4 (8) 1.7 1.2 4.6 3.6 2.2 18 341
125HL 1.2 0.7 4.5 7 (112) 325

低電力

[編集]

GPUタイルは「Intel Graphics」としてブランド化されているが、Meteor Lake-Hシリーズの「Intel Arc Graphics」と同じGPUマイクロアーキテクチャを引き続き使用している。

ブランド 型番 コア数 (スレッド) 定格周波数(GHz) 最大周波数(GHz) Intelグラフィックス キャッシュ
(MB)
熱設計電力 (W) 価格
(米ドル)
Pコア Eコア LP-Eコア Pコア Eコア LP-Eコア Pコア Eコア LP-Eコア Xeコア
(XVEs)
最大周波数
(GHz)
定格 cTDP 最大
Core Ultra 7 165UL 2 (4) 8 (8) 2 (2) 1.7 1.2 0.7 4.9 3.8 2.1 4 (64) 2.0 12 15 12–28 57 447
155UL 4.8 1.95 426
Core Ultra 5 135UL 1.6 1.1 4.4 3.6 1.9 331
125UL 1.3 0.8 4.3 1.85 309
Core Ultra 3 105UL 4 (4) 1.5 1.0 4.2 3.5 3 (48) 1.8 10 295

脚注

[編集]
  1. ^ 株式会社インプレス (2023年9月20日). “Meteor Lakeの技術概要を公開。「低電力Eコア」搭載でさらなる省電力化”. PC Watch. 2023年12月16日閲覧。
  2. ^ 株式会社インプレス (2022年8月23日). “Intel、Meteor Lakeで3Dチップレット技術を採用。計画通り2023年登場”. PC Watch. 2022年8月23日閲覧。
  3. ^ 日経クロステック(xTECH) (2022年8月18日). “半導体微細化終焉に新シナリオ、技術限界ではなく需要の減退”. 日経クロステック(xTECH). 2022年8月19日閲覧。
  4. ^ 株式会社インプレス (2023年9月20日). “Meteor Lakeの内蔵NPU、AI処理の電力効率はCPUの7.8倍”. PC Watch. 2023年9月23日閲覧。
  5. ^ 株式会社インプレス (2023年12月15日). “Intel、ついに「Core Ultra」正式発表。Ryzenより高速、AIも推進”. PC Watch. 2023年12月16日閲覧。
  6. ^ 株式会社インプレス (2023年6月16日). “Intelは新しい「Core Ultra」ブランドをなぜ導入するのか?”. PC Watch. 2023年12月16日閲覧。
  7. ^ 株式会社インプレス (2023年6月15日). “Intel、新ブランド「Core Ultra」発表。“i”表記は廃止”. PC Watch. 2023年11月1日閲覧。
  8. ^ インテル. “インテルの最新プロセッサーと呼称更新に関するガイド”. Intel. 2023年12月16日閲覧。
  9. ^ Inc, Aetas. “Intelの次世代CPU「Core Ultra」プロセッサが正式発表。新アーキテクチャでゲーム性能やAI処理がさらに速く”. 4Gamer.net. 2024年10月16日閲覧。

関連項目

[編集]