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硫黄の同位体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

硫黄の同位体(いおうのどういたい)には、25種類があるが、そのうち次の4種類のみが安定である。32S (95.02%)、33S (0.75%)、34S (4.21%)、36S (0.02%)。35Sを除くその他の放射性同位体は全て短命である。35Sは大気中の40Arの宇宙線破砕によって生成し、半減期は87日である。標準原子量は32.065(5) uである。

硫黄を含む鉱物ができる時、固体と液体との同位体平衡によって、共に生成する鉱物の間に小さなδS-34値の差が生じる。鉱物間のこの差は、平衡温度を推定するのに用いることができる。共存する炭素と硫黄のδC-13値とδS-34値により、生成時の周囲の環境のpHや酸素フガシティーの値を決定することができる。

多くの森林生態系では、硫黄は大気から供給される。鉱物の風化や蒸発残留岩に由来することもある。典型的な同位体組成を持つ硫黄は汚染源の同定や水文学での追跡に使われる。

一覧

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同位体核種 Z(p) N(n) 同位体質量 (u) 半減期 核スピン数 天然存在比 天然存在比
(範囲)
励起エネルギー
26S 16 10 26.02788(32)# 10# ms 0+
27S 16 11 27.01883(22)# 15.5(15) ms (5/2+)
28S 16 12 28.00437(17) 125(10) ms 0+
29S 16 13 28.99661(5) 187(4) ms 5/2+
30S 16 14 29.984903(3) 1.178(5) s 0+
31S 16 15 30.9795547(16) 2.572(13) s 1/2+
32S 16 16 31.97207100(15) STABLE 0+ 0.9493(31) 0.94454-0.95281
33S 16 17 32.97145876(15) STABLE 3/2+ 0.0076(2) 0.00730-0.00793
34S 16 18 33.96786690(12) STABLE 0+ 0.0429(28) 0.03976-0.04734
35S 16 19 34.96903216(11) 87.51(12) d 3/2+
36S 16 20 35.96708076(20) STABLE 0+ 0.0002(1) 0.00013-0.00027
37S 16 21 36.97112557(21) 5.05(2) min 7/2-
38S 16 22 37.971163(8) 170.3(7) min 0+
39S 16 23 38.97513(5) 11.5(5) s (3/2,5/2,7/2)-
40S 16 24 39.97545(15) 8.8(22) s 0+
41S 16 25 40.97958(13) 1.99(5) s (7/2-)#
42S 16 26 41.98102(13) 1.013(15) s 0+
43S 16 27 42.98715(22) 260(15) ms 3/2-#
43mS 319(5) keV 480(50) ns (7/2-)
44S 16 28 43.99021(42) 100(1) ms 0+
45S 16 29 44.99651(187) 68(2) ms 3/2-#
46S 16 30 46.00075(75)# 50(8) ms 0+
47S 16 31 47.00859(86)# 20# ms [>200 ns] 3/2-#
48S 16 32 48.01417(97)# 10# ms [>200 ns] 0+
49S 16 33 49.02362(102)# <200 ns 3/2-#

参考文献

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���部リンク

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