特別航空輸送隊
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特別航空輸送隊 Special Airlift Group | |
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特別輸送航空隊の部隊マーク | |
創設 | 1993年6月1日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 航空自衛隊 |
所在地 | 北海道千歳基地 |
編成地 | 北海道千歳基地 |
通称号/略称 | 特輸隊 |
上級単位 | 航空支援集団 |
特別航空輸送隊(とくべつこうくうゆそうたい、英称:Special Airlift Group)とは、航空自衛隊航空支援集団隷下の、皇室及び政府の要人輸送等を行う日本国政府専用機の運用を行っている部隊である。司令部は北海道千歳市の千歳基地。略称は「特輸隊」。
沿革
[編集]- 1987年(昭和62年)5月28日 - 政府専用機の導入を決定
- 1991年(平成 3年)9月17日・11月18日 - ボーイング社から747-400型機を受領(総理府の予算で購入されたため、民間機扱い)
- 1992年(平成 4年)4月10日 - 機体が総理府から防衛庁へと移管され民間機登録を抹消し、自衛隊機となる。千歳基地に臨時特別航空輸送隊を編成
- 1993年(平成 5年)6月1日 - 特別航空輸送隊として新編
- 2003年(平成15年)
- 2013年(平成25年)6月8日 - 部隊創隊20周年記念式典を実施[2]。
- 2019年(平成31年)3月24日 - 政府専用機の機種交代式典が千歳基地の特別航空輸送隊格納庫で実施。B747-400型機は3月31日をもって退役し、4月1日からはB777-300ERが任務運航に就く[3]。
使用航空機
[編集]一般に政府専用機と呼ばれるボーイング777-300ER型機を2機運用している。任務運航の際は常に2機(1機が任務機、もう1機が予備機)で運用される。
- B777-300ER
- 全長 73.90m
- 航続距離14,000km
特別空中輸送員
[編集]任務運航の際、政府専用機には民間の旅客機と同じように客室業務を担当するキャビン・アテンダント(客室乗務員)として、空中輸送員と呼ばれる航空自衛官が十数名同乗する。なおこの空中輸送員は、正式には特別空中輸送員と呼ばれ、輸送機に搭乗する戦術空中輸送員(ロードマスター)とは、資格が区別されている。特別空中輸送員への道のりは、以下の通りである。
- 航空自衛官として勤務
- 所属長の推薦を受ける
- 試験(学科・航空身体検査・面接)に合格後、美保基地で1ヶ月間の教育を受講
- 客室乗務員として、民間航空会社で接遇や安全確保など研修(3ヶ月間)
- 特別航空輸送隊で1ヶ月間の教育
- 最終検定に合格後、配属
部隊編成
[編集]- 隊本部
- 第701飛行隊
- 総括班
- 第1飛行班(操縦幹部、航法幹部、運行管理者としての管制幹部、気象幹部、機上無線員)
- 第2飛行班(空中輸送幹部、空中輸送員、隊員の約半数が女性の航空自衛官)
- 整備隊
- 整備本部
- 整備小隊
- 装備小隊
主要幹部
[編集]官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
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特別航空輸送隊司令 | 1等空佐 | 山田眞也 | 2022年10月11日 | 航空支援集団司令部防衛部防衛課長 |
副司令 | 1等空佐 | 村林芳雄 | 2023年11月 | 1日航空幕僚監部人事教育部厚生課 厚生班長 |
第701飛行隊長 | 1等空佐 | 市橋正樹 | 2023年 | 3月20日特別航空輸送隊勤務 ※2024年7月1日 1等空佐昇任 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
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1 | 齋藤勇二 | 1992年 | 4月10日 - 1993年12月 1日航空支援集団司令部監察官 | 退職(空将補昇任) |
2 | 前田邦明 | 1993年12月 | 1日 - 1996年 7月31日第2輸送航空隊司令 | 航空教育集団司令部教育部長 |
3 | 山本哲也 | 1996年 | 8月 1日 - 1998年 7月31日偵察航空隊司令 | 航空教育集団司令部教育部長 |
4 | 福山一行 | 1998年 | 8月 1日 - 2001年 3月26日航空自衛隊幹部学校主任教官 | 作戦情報隊司令 |
5 | 橋爪俊輔 | 2001年 | 3月27日 - 2002年 8月 1日第1高射群司令 | 退職(空将補昇任) |
6 | 渡邊聖夫 | 2002年 | 8月 1日 - 2003年12月20日北部航空方面隊司令部幕僚長 | 退職 |
7 | 福山建志 | 2003年12月20日 - 2006年 | 4月 1日警戒航空隊司令 | 退職(空将補昇任) |
8 | 辻章嗣 | 2006年 | 4月 1日 - 2008年 4月 1日北部航空方面隊司令部防衛部長 | 退職(空将補昇任) |
9 | 清藤勝則 | 2008年 | 4月 1日 - 2009年 7月20日第12飛行教育団司令 兼 防府北基地司令 |
第1航空団司令 兼 浜松基地司令 (空将補昇任) |
10 | 浮須一郎 | 2009年 | 7月21日 - 2011年 4月14日第11飛行教育団司令 兼 静浜基地司令 |
航空支援集団司令部幕僚長 |
11 | 今瀬信之 | 2011年 | 4月15日 - 2012年12月 3日統合幕僚監部運用部運用第1課長 | 航空教育集団司令部教育部長 |
12 | 細野英揮 | 2012年12月 | 4日 - 2015年 3月31日航空幕僚監部人事教育部厚生課長 | 航空総隊司令部監理監察官 |
13 | 加藤木一浩 | 2015年 | 4月 1日 - 2017年 8月 6日第13飛行教育団司令 | 航空支援集団司令部勤務 |
14 | 富﨑秀樹 | 2017年 | 8月 7�� - 2020年 3月 6日航空幕僚監部運用支援・情報部 運用支援課輸送室長 |
第2輸送航空隊司令 |
15 | 中田茂 | 2020年 | 3月 7日 - 2022年 2月12日航空支援集団司令部防衛部長 | 北部航空方面隊司令部幕僚長 |
16 | 岩岡政治 | 2022年 | 2月13日 - 2022年10月10日第13飛行教育団司令 | 航空支援集団司令部勤務 |
17 | 山田眞也 | 2022年10月11日 - | 航空支援集団司令部防衛部防衛課長 |
特記事項
[編集]- 要人の乗降の際にタラップ(舷梯)で搭乗扉(搭乗口)横にて起立している警衛隊員は、同乗している整備員(機上整備員)である。
脚注
[編集]- ^ イカロス出版 Jwing No.61 2003年9月号 95頁 「行くぞ!NEWSマン 自衛隊NEWS」
- ^ イカロス出版 Jwing No.180 2013年8月号 91頁 「行くぞ!NEWSマン 自衛隊・国内NEWS」
- ^ “政府専用機、千歳基地で交代式典 現行機は地球365周”. Aviation Wire. 2019年4月6日閲覧。
- ^ 自衛官俸給表の1等陸佐、1等海佐及び1等空佐の(一)欄又は(二)欄に定める額の俸給の支給を受ける職員の占める官職を定める訓令
関連項目
[編集]- 特別輸送ヘリコプター隊(陸上自衛隊第1ヘリコプター団の隷下部隊)