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河内紀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

河内 紀(かわち かなめ、1940年 - )は、音楽プロデューサー、映像ディレクター。劇作家演出家佐藤信は義弟。

略歴

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東京生まれ[1]早稲田大学在学中、大和屋竺田中陽造らと 「稲門シナリオ研究会」に属し、ドキュメンタリー映画を製作[1]

1962年、TBS入社。ラジオを中心に活躍し、1974年に退社[2]宍戸錠主演のラジオ番組「ヤング・パンチ」シリーズに、鈴木清順をはじめとする具流八郎グループを起用して話題となる[3]

その後、鈴木清順監督の映画『ツィゴイネルワイゼン』、『陽炎座』などの音楽監督キース・ジャレットの全ビデオ作品の演出などを手掛ける。

1970年ラジオドキュメンタリー「ヤッホー」でイタリア賞グランプリ受賞。1980年ラジオドラマ「昭和15年まぼろしの東京オリンピック」で芸術祭大賞

1982年、TUC(テレビマン・ユニオン・コマーシャル)のテレビ番組制作部門に参加。社名変更によりテレコムジャパンへ。1992年、テレビ番組部門を独立させテレコムスタッフの取締役に就任。2005年退社。 1988年、ドキュメンタリー『今日蘇る幻の東京オリンピック』でギャラクシー大賞を受賞。

作品

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ラジオ

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  • 『遅れたらゴメンネ〜あるジャズドラマーによるドキュメント』 (1969年度イタリア賞ラジオ・ドキュメンタリー部門参加作品。ジャズドラマー・富樫雅彦のドキュメンタリー)
  • ラジオドキュメンタリー『 ヤッホー・返ってこないこだま』(1970年度イタリア賞ラジオドキュメンタリー部門(イタリア新聞協会賞)グランプリ受賞、同年芸術祭ラジオ部門ラジオドキュメンタリー部門奨励賞、自閉症児を扱ったドキュメンタリー(1970年10月11日TBSラジオ放送)[4]
  • ラジオドラマ『昭和15年まぼろしの東京オリンピック』(脚本・河内紀、演出・三枝健起。昭和55年度芸術祭ラジオドラマ部門の大賞。NHKラジオ第一1980年11月3日放送)

ほか。

音楽

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  • ジャズサックス奏者・ジョン・コルトレーンへのインタビュー1966年7月9日。→「JOHN COLTRANE LIVE IN JAPAN」Bonus Disc 「プライヴェート・インタビュー」に収録(ユニバーサルミュージック UCCI-9191/5)[5]
  • 映画音楽・作曲「DEEP SEIJUN」(鈴木清順監督作品・ツィゴイネルワイゼン・陽炎座・夢二、サウンドトラックより)(LITTLE MORE RECORDS / LMCE-1001)
  • 構成・録音「”むかしうた”が甦る ひとつ弘前のヨネばあさん」(歌・語り/大川ヨネ)(CBS-SONY/25AG671)
  • 構成・インタビュー「トンコリ・滅びの五絃琴」(トンコリ・白川八重子。カチョ・金谷フサ)(CBS-SONY/ 25AG667)
  • 「CONTRAST」ジャズドラマー・富樫雅彦とピアニスト・佐藤允彦とのデュオ、富樫へのインタビュー入り(EASTWORKS / EWSA-0056)
  • KEITH JARRETT  LAST SOLO  (TOKYO '84 #1  TOKYO '84 #2  TOKYO '84  ENCORE "OVER THE RAINBOW") VABJ-1082
  • LIVE AT OPEN THEATER EAST 1993 (The Keith Jarrett Trio Concert) VABJ-1080
  • KEITH JARRETT TOKYO SOLO 2002 (The 150th Concert in Jpan) VABJ-1175

ほか。

ドキュメンタリー

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  • 『今日蘇る幻の東京オリンピック』1988年8月15日、テレビ朝日系列で放映。
  • 「愛のシャガール・魂の祖国を求めて」1989年11月3日テレビ朝日系列で放送。
  • 「明治の技に挑むー世界最大の木版画」(ハイビジョン特集)1991年/3月26日NHK 総合で放送。
  • 「のんきに暮らして82年〜田口さんの一日〜」-人間劇場- 1998年5月22日テレビ東京で放送。ギャラクシー賞・テレビ部門優秀賞・ATP賞奨励賞
  • 「八ヶ岳山麓 地下足袋をはいた詩人」-人間劇場- 1999年11月17日テレビ東京で放送。ギャラクシー賞・選奨
  • 「襲名・十代目板東三津五郎」(ハイビジョン特集)2001年/2月15日NHK-BSで放送。
  • 大鵬〜あなたはなぜ強かった〜」(ハイビジョン特集)2004年8月11日NHK-BSで放送。
  • 「おにぎり三つあったとさ」(ハイビジョン特集)2007年8月19日NHK-BSで放送。

ほか。

音楽監督

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ほか。

著作

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  • 『ベニヤの学校―戦後教育を掘る』晶文社、1976年。
  • 『ひとつ弘前のヨネばあさん』音楽之友社、1979年。
  • 『古本探偵』北宋社、2000年。
  • 『アメリカの心フォスター(ジュニア音楽図書館 作曲家シリーズ 8)』音楽之友社、2000年。
  • 『解体旧書―古本探偵 2』北宋社、2000年。
  • 『ラジオの学校 生きるためのことば』筑摩書房、2004年。

ほか。

共著

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  • 『日本童謡集』(小島美子と共著)音楽之友社、1980年。
  • 『ジャズは燃えつきたか』青土社
  • 『ジャズ=感性と肉体の祝祭』青土社

脚注

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  1. ^ a b http://www.yanesen.net/archives/topics/topic/2572/
  2. ^ 彷書月刊2007年5月号 特集 河内紀の眼と耳. 彷徨舎 
  3. ^ http://littlemore.co.jp/records/soundtrack/deepseijun/deepseijun.html
  4. ^ 『新日本文学 特集・子どもと文化』1971年1月号『 ヤッホー・返ってこないこだま』台本掲載
  5. ^ 『コルトレーン/ジャズの殉教者』(藤岡靖洋/岩波新書/2011年刊)。p.16