松井珠己
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基本情報 | ||||||||||||||||||||||||
国籍 | 日本 | |||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1998年1月10日(27歳) | |||||||||||||||||||||||
出身地 | 千葉県松戸市 | |||||||||||||||||||||||
ラテン文字 | Tamaki Matsui | |||||||||||||||||||||||
身長 | 170cm | |||||||||||||||||||||||
体重 | 63kg | |||||||||||||||||||||||
血液型 | A[1] | |||||||||||||||||||||||
高校 | 富山第一高等学校 | |||||||||||||||||||||||
大学 | 日本女子体育大学 | |||||||||||||||||||||||
選手情報 | ||||||||||||||||||||||||
所属 | LOVBソルトレイク | |||||||||||||||||||||||
愛称 | タマキ | |||||||||||||||||||||||
ポジション | S | |||||||||||||||||||||||
指高 | 220cm | |||||||||||||||||||||||
利き手 | 右[1] | |||||||||||||||||||||||
スパイク | 285cm | |||||||||||||||||||||||
ブロック | 265cm[1] | |||||||||||||||||||||||
所属歴 | ||||||||||||||||||||||||
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松井 珠己(まつい たまき、1998年1月10日 - )は、日本の女子バレーボール選手。
来歴
[編集]千葉県松戸市出身。3人兄妹の長女(兄と弟がいる)。小学3年生のとき、母の影響を受け自身もバレーボールを始めた[1]。
富山第一高等学校では2年生の2015年1月開催の第67回春高バレーに出場。当時から「セッター松井中心のコンビバレー」と紹介されるなど、チームの正セッターとして活躍[2]。
日本女子体育大学 時代
[編集]日本女子体育大学進学後、2016年の第5回アジアカップ女子大会に大学一年生ながら選出され、2試合にスタメン出場したのに続き[3]、2017年1月の全日本ジュニア女子チーム候補選手の強化合宿に、唯一の大学生として参加[4]。7月の第19回世界ジュニア女子選手権大会(U-20)(メキシコのベラクルス州コルドバおよびボカ・デル・リオで開催)には、後にチームメイトとなる兵頭由希や東谷玲衣奈らと共に選出され、キャプテンとしてチームを引っ張り3位に導く[5]。日本女子体育大学のキャプテンだった[6]2018年には女子アジア東部地区選手権でも、後にチームメイトとなる横田真未と共に全試合にスタメン出場し、5勝0敗でチームを優勝に導くなど[7]、大学時代からアンダーカテゴリーの主力として国際舞台で活躍する。
2019年に入ると7月の第30回ユニバーシアード競技大会(イタリアのナポリで開催)でも横田と共に全試合にスタメン出場、3位に導き3大会連続のメダル獲得に貢献した[8]。8月に深谷ビッグタートルで開催された2019女子バレーボール国際親善試合では日本代表の若手主体のBチームにキャプテンとして選出。チャイニーズタイペイ戦にスタメン出場し3-0で勝利し[9][10]、そのBチームで挑んだ、韓国で開催された2019年バレーボール女子アジア選手権では後に日本代表でチームメイトとなる関菜々巳(東レアローズ)と共に、準決勝でキム・ヨンギョン擁する韓国を破るなど若手主体のチームながら優勝という快挙を成し遂げる[11][12]。その活躍もあって、2020年には日本代表に初選出された[13][14]。
デンソーエアリービーズ 時代
[編集]2019年11月に横田、そして福留慧美と共にデンソーエアリービーズへの入団(内定)が発表され[15][16]、翌2020年11月7日のJTマーヴェラス戦でVリーグデビューを果たす[17]。このシーズンは田代佳奈美が正セッターだったため、主に二枚替えでの途中出場がメインだったが、田代が代表に合流した後に行われたVCupでは全5試合にスタメン出場するなど[18]、シーズンを通して20試合に出場した。
2021年7月に行われた2021 V・サマーリーグ西部大会ではフレッシュスター賞(V1)を受賞し、チームの初優勝に貢献[19][20]。迎えた2021/22シーズンは田代がVBナント、そして田原愛里がPFUブルーキャッツに移籍したこともあり、正セッターとしてレギュラーラウンド全33試合にスタメン出場した[21]。
また代表にも2022年度に再度選出され[22]、6月1日のネーションズリーグ・韓国戦にスタメンで初出場を果たした[23][24]
2023年4月24日、2022-23シーズンをもってデンソーエアリービーズを退団すると発表された。自分自身の成長を一番に考えて決断した[25][26]。
海外
[編集]2023-24シーズンはブラジル・スーペルリーガのユニライフ・マリンガ (pt) に所属[27]。
2024年2月23日、2024-25シーズンをアメリカ合衆国のリーグ・ワン・バレーボール(LOVB)でプレーすることを発表した[28][29]。6月にソルトレイク所属となることが発表された[30]。渡米までの期間はPFUブルーキャッツ石川かほくを拠点にして活動する[31]。
選手としての特徴
[編集]- 川北元前監督はガッツと、テンポの良さやスピーディーなリズムを評価している[32]。
- 2021年11月に対戦したトヨタ車体クインシーズの印東玄弥監督(当時)は「適確な判断で、スパイカーの能力を引き出している」と、A帳票で称賛している[33]。
- 竹下佳江はアンダーカテゴリーでの豊富な国際大会の経験と、「どう自分が動いて他の選手を生かすべきか」を考えられる点を評価している[34]。
人物・エピソード
[編集]所属チーム
[編集]- 松戸市立馬橋小学校(東金町ビーバーズ)[1]
- 松戸市立第四中学校[1]
- 富山第一高等学校
- 日本女子体育大学 #1
- デンソーエアリービーズ #14→#11(2020-2023年)
- ユニライフ・マリンガ(2023-2024年)
- LOVBソルトレイク(2024年-)
球歴
[編集]- 第5回アジアカップ女子大会 - 2016年(4位)[3]
- 第19回 世界ジュニア選手権大会(U-20)女子日本代表 - 2017年(銅メダル)[5]
- 第30回 ユニバーシアード女子日本代表 - 2019年(銅メダル)[8]
- 日本代表(Bチーム) - 2019年
- 日本代表 - 2020年、2022年-
受賞歴
[編集]- 2017年 - 第19回 世界ジュニア女子選手権大会(U-20):ベストセッター賞[36]
- 2019年 - 春季関東大学女子1部バレーボールリーグ戦:最優秀選手 / セッター賞 / 会長特別賞[37]
- 2019年 - 秋季関東大学女子1部バレーボールリーグ戦:セッター賞[38][39]
- 2021年 - V・サマーリーグ西部大会:フレッシュスター賞(V1)[19][20]
個人成績
[編集]V.LEAGUEの個人成績は下記の通り(ファイナルステージ、VCup含む)[40]。
大会 | チーム | 出場 | アタック | バックアタック | アタック 決定本数 |
ブロック | サーブ | サーブレシーブ | 総得点 | |||||||||||||||||||
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試 合 数 |
セ ッ ト 数 |
打 数 |
得 点 |
失 点 |
決 定 率 |
打 数 |
得 点 |
失 点 |
決 定 率 |
セ ッ ト 平 均 |
得 点 |
セ ッ ト 平 均 |
打 数 |
ノ 丨 タ ッ チ |
エ 丨 ス |
失 点 |
効 果 |
効 果 率 |
受 数 |
成 功 ・ 優 |
成 功 ・ 良 |
成 功 率 |
ア タ ッ ク |
ブ ロ ッ ク |
サ 丨 ブ |
得 点 合 計 | ||
V1 2020-21 | デンソー | 20 | 62 | 27 | 14 | 1 | 51.9 | 0 | 0 | 0 | - | 0.23 | 4 | 0.06 | 116 | 0 | 4 | 1 | 30 | 9.7 | 1 | 0 | 0 | 0.0 | 14 | 4 | 4 | 22 |
V1 2021-22 | 33 | 124 | 78 | 36 | 3 | 46.2 | 0 | 0 | 0 | - | 0.29 | 12 | 0.10 | 462 | 1 | 12 | 18 | 98 | 7.1 | 5 | 1 | 1 | 30.0 | 36 | 12 | 13 | 61 | |
通算:2シーズン | 53 | 186 | 105 | 50 | 4 | 47.6 | 0 | 0 | 0 | - | 0.27 | 16 | 0.09 | 578 | 1 | 16 | 19 | 128 | 7.7 | 6 | 1 | 1 | 25.0 | 50 | 16 | 17 | 83 |
出演
[編集]YouTube
[編集]【カンテレ公式】カンテレバレーボール チャンネル
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g 「デンソーエアリービーズ」『2020-21 V.LEAGUE公式プログラム チームの顔 女子 2020年12月号』、日本文化出版、2020年12月、59頁、ASIN B08KH3VJQC。
- ^ “春高バレー2015 - フジテレビ”. フジテレビ. 2022年6月13日閲覧。
- ^ a b “第5回アジアカップ女子大会”. 公益財団法人日本バレーボール協会. 2022年6月20日閲覧。
- ^ “全日本ジュニア女子チームの候補選手が強化合宿を実施”. 公益財団法人 日本バレーボール協会 (2017年1月27日). 2021年5月21日閲覧。
- ^ a b “第19回世界ジュニア 女子選手権大会(U-20)”. 公益財団法人日本バレーボール協会. 2022年6月14日閲覧。
- ^ “学友会優勝祝賀会にて”. 日本女子体育大学バレーボール部 (2019年2月26日). 2022年6月13日閲覧。
- ^ “2018女子アジア東部地区選手権”. 公益財団法人日本バレーボール協会. 2022年6月13日閲覧。
- ^ a b “全日本ユニバ女子、ハンガリーにフルセットで勝利し、銅メダルを獲得 第30回ユニバーシアード競技大会”. バレーボールマガジン (2019年7月13日). 2021年5月21日閲覧。
- ^ “「2019女子バレーボール国際親善試合 日本対チャイニーズタイペイ」に出場する日本代表A・Bチームのメンバーを発表。Bチームは石川真佑らU20メンバーから8人”. バレーボールマガジン (2019年7月31日). 2021年5月21日閲覧。
- ^ “2019女子バレーボール国際親善試合 日本対チャイニーズタイペイ”. 公益財団法人日本バレーボール協会. 2022年6月13日閲覧。
- ^ a b “第20回アジア女子選手権大会 2大会連続5度目の優勝”. 公益財団法人日本バレーボール協会 (2019年8月25日). 2022年6月13日閲覧。
- ^ “全日本女子Bチーム、韓国やタイを破りアジア選手権で優勝”. バレーボールマガジン (2019年8月25日). 2022年6月13日閲覧。
- ^ “日本代表女子 2020年度登録メンバーを発表。石井優希、石川真佑、宮下遥ら29人。及川真夢、林琴奈ら7人が初選出”. バレーボールマガジン (2020年1月27日). 2021年5月21日閲覧。
- ^ “JPN-POL Women VNL 2022 14.06.2022”. volleyballworld.com. 2022年6月20日閲覧。
- ^ “入社内定選手”. デンソーエアリービーズ (2020年4月1日). 2021年5月21日閲覧。
- ^ “デンソー 松井珠己(日本女体大)、横田真未(東海大)、福留慧美(龍谷大)の内定を発表”. バレーボールマガジン (2019年11月25日). 2021年5月21日閲覧。
- ^ “JTマーヴェラス対デンソーエアリービーズB帳票”. Vリーグ機構 (2020年11月7日). 2022年6月13日閲覧。
- ^ “V Cup 予選ラウンド Aグループ ラウンド一覧”. Vリーグオフィシャルサイト. 2022年6月13日閲覧。
- ^ a b “西部大会|2021 SUMMER LEAGUE”. 日本バレーボール協会 (2021年7月4日). 2021年7月4日閲覧。
- ^ a b “デンソーが初優勝。MVPに工藤嶺(デンソー)、敢闘賞に万代真奈美(久光)2021 V・サマーリーグ女子西部大会”. バレーボールマガジン (2021年7月4日). 2021年7月4日閲覧。
- ^ “V・レギュラーラウンド ラウンド一覧”. Vリーグオフィシャルサイト. 2022年6月13日閲覧。
- ^ “2022年度女子日本代表チーム 選手・監督・スタッフ”. 公益財団法人日本バレーボール協会. 2022年3月31日閲覧。
- ^ “JPN-POL Women VNL 2022 14.06.2022”. volleyballworld.com. 2022年6月20日閲覧。
- ^ “Volleyball Nations League 2022”. volleyballworld.com. 2022年6月20日閲覧。
- ^ “2022-23シーズン 退団選手およびスタッフのお知らせ”. デンソーエアリービーズ (2023年4月24日). 2023年4月25日閲覧。
- ^ “デンソー 森谷史佳主将、日本代表の松井珠己、兵頭由希、ネリマン・オズソイら6選手が退団 V1女子”. バレーボールマガジン. (2023年4月24日) 2023年4月25日閲覧。
- ^ “Tamaki Matsui é a nova levantadora do Unilife/Maringá”. melhordovolei.com.br. (2023年5月8日) 2023年8月1日閲覧。
- ^ ““報告“”. 2024年4月3日閲覧。
- ^ “Cuttino Kingdon Rishel Winters Matsui Join Lovb” (英語). www.lovb.com. 2024年4月3日閲覧。
- ^ “LOVB Salt Lake Volleyball”. X (formerly Twitter). 2024年6月1日閲覧。
- ^ “PFUブルーキャッツ石川かほく オフィシャルサイト”. pfu-bluecats.com. 2024年8月28日閲覧。
- ^ “デンソー・川北元監督「横田真未はゲームを見る意識が高い」、井上琴絵「勝ちにこだわってやっていきたい」V1女子会見”. バレーボールマガジン (2021年2月10日). 2021年5月21日閲覧。
- ^ “デンソーエアリービーズ対トヨタ車体クインシーズA帳票”. Vリーグ機構 (2021年11月7日). 2022年6月13日閲覧。
- ^ “パリ五輪へ竹下佳江が期待するセッター。女子バレー界が「明るい未来」のためにやるべきことも提言”. web Sportiva (2021年10月11日). 2022年6月13日閲覧。
- ^ “UPPERCUT'S B 富山第一高等学校 女子バレーボール部”. YELL 部活応援プロジェクト [エール]. 2022年6月13日閲覧。
- ^ “第19回世界ジュニア女子選手権大会(U-20) 銅メダル”. 日本女子体育大学 (2017年). 2021年5月21日閲覧。
- ^ “2019年度 春季関東大学女子1部バレーボールリーグ戦 <最終結果>”. 関東大学バレーボール連盟 (2019年5月19日). 2021年5月22日閲覧。
- ^ “2019年度 秋季関東大学女子1部バレーボールリーグ戦<最終結果>”. 関東大学バレーボール連盟 (2019年10月28日). 2021年5月22日閲覧。
- ^ “関東大学リーグの個人賞が決まる。男子は武藤鉄也(早大)、女子は松本愛希穂(東海大)がMVPに”. バレーボールマガジン (2010年10月28日). 2021年5月21日閲覧。
- ^ “松井珠己|選手別成績|Vリーグ オフィシャルサイト”. Vリーグ機構. 2022年4月13日閲覧。
外部リンク
[編集]- V.LEAGUEによる公式プロフィール - ウェイバックマシン(2023年4月25日アーカイブ分)
- デンソーエアリービーズによる公式プロフィール - ウェイバックマシン(2023年4月25日アーカイブ分)
- Tamaki Matsui - リーグ・ワン・バレーボール