未知谷
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒101-0064 東京都千代田区猿楽町2-5-9 |
設立 | 1990年 |
業種 | 出版 |
事業内容 | 書籍の出版 |
外部リンク | http://www.michitani.com/ |
概要
[編集]海外文学(世界文学)を中心に、哲学や思想、芸術などの人文書を出版している。
アンナ・アフマートワ、ロープシン、アダム・ミツキェーヴィチ、ヤン・コハノフスキ、ユリウシュ・スウォヴァツキ、アデラ・ポペスク、ジャック・プレヴェール、サンドロ・ペンナ、アルダ・メリーニ、マーリオ・ルーツィ、パブロ・ネルーダ、ネリー・ザックス、イツハク・カツェネルソン、ラビンドラナート・タゴール、ヴィスワヴァ・シンボルスカ、フアン・ラモン・ヒメネス、アーラム=タージ・ガーエムマガーミー(ジャーレ)、アディ・エンドレ、ヨージェフ・アティッラなど海外の詩人による詩集を精力的に刊行しており、特にボリース・パステルナークは工藤正廣訳「ボリース・パステルナーク詩集」(全7冊)がある。 ロシアやポーランドなど中東欧の文学の点数が多く、ハンガリー、ルーマニア、セルビア、グルジア、イラン、アゼルバイジャン等、辺境の文学も刊行紹介されている。
1995年出版のギヨーム・ド・ロリス(Guillaume De Lorris)、ジャン・ド・マン(Jean De Meun)作、見目誠訳『薔薇物語』、2006年出版のチェスワフ・ミウォシュ(Czesław Miłosz)作、関口時正、西成彦、沼野充義、長谷見一雄、森安達也訳『ポーランド文学史』、2024年出版のアイザック・バシェヴィス・シンガー(Isaac Bashevis Singer)作、大﨑ふみ子訳『モスカット一族』で、日本翻訳出版文化賞を三度受賞。
ツール・ド・フランスやジロ・ディ・イタリアといったグランツールの歴史書、グレッグ・レモンやマルコ・パンターニ、ミゲル・インデュラインといった選手の評伝など、ヨーロッパの自転車プロロードレースに関する著作を日本において早くから刊行し続けている[1]。
沿革
[編集]- 1990年 青土社から独立した飯島徹が文京区湯島にて会社設立[2]。
- 1992年 『国枝史郎伝奇全集』を刊行。
- 1995年 ギヨーム・ド・ロリス、ジャン・ド・マン『薔薇物語』(見目誠訳)で第31回日本翻訳出版文化賞受賞[3]。
- 1996年 『本田美禅コレクション』の刊行を開始(〜2003年)。
- 1997年 『白井喬二傑作選』を刊行(全5集)。
- 2000年 『結城信一全集』を刊行(責任編集は串田孫一、郡司勝義、結城信孝)。
- 2001年 『島村利正全集』を刊行(責任編集は郡司勝義、嶋村正博)。
- 2004年 『小沼丹全集』を刊行(監修は庄野潤三、三浦哲郎、吉岡達夫)[4]。アントン・チェーホフ没後100周年記念出版として『チェーホフ・コレクション』[5]の刊行を開始する。カール・アインシュタイン『ベビュカン』(鈴木芳子訳)でマックス・ダウテンダイ翻訳賞受賞[6]。
- 2006年 チェスワフ・ミウォシュ『ポーランド文学史』(関口時正、西成彦、沼野充義他訳)で第42回日本翻訳出版文化賞受賞[3]。
- 2007年 『大佛次郎セレクション』第一期刊行(村上光彦編、2008年 第二期、2009年 第三期)。
- 2008年 『石上玄一郎小説作品集成』を刊行。
- 2011年 ヨハン・ピンゼル作品集『ピンゼル』(ボリス・ヴォズニツキ編)を未知谷刊行20周年記念企画として刊行。
- 2013年 『加藤幸子自選作品集』を刊行(全5巻)。
- 2014年 『ポーランド文学古典叢書』[7]刊行開始。
- 2016年 カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(栗原俊秀訳)で第2回須賀敦子翻訳賞[8]、『ヨージェフ・アティッラ詩集』(原田清美訳)で第20回バラッシ・バーリント記念の剣賞を受賞。[9]
- 2018年 ボレスワフ・プルス『人形』(関口時正訳)で第69回読売文学賞、第4回日本翻訳大賞を受賞。
- 2021年 工藤正廣『チェーホフの山』で第75回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
- 2024年 アイザック・バシェヴィス・シンガー『モスカット一族』(大﨑ふみ子訳)で第60回日本翻訳出版文化賞を受賞。
主な出版書
[編集]哲学・思想
[編集]- セーレン・キルケゴールの著作(『美しき人生観』『誘惑者の日記』など)
- G・W・F・ヘーゲルの著作(『法権利の哲学』『精神現象学』『小論理学』など)
- サラ・コフマンの著作(『窒息した言葉』『オルドネル通り、ラバ通り』)
- ムハンマド・バーキル=サドルの著作(『イスラーム哲学』『無利子銀行論』など)
- ハヴロック・エリス『性の心理』全6巻
海外文学
[編集]- ボリース・パステルナークの著作(『ドクトル・ジヴァゴ』『パステルナーク全抒情詩集』など)
- ニコライ・ゴーゴリの著作(『タラース・ブーリバ』『鼻』など)
- アレクサンドル・プーシキンの著作(『大尉の娘』など)
- ミハイル・レールモントフ『現代の英雄』
- イワン・ツルゲーネフ『猟人日記抄』
- ロープシンの著作(『蒼ざめた馬 漆黒の馬』『ロープシン遺稿詩集』)
- ダニイル・ハルムスの著作(『ズディグルアプルル』など)
- アレクサンドル・ベリャーエフの著作(『ドウエル教授の首』など)
- ヴェリミール・フレーブニコフ『シャーマンとヴィーナス』
- ボリース・ピリニャーク『機械と狼』
- アンナ・アフマートワ『夕べ』
- イヴァン・ブーニン『アントーノフカ』
- ミハイル・ブルガーコフ『モルヒネ』
- ウラジーミル・ナボコフ『マクダ』
- チェスワフ・ミウォシュ『ポーランド文学史』
- ヴィスワヴァ・シンボルスカ『終わりと始まり』
- スワヴォーミル・ムロージェクの著作(『所長』『鰐の涙』)
- ノダル・ドゥンバゼ『僕とおばあさんとイリコとイラリオン』
- カマール・アブドゥッラ『魔術師の谷』
- エステルハージ・ペーテル『黄金のブダペスト』
- コストラーニ・デジェー『ヴォブルン風オムレツ』
- ドラゴスラヴ・ミハイロヴィッチ『南瓜の花が咲いたとき』
- パナイト・イストラティの著作(『キラ キラリナ』『アンゲル叔父』など)
- マルキ・ド・サドの著作(『ジュスチーヌ物語又は美徳の不幸』『閨房の哲学』など)
- ギヨーム・ド・ロリス、ジャン・ド・マン『薔薇物語』
- イレーヌ・ネミロフスキーの著作(『ダヴィッド・ゴルデル』『この世の富』など)
- マルセル・ブリヨンの著作(『幻影の城館』など)
- チャールズ・ディケンズの著作(『ボズのスケッチ』『英国紳士サミュエル・ピクウィク氏の冒険』など)
- ロバート・ヒュー・ベンソン『テ・デウムを唱いながら』
- フランク・オコナー『アンメラへの長い道』
- ナタリーア・ギンツブルグの著作(『わたしたちのすべての昨日』『町へゆく道』など)
- カルミネ・アバーテの著作(『帰郷の祭り』など)
- アマーラ・ラクースの著作(『ヴィットーリオ広場のエレベーターをめぐる文明の衝突』など)
- ジェイムス・クリュスの著作(『笑いを売った少年』『ロブスター岩礁の燈台』など)
- ハンス・エーリヒ・ノサック『ブレックヴァルトが死んだ』
- ヴォルフガング・ボルヒェルト『たんぽぽ』
- ライナー・マリア・リルケ『マルテ・ラウリス・ブリッゲの手記』
- パウル・シェーアバルト『虫けらの群霊』
- ラファエル・サンチェス・フェルロシオ『アルファンウイ』
- ジョン・ファンテの著作(『デイゴ・レッド』『バンディーニ家よ、春を待て』など)
- アイザック・バシェヴィス・シンガー『父の法廷』
- カール・ヴァン・ヴェクテン『ニガー・ヘヴン』
- アモス・オズの著作(『地下室のパンサー』『スムヒの大冒険』)
- 『チェーホフ・コレクション』全23巻
- 『ポーランド文学古典叢書』(全16巻予定)
- 第1巻 ヤン・コハノフスキ『挽歌』
- 第2巻 アダム・ミツキェーヴィチ『ソネット集』
- 第3巻 アダム・ミツキェーヴィチ『バラードとロマンス』
- 第4巻 アダム・ミツキェーヴィチ『コンラット・ヴァレンロット』
- 第5巻 S・アン=スキ /ヴィトルト・ゴンブローヴィチ『ディブック/ブルグント公女イヴォナ』
- 第6巻 スタニスワフ・イグナツィ・ヴィトキェーヴィチ『ヴィトカツィの戯曲四篇』
- 第7巻 ボレスワフ・プルス 『人形』
- 第8巻 アダム・ミツキェーヴィチ『祖霊祭/ヴィリニュス篇』
日本文学
[編集]- 『国枝史郎伝奇全集』全6巻+補巻
- 『小沼丹全集』全4巻+補巻
- 『石上玄一郎小説作品集成』全3巻
- 『結城信一全集』全3巻
- 『島村利正全集』全4巻
- 『本田美禅伝奇コレクション』
- 『大佛次郎セレクション』全18巻
芸術
[編集]- マルセル・デュシャン『マルセル・デュシャン全著作』
- リヒャルト・ヒュルゼンベック編著『ダダ大全』
- カール・アインシュタインの著作(『二十世紀の芸術』『黒人彫刻』など)
- ヴァレリー・アファナシエフの著作(『天空の沈黙』『声の通信』など)
- 酒井忠康の著作(『彫刻家との対話』『ダニ・カラヴァン』など)
- ユーリー・ノルシュテイン関連書(『外套』『アオサギとツル』『『話の話』の話』など)
- スズキコージの著作(『パッパカサーカス』『アッチコッチソッチの歌』など)
その他
[編集]- ピョートル・ワイリ /アレクサンドル・ゲニス『亡命ロシア料理』 新装版刊
Post Card Book
[編集]- ヤンのノクターン (町田純 著 ISBN 4-915841-88-X )
- イスタンブールのヤン(町田純 著 ISBN 4-915841-90-1 )
脚注
[編集]外部リンク
[編集]- 公式サイト
- 未知谷 (@michitani_edit) - X(旧Twitter)
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