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小林直己 (陸上選手)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小林 直己 Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム こばやし なおき
ラテン文字 Naoki Kobayashi
国籍 日本の旗 日本
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 400m
所属 HULFT陸上クラブ
大学 東海大学
生年月日 (1990-12-20) 1990年12月20日(34歳)
出身地 神奈川県秦野市
身長 170cm
体重 65kg
コーチ担当者 高野進
成績
世界選手権 4x400mR : 予選1組7着 (2015年)
地域大会決勝 東アジア大会
400m : 3位 (2013年)
4x400mR : 2位 (2013年)
国内大会決勝 日本選手権
400m : 3位 (2014年)
自己ベスト
200m 20秒97 (2014年)
400m 45秒79 (2014年)
獲得メダル
陸上競技
日本の旗 日本
東アジア大会
2013 天津 4x400mR
2013 天津 400m
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小林 直己(こばやし なおき、1990年12月20日 - )は、神奈川県秦野市出身の陸上競技選手。専門は400mで45秒79の自己ベストを持つ。2015年北京世界選手権男子4×400mリレーの日本代表である。また、世界リレーでは2015年,2016年,2021年(補欠)と三度の日本代表に選出された経歴を持つ。

経歴

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秦野市立大根小学校、秦野市立鶴巻中学校神奈川県立秦野総合高等学校東海大学工学部材料科学科卒業。セゾン情報システムズ入社、HULFT陸上クラブ所属。

高校生時代まで

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陸上を始めたのは小学生の時。授業が終わった後に1時間くらい行われるクラブ活動で陸上クラブに入ったのがきっかけ。

住んでいる学区の中学校に陸上部がなく、無理を言って陸上部がある中学校に入学させてもらったという。中学時代は100mで県大会に出るのがやっとだった。

高校2年の春までは100mと200mを専門としていたが、思うように記録が伸びなかった。そんな時に顧問から「どう見てもお前の走りは400m向きだ」と言われ、400mの練習を始めてみた結果、県の新人大会で優勝。それからは400m専門となった。3年時には南関東大会で48秒08の自己ベストをマーク。インターハイにも出場を果たしたが、直前の怪我も影響して予選敗退に終わった。

社会人・浪人時代

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2009年春、経済的な理由から大学への進学は断念し、地元の企業に就職。陸上部に入り実業団選手として活動していたが、リーマン・ショックの影響で陸上部が入社2年目の夏に廃部[1]。その後も練習は続けたが仕事との両立は難しく、50秒を切れないスランプに陥った。大学で陸上をやり直したいと思���始めたこともあり、2010年末に会社を退職した。

2011年春からは高校時代の恩師の紹介で日本大学藤沢高校陸上部の臨時コーチに[1]。生徒と一緒に練習しているうちにスランプからも脱出し、6月には高校時代の自己ベスト更新となる47秒47をマーク。コーチの仕事の他に運送業やガソリンスタンドのアルバイトを掛け持ちし、所持していた自動車を売却するなどして大学進学資金を貯めた。

大学生時代

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2013年春、「最高の指導者のもとで、どれだけできるか試そう」と、400m日本記録保持者の高野進が指導する東海大学に進学。

2013年6月、初出場の日本選手権400mで7位入賞を果たす。この結果を受け、10月に中国天津で開催される東アジア競技大会の日本代表に選出されると、本番では400mで銅メダル、4×400mリレーで2走を務めて銀メダルを獲得した。

2014年7月、中国の金華で開催された日中韓3カ国陸上の400mに出場し、自身初の45秒台となる45秒79で優勝した。

2015年5月、バハマナッソーで開催された第2回世界リレーの4×400mに出場し、初めて世界大会を経験した。大会では1走(小林直己、佐藤拳太郎、ウォルシュ・ジュリアン北川貴理)を務めたが、スタートで出遅れたこともあり予選敗退に終わった[2]

2015年8月、中国の北京で開催された世界選手権の4×400mリレーで3走(田村朋也、金丸祐三、小林、北川貴理)を務め、金丸(44秒8)に次ぐ2番目のスプリットタイム(45秒80)をマークしたが[3]、日本は3分02秒97の1組7着(全体15位)で決勝に進出できなかった。

社会人時代

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2017年4月、日本オリンピック委員会の就職支援制度を利用してセゾン情報システムズに入社[4]

自己ベスト

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  • 記録欄の( )内の数字は風速m/s)を意味する。
種目 記録 年月日 場所 備考
200m 20秒97 (0.0) 2014年5月24日 日本の旗 横浜市
400m 45秒79 2014年7月6日 中華人民共和国の旗 金華市

主な成績

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  • 備考欄の記録は当時のもの

国際大会

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大会 場所 種目 結果 記録 備考
2013 東アジア大会 (en 中華人民共和国の旗 天津 400m 3位 46秒76
4x400mR 2位 3分07秒32 (2走)
2014 日中韓3カ国交流陸上 中華人民共和国の旗 金華 400m 優勝 45秒79 自己ベスト (自身初の45秒台)
2015 世界リレー (en バハマの旗 ナッソー 4x400mR 予選 3分06秒38 (1走) 全体17位
日中韓3カ国交流陸上 日本の旗 札幌 4x400mR 優勝 3分04秒85 (3走)
世界選手権 中華人民共和国の旗 北京 4x400mR 予選 3分02秒97 (3走) 全体15位
2016 ダイヤモンドリーグ
(カタールスーパーグランプリ)
カタールの旗 ドーハ 4x400mR 2位 3分02秒45 (3走)
2017 世界リレー (en バハマの旗 ナッソー 4x400mR 予選 DNF (3走)

日本選手権

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大会 場所 種目 結果 記録 備考
2013 第97回 調布市 400m 7位 46秒91 予選46秒89:自己ベスト
横浜市 4x400mR 5位 3分11秒43 (1走)
2014 第98回 福島市 400m 3位 46秒38
2015 第99回 新潟市 400m 6位 47秒11
横浜市 4x100mR 4位 39秒42 (3走)
2016 第100回 名古屋市 400m 予選 46秒87
2017 第101回 大阪市 400m 予選 46秒16
2018 第102回 山口市 400m 予選 48秒01

その他

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  • 主要大会を記載
大会 場所 種目 結果 記録 備考
高校生時代
2008 インターハイ 熊谷市 400m 予選 49秒36
日本ジュニア選手権 鳥取市 400m 予選 48秒37
社会人時代
2009 東日本実業団選手権 天童市 200m 準決勝 DNS 予選22秒00 (0.0)
400m 6位 48秒33
全日本実業団選手権 岡山市 200m 予選 22秒07 (+0.3)
400m 予選 48秒42
大学生時代
2013 関東インカレ (1部) 東京都
横浜市
200m 予選 21秒27 (+2.5)
400m 3位 47秒13
4x400mR 7位 3分08秒99 (1走)
トワイライト・ゲームス 東京都 400m 3位 47秒28
日本インカレ 東京都 400m 7位 47秒68
4x400mR 5位 3分09秒20 (2走)
2014 出雲陸上 出雲市 300m 決勝 33秒29
静岡国際 袋井市 400m 3位 46秒20 自己ベスト
関東インカレ (1部) 熊谷市
横浜市
200m 準決勝 21秒24 (+0.6)
400m 3位 47秒29
4x100mR 予選 40秒52 (2走)
4x400mR 決勝 NM (1走) 4走がバトンを落としてゴール
日本学生個人選手権 平塚市 400m 優勝 47秒11
トワイライト・ゲームス 東京都 400m 優勝 47秒01
4x400mR 5位 3分09秒79 (4走)
日本インカレ 熊谷市 400m 予選 47秒42
国民体育大会 諫早市 400m 2位 46秒65
2015 織田記念 広島市 400m 5位 46秒64
関東インカレ (1部) 横浜市 400m 5位 47秒11
4x400mR 予選 3分09秒14 (1走)
トワイライト・ゲームス 東京都 4x100mR 4位 39秒96 (1走)
日本インカレ 大阪市 400m 2位 46秒53
4x400mR 7位 3分08秒84 (1走)
2016 関東インカレ (1部) 横浜市 400m 5位 47秒23
4x400mR 6位 3分07秒28 (1走)
日本インカレ 熊谷市 400m 2位 46秒87
4x400mR 予選 3分08秒79 (1走)
国民体育大会 北上市 400m 4位 47秒51
社会人時代
2017 東日本実業団選手権 秋田市 400m 3位 46秒94
全日本実業団選手権 大阪市 400m 4位 47秒04
国民体育大会 松山市 400m 予選 47秒37
2018 静岡国際 袋井市 400m 決勝 46秒68
ゴールデングランプリ大阪 大阪市 400m 8位 47秒25
トワイライト・ゲームス 横浜市 400m 6位 48秒04

参考文献

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  • マイプライバシー、『月刊陸上競技』第48巻第10号、講談社、2014年9月号、279頁。

脚注

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  1. ^ a b 東アジア競技大会の400m日本代表に選ばれた小林 直己さん”. タウンニュース 秦野版 (2013年6月22日). 2015年1月18日閲覧。
  2. ^ 日本、力の差痛感=世界リレー”. 時事ドットコム(時事通信社) (2015年5月3日). 2015年6月4日閲覧。
  3. ^ RELAY SPLIT TIMES (PDF, 32.7 KB) 国際陸上競技連盟 2015年09月02日閲覧
  4. ^ PRESS RELEASE (PDF, 269 KB) セゾン情報システムズ 2017年04月03日閲覧

外部リンク

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