団子坂
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座標: 北緯35度43分30.6秒 東経139度45分43.4秒 / 北緯35.725167度 東経139.762056度団子坂(だんござか)は、東京都文京区千駄木にある坂。
概要
[編集]文京区の千駄木にある団子坂は、台東区の谷中・上野に通じる坂である。千駄木坂や潮見坂ともいう。坂の周辺には、森鷗外記念館や本郷図書館、東京メトロ千代田線の千駄木駅などがある。
この地域には坂(高低差)が多いが、その理由は、かつて「藍染川」という川が本郷台地(文京区)と上野台地(台東区)の間(根津谷)を流れていたためである(川は関東大震災後に暗渠化されて消滅した)。谷中という地名は、藍染川が台地をけずったことによって形成された谷(低地)に位置することに由来する。
地名の由来
[編集]「団子坂」という地名の由来については諸説あるが、最も有力な説は「昔この坂に団子を売る店があったから」というものである。ほかにも「かつては団子のような石が多い坂だったから」「坂で転ぶと団子のように転がったから」などという説もある[1]。
菊人形
[編集]江戸時代(安政以降)の団子坂には菊栽培の植木屋が多く、明治時代には菊人形(秋)の名所として著名であった。幕末から明治期にかけて行われた菊人形は、東京の秋を彩る観光イベントであった。
近くの「菊見せんべい総本店」も元々菊人形見物客向けのお土産屋から始まった[2]。また、当時近隣に住んでいた森鷗外、夏目漱石、江戸川乱歩といった文人の作品の中にも団子坂は登場する[3][4][5]。
無縁坂が題材である作品
[編集]脚注
[編集]- ^ “団子坂”. b-kanko.jp. 文京区観光協会 (2021年3月24日). 2023年6月18日閲覧。
- ^ “東京都米菓工業協同組合 菊見せんべい総本店”. 2018年3月24日閲覧。
- ^ “文京ゆかりの文人 森鷗外”. 文京区. 2019年9月9日閲覧。
- ^ “文京ゆかりの文人 夏目漱石”. 文京区. 2019年9月9日閲覧。
- ^ “文京ゆかりの文人 江戸川乱歩”. 文京区. 2019年9月9日閲覧。
- ^ “団子坂ストーリー”. NTTソルマーレ. 2024年11月13日閲覧。
- ^ “団子坂ストーリー”. ビーグリー. 2024年11月13日閲覧。
外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、団子坂に関するカテゴリがあります。