元始 (漢)
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元始(げんし)は、中国、前漢の平帝劉衎の治世に使用された元号。1年 - 5年。
現在の内モンゴル自治区で見つかった居延漢簡の中には、「漢元始廿六年」と記された木簡があり、新末後漢初の動乱期にも一時この年号が使われたことが窺える[1]。
出来事
[編集]- 元年:王莽が幼帝を補佐する太傅となり、安漢公に昇格する。
- 4年:王莽に宰衡という称号が与えられる。
- 5年:王莽が九錫を授けられる。12月に平帝崩御。宣帝の玄孫で2歳の劉嬰が即位。
- 5年:東夷王、大海を度りて国珍を奉ずとある。東夷の国で大海を渡るのは「倭」を指している可能性が高い。(漢書王莽伝)
- 26年:「漢元始26年」木簡。
西暦との対照表
[編集]元始 | 元年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 |
西暦 | 1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 |
干支 | 辛酉 | 壬戌 | 癸亥 | 甲子 | 乙丑 |
脚注
[編集]- ^ 大庭脩・編『木簡』、70頁、168頁。
参考文献
[編集]- 大庭脩・編『木簡 古代からのメッセージ』、大修館書館、1998年。
関連項目
[編集]前の元号 元寿 |
中国の元号 前漢 |
次の元号 居摂 |