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代田昭久

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
しろた あきひさ

代田 昭久
生誕 (1965-05-08) 1965年5月8日(59歳)
長野県下伊那郡鼎町(現:飯田市
国籍 日本の旗 日本
出身校 慶應義塾大学経済学部
公式サイト http://a-shirota.net/
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代田 昭久(しろた あきひさ、1965年5月8日- )は、日本の実業家、教育者。佐賀県武雄市特別顧問、構造改革特別区域推進本部評価・調査委員会専門部会(教育部会)委員[1]を務める。

教育・人物

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2008年4月1日から2013年3月31日まで東京都杉並区立和田中学校民間人校長を務めた。

和田中学校校長当時、男性教諭が起こした女子生徒へのわいせつ事件が発生[2]週刊金曜日によると、2011年1月に監督責任を問われて杉並区教育委員会から文書訓告の行政処分を受けた[3]週刊金曜日は、東京都教育委員会は一年近く「調査」と称して隠蔽し、代田はその間「教諭は病気休職」と報告していたと報道している[3]。代田は後述する鎌倉市の教育長人事にまつわる問題の末、2013年4月7日の「鎌倉の新しい教育を考えるシンポジウム」に参加、わいせつ事件の隠蔽と虚偽の説明の真偽を尋ねられて、一切なく、事実無根だと答え、東京都教育委員会から処分はされておらず、杉並区教育委員会から文書訓告の「処置」を受けたのであって処分ではないのだと主張した[4]

2013年3月、神奈川県鎌倉市にて市長松尾崇が代田を同市教育委員会教育長候補の教育委員に選任する人事案を提出。3日の所信表明でわいせつ事件の処分について代田が「文書訓告ではなく、厳重注意だ」と虚偽の説明をしたことについて批判された[5][6]。さらに市長が市議に渡した代田を教育長に推薦する国会議員の署名のある推薦書について、文章を代田が作成し国会議員にサインだけさせた自作自演であり、政治家を利用した猟官運動で、圧力をかけたとも批判された[7]。代田は辞退を申し出たとされ、市長は提案を取り下げた[8][9]。その後も3月22日に代田がテレビ番組で教育長を諦めていないことを発言、24日には市長が自身の政治団体「松尾たかしを応援する会」の開いた記者会見にて6月議会での人事案の再提案を公言した[10][11][12]。代田は4月7日に「鎌倉の新しい教育を考えるシンポジウム」に参加、わいせつ事件の隠蔽と虚偽の説明の真偽を尋ねられると、一切なく、事実無根だと答え、東京都教育委員会から処分はされておらず、杉並区教育委員会から文書訓告の「処置」を受けたのであって処分ではないのだと主張し、教育長についてはもう一度やってみようと前向きにとらえていると述べた[4]

2013年8月以前に武雄市を訪問[13]、全小中学生にタブレット端末を配布[14]するため教育監に就任した[15][16]。代田はICI授業に熱心でタブレット端末の円滑な導入による『反転授業武雄市学力日本一のまち』を目指し、抱負として「学校授業の大多数の時間が、先生から生徒への一方的な講義型スタイル。 授業の中だけだと、どうしても学びきれない子がいる。 わかった子はどんどん先に進めるし、わからない子は、絶対つまずきを残さないスタイルの授業を展開したい。」と語っている[17]

2015年12月18日、長野県飯田市議会にて教育長に任命された[18]。2016年3月末に武雄市教育監及び武雄市立武内小学校校長を退職し、4月1日に飯田市教育長に就任し、2021年度まで務めた[19][20]。また武雄市の特別顧問にも就任した。

代田の座右の銘は、「最善を尽くし、そして一流であれ」である。「日本のアメリカンフットボールの父」といわれるポール・ラッシュの言葉。夢は「文部科学大臣」、「そのポジションについたら、日本の教育観が変えられるからです」[21]。兄は長野県で教師、両親も教員だった教育一家で育ったと語る[4]

経歴

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著書

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脚注

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  1. ^ a b 構造改革特別区域推進本部 評価・調査委員会専門部会 委員名簿(平成21年6月2日~)” (PDF). 首相官邸. 2013年1月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月3日閲覧。
  2. ^ “「夜スペ」の和田中教諭 補習中、生徒にわいせつ 停職6月”. 産経新聞. (2011年1月23日). オリジナルの2011年1月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110122235213/http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110123/crm11012302010050-n1.htm 
  3. ^ a b 週刊金曜日ニュース» ブログアーカイブ » 東京・杉並区立和田中がわいせつ事件を1年隠蔽” (2011年6月3日). 2015年2月1日閲覧。
  4. ^ a b c 【鎌倉の新しい教育を考えるシンポジウム】_公開ディスカッション - YouTube” (2013年4月8日). 2015年2月6日閲覧。
  5. ^ “教育長人事案で鎌倉市議会が紛糾、候補者が虚偽説明の疑い/神奈川”. 神奈川新聞. (2013年3月7日). オリジナルの2015年4月1日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150401220611/http://www.kanaloco.jp/article/53479 
  6. ^ “鎌倉市教育長人事案審議入り 処分めぐる発言で紛糾 市議会”. 東京新聞. (2013年3月7日). オリジナルの2013年3月16日時点におけるアーカイブ。. https://megalodon.jp/2013-0316-1954-25/www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20130307/CK2013030702000118.html 
  7. ^ 平成25年 2月定例会(第6号 3月 7日)” (2013年3月7日). 2015年2月1日閲覧。
  8. ^ “松尾市長が教育長人事案を撤回、議会紛糾、候補者が辞退/鎌倉”. 神奈川新聞. (2013年3月7日). オリジナルの2015年4月1日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150401220830/http://www.kanaloco.jp/article/53444 
  9. ^ “教育長人事案 鎌倉市長 取り下げ”. 東京新聞. (2013年3月8日). オリジナルの2013年3月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130313205101/http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20130308/CK2013030802000147.html 
  10. ^ 鎌倉市長の尋常でない行動|中沢克之(自民党鎌倉市会議員) オフィシャルブログ「温泉議員日記」Powered by Ameba” (2013年3月23日). 2015年2月6日閲覧。
  11. ^ 子ども中心の教育を守る | 政策・見解・資料”. 日本共産党鎌倉市議団 (2013年3月25日). 2015年2月6日閲覧。
  12. ^ やじうまテレビ!〜マルごと生活情報局〜|2013/03/22(金)放送”. 2015年2月6日閲覧。
  13. ^ 特集「学校が変わる「授業の革命!? “反転授業”とは」」|TBSテレビ:NEWS23” (2013年8月21日). 2022年8月24日閲覧。
  14. ^ 佐賀県武雄市、全小中学生にタブレット配布へ 14年度から - ITmedia ニュース” (2013年5月10日). 2015年2月6日閲覧。
  15. ^ a b “基礎を家庭、応用を学校「反転授業」武雄”. 佐賀新聞. (2013年9月27日). オリジナルの2014年3月6日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140306194359/https://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2555892.article.html 
  16. ^ a b 「1人1台タブレット」「反転授業」ICT利活用教育推進へ準備着々/武雄市教委”. ICT教育ニュース (2013年11月16日). 2014年2月28日閲覧。
  17. ^ 進む“授業改革””. NHK (2013年11月21日). 2013年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年2月25日閲覧。
  18. ^ 飯田市議会会議録 平成27年 12月 定例会(第4回)-12月18日-05号 P.380-
  19. ^ “飯田市教育長に熊谷さん起用へ”. 中日新聞. (2022年3月19日). https://www.chunichi.co.jp/article/437493 
  20. ^ “飯田市教育長に熊谷氏新任”. 信濃毎日新聞. (2022年3月23日). https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2022032300062 
  21. ^ 「最善を尽くし、そして一流であれ」-代田昭久”. プレジデント (2013年3月29日). 2014年2月25日閲覧。
  22. ^ a b 学校経営のためのイノベーション~杉並区立和田中学校校長 代田昭久氏~ | BUAISO.net - 都市と都市をつなぐインターシティメディア”. 2015年2月3日閲覧。
  23. ^ 6-1-2 都道府県市別の教員出身でない者の校長任用者一覧(平成26年4月1日現在)” (PDF). 文部科学省. 2015年2月3日閲覧。
  24. ^ 和田中学校と地域を結ぶホームページ”. 2014年2月23日閲覧。
  25. ^ ますます進化する 代田校長の率いる和田中学校”. 株式会社キャリアリンク. 2014年2月23日閲覧。
  26. ^ 和田中とともに考える、学力向上を実現させる補習指導とは(東京都杉並区立和田中学校)”. 特定非営利活動法人 次世代教育推進機構. 2014年2月23日閲覧。
  27. ^ 随想 この改革に、”参戦”” (PDF). 2014年2月23日閲覧。
  28. ^ 予習は授業の動画で?「反転授業」の課題‐渡辺敦司‐”. 教育ニュース (2013年10月23日). 2014年2月23日閲覧。
  29. ^ “佐賀県初、民間人校長に代田氏 武雄市教育監”. 佐賀新聞. (2015年4月1日). http://www1.saga-s.co.jp/news/saga.0.2655141.article.html 
  30. ^ “武雄市副教育長に文科省から浅井氏”. 佐賀新聞. (2016年3月25日). オリジナルの2016年4月2日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/dBGVV 
  31. ^ “飯田市教委 次期教育長の代田氏が抱負 /長野”. 毎日新聞. (2015年12月28日). https://mainichi.jp/articles/20151228/ddl/k20/100/121000c 
  32. ^ 小松政 (2016年7月4日). “代田昭久特別顧問が武雄に”. こまっちゃん、走ります!. 2018年9月3日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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