五位堂駅
五位堂駅 | |
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駅舎 | |
ごいどう Goido (真美ヶ丘ニュータウン前) | |
◄D22 近鉄下田 (1.4 km) (1.7 km) 築山 D24► | |
所在地 | 奈良県香芝市瓦口268[1] |
駅番号 | D23 |
所属事業者 | 近畿日本鉄道(近鉄)[1] |
所属路線 | D 大阪線 |
キロ程 | 27.1 km(大阪上本町起点) |
電報略号 | コイ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
14,185人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1927年(昭和2年)7月1日 |
五位堂駅(ごいどうえき)は、奈良県香芝市瓦口にある、近畿日本鉄道(近鉄)大阪線の駅である[1]。副駅名は「真美ヶ丘ニュータウン前」(まみがおかニュータウンまえ)。駅番号はD23。
歴史
[編集]年表
[編集]- 1927年(昭和2年)7月1日[2]:大阪電気軌道八木線(現在の大阪線)の恩智 - 高田(現・大和高田)間開通と同時に開業する[1][3]。
- 1941年(昭和16年)3月15日:参宮急行電鉄との合併により、関西急行鉄道の駅となる[1][3]。
- 1944年(昭和19年)6月1日:会社合併により近畿日本鉄道の駅となる[1][3]。
- 1963年(昭和38年)1月:待避線が設置される(同時に大和高田駅が高架化・待避線を撤去)[4]。
- 1987年(昭和62年)9月21日:現駅舎の供用を開始する[5]。区間快速急行および急行の停車駅に追加される。
- 2001年(平成13年)3月22日:快速急行の停車駅に追加される[6]。
- 2007年(平成19年)4月1日:当駅におけるPiTaPaの供用を開始する[7]。
- 2018年(平成30年)3月17日:接近・発車の案内放送が更新。
駅名について
[編集]当駅が香芝市五位堂ではなく同市瓦口に位置するにもかかわらず「五位堂駅」と名乗っている[1]。この命名の経緯については、開業時に駅名を五位堂と瓦口のどちらにするかを巡って論争があったことはわかっているが、五位堂が選ばれた正確な理由は近鉄などの記録にも残っていないとされている[1]。開業当時の所属自治体は北葛城郡五位堂村であった。
ちなみに、和歌山線のJR五位堂駅は香芝市五位堂に位置し、当駅とは約1㎞離れている。
駅構造
[編集]島式ホーム2面4線を持つ待避可能な地上駅で、橋上駅舎を有する。ホーム有効長は1987年(昭和62年)に215メートルになっており[1]、10両編成分である。
出入口は北・北東・南西の3箇所に設けられているが、改札口は1箇所のみである。
駅名標・発車標などの各種案内表示には、長らく外国語表記がほとんど見られなかったほか、下りエスカレーターが設置されていない[8]。一部の構内案内表示を除き、大半の構内案内表示に英語表記入りのものに更新され、現在は全て液晶ディスプレイ(LCD)に取り換えとなったほか、2009年度における国土交通省の交通施設バリアフリー化設備費補助金事業によって当駅へのエレベーター・障害者対応トイレ設置に関する費用交付が決定[9] し、2011年より供用を開始している。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2 | D 大阪線 | 下り | 名張方面[10] |
3・4 | 上り | 大阪上本町方面[10] |
- 付記事項
- 内側2線(2番線と3番線)が主本線、外側2線(1番線と4番線)が待避線である。なお、3番線と4番線は伊勢中川方面への発車にも対応している。
- 1番線の名張方には10両編成対応の引き上げ線があり、当駅終着の電車や回送列車が一度引き上げ線に入線した後、3・4番線ホームへの入線が可能になっており、3番線・4番線は五位堂検修車庫・高安検車区五位堂車庫への接続線がある。
特徴
[編集]営業面
[編集]- 大和高田駅管理の有人駅で、PiTaPa・ICOCA対応の自動改札機および自動精算機(回数券カードおよびICカードのチャージに対応)が設置されている。
- 定期券・特急券ともに専用の自動発売機で購入が可能であり[11]、季節限定で窓口でも購入が可能。
- 近鉄リテーリングが運営する売店の設置駅に指定されている[11]。
ダイヤ面
[編集]- 特急以外の全一般列車が停車する
- 当駅では特急列車との待避や緩急接続が頻繁に行われており、当駅発着の列車も設定されている。
- 朝と夕方は快速急行・急行と準急以下の列車、日中は上りの大多数の急行が区間準急以下の列車との緩急接続が行われている。
- 大阪方面から、当駅終着及び折り返しの列車は朝に一部の準急と区間準急含む当駅始発電車が、日中の当駅発着列車については下り到着列車が区間準急として運転され、折り返し上り始発列車は普通列車として運転されており、深夜に大阪方面から当駅終着の区間準急などが設定されている。
- 名張方面からは、早朝からラッシュ時にかけて平日は8本中7本、休日は3本の当駅終着の普通列車が設定されており、いずれも当駅到着後に大阪上本町行き急行に変更して運行が設定されている。深夜には大和朝倉駅から普通列車が平日は2本、休日は1本設定されている。
- 早朝に当駅始発の大和八木行き普通列車が2本設定されている。
- 日中は急行が毎時3本、区間準急(近鉄八尾駅 - 名張駅間各駅停車)が毎時3本、当駅折り返しの普通列車が毎時1本停車している。
当駅乗降人員
[編集]近年における当駅の1日乗降人員の調査結果は以下の通り[12]。
- 2023年11月7日:23,742人
- 2022年11月8日:23,329人
- 2021年11月9日:22,097人
- 2018年11月13日:26,874人
- 2015年11月10日:26,373人
- 2012年11月13日:25,509人
- 2010年11月9日:26,023人
- 2008年11月18日:25,740人
- 2005年11月8日:24,755人
利用状況
[編集]近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1985年(昭和60年) | 3,685 |
1986年(昭和61年) | 3,986 |
1987年(昭和62年) | 5,209 |
1988年(昭和63年) | 7,045 |
1989年(平成元年) | 7,856 |
1990年(平成2年) | 8,541 |
1991年(平成3年) | 9,509 |
1992年(平成4年) | 10,224 |
1993年(平成5年) | 10,670 |
1994年(平成6年) | 11,059 |
1995年(平成7年) | 11,554 |
1996年(平成8年) | 11,723 |
1997年(平成9年) | 11,751 |
1998年(平成10年) | 11,995 |
1999年(平成11年) | 12,397 |
2000年(平成12年) | 12,448 |
2001年(平成13年) | 12,633 |
2002年(平成14年) | 12,808 |
2003年(平成15年) | 13,128 |
2004年(平成16年) | 12,933 |
2005年(平成17年) | 13,059 |
2006年(平成18年) | 13,365 |
2007年(平成19年) | 13,476 |
2008年(平成20年) | 13,601 |
2009年(平成21年) | 13,380 |
2010年(平成22年) | 13,469 |
2011年(平成23年) | 13,490 |
2012年(平成24年) | 13,459 |
2013年(平成25年) | 13,897 |
2014年(平成26年) | 13,593 |
2015年(平成27年) | 13,993 |
2016年(平成28年) | 14,174 |
2017年(平成29年) | 14,235 |
2018年(平成30年) | 14,298 |
2019年(令和元年) | 14,185 |
駅周辺
[編集]近鉄の五位堂検修車庫が1982年(昭和57年)に開設され[1]、高安検車区五位堂車庫も立地している。
- 文教施設など
- 畿央大学
- 奈良県立香芝高等学校
- 香芝市立香芝東中学校
- 広陵町立真美ヶ丘中学校
- 香芝市立五位堂小学校[1]
- 香芝市立真美ヶ丘東小学校
- 香芝市立真美ヶ丘西小学校
- 香芝市立五位堂幼稚園
- 香芝市立真美ヶ丘東幼稚園
- 葛城自動車学校
- 香芝自動車学校
- 主な商業施設
- エコール・マミ(北館は近鉄プラザ 真美ヶ丘店)
- 郵便局・金融機関
バス路線
[編集](※2023年10月1日現在)
奈良交通および京成バスの路線が発着している(後者はやまと号の共同運行のみ)ほか、香芝市コミュニティバスと香芝市デマンド交通の乗降場所にも設定されている。奈良交通西大和営業所の項も参照。
- 五位堂駅バス停
- 真美ヶ丘・穴虫ルート:香芝市役所・総合福祉センター行き
- 当駅より北西に150メートルのハーベス五位堂店前から発車する。木曜日と一部の祝日および12月27日~1月4日を除き、1日6便運行されている。
- 香芝市デマンド交通
- 市内約280か所に設定された乗降場所(官庁関連施設・銀行・郵便局・商業施設・医療施設・駅など)のほか、利用登録者の自宅にも直接向かう。
- 利用登録済の香芝市民のみ乗車可能。土休運休。
隣の駅
[編集]- 近畿日本鉄道
- D 大阪線
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l 芝村侑美 (2015年5月19日). “近鉄100年物語:五位堂 昔はのどかな田んぼ”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ^ 『最新改訂版 駅名事典』中央書院 1995年5月15日発行第5版第1刷
- ^ a b c 曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 2号 近畿日本鉄道 1、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年8月22日、18-23頁。ISBN 978-4-02-340132-7。
- ^ 『創業70周年記念 最近20年のあゆみ』、近畿日本鉄道、1980年10月、209頁
- ^ 真美ヶ丘自治会ホームページ
- ^ 、2001、「RAILWAY TOPICS - 近鉄がUSJ開業にあわせてダイヤ改正」、『鉄道ジャーナル』(通巻414号)、鉄道ジャーナル社、2001年4月 p. 94
- ^ 『平成19年4月1日から、近鉄主要路線でICカードの利用が可能になります』(pdf)(プレスリリー���)近畿日本鉄道、2007年1月30日 。2016年3月9日閲覧。
- ^ 奈良県議会議員・今井光子のホームページ ※近鉄側から香芝市に要請はあるものの、市の財政難により実現に至っていない。
- ^ 平成21年度交通施設バリアフリー化設備費補助金事業(H21.11.16交付決定) (PDF)
- ^ a b “駅の情報|五位堂”. 近畿日本鉄道. 2021年4月24日閲覧。
- ^ a b 近鉄時刻表2018年3月17日ダイヤ変更号、p.70 - p.87
- ^ 駅別乗降人員 大阪線 - 近畿日本鉄道
- ^ 奈良県統計年鑑
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報|五位堂 - 近畿日本鉄道