中村桃子 (将棋)
中村桃子 女流二段 | |
---|---|
名前 | 中村桃子 |
生年月日 | 1987年11月30日(36歳) |
プロ入り年月日 | 2007年10月(19歳) 1日 |
引退年月日 | 2024年(36歳) 7月 8日 |
女流棋士番号 | 38 |
出身地 | 埼玉県入間市 |
所属 | 日本将棋連盟(関東) |
師匠 | 高橋道雄九段 |
段位 | 女流二段 |
女流棋士DB | 中村桃子 |
戦績 | |
通算成績 | 112勝146敗258対局、勝率0.4341 |
順位戦最高クラス | 女流順位戦D級 |
実兄:中村亮介 | |
2024年7月9日現在 |
中村 桃子(なかむら ももこ、1987年11月30日 - )は、日本将棋連盟所属の女流棋士。女流棋士番号は38(2011年3月31日までの旧番号は62)。高橋道雄九段門下。埼玉県入間市出身。埼玉県立狭山経済高等学校卒業。棋士の中村亮介は実兄。
棋歴
女流プロになるまで
1997年、小学4年生のときに女流育成会へ入会する。2003年、第23回中学生選抜将棋選手権の男子の部[注釈 1]埼玉県代表となり、ベスト16に入った[1]。2007年度前期女流育成会で9勝2敗の成績を収め、2個目の昇級点を獲得し[注釈 2]、10月1日付での女流棋士が内定した[2]。2002年4月の村田智弘・智穂以来2組目の「兄妹棋士」となる。なお、入会から10年かかっての女流プロ入りは2番目に遅い記録である[注釈 3]。
女流プロ入り後
デビュー戦は10月20日のマイナビ女子オープンの予選であった。1日で3回戦のトーナメントを行って本戦出場者を決める即決のシステムであるため、3連勝すれば、デビュー戦当日に女流1級昇級の資格を得ることができたが、3局目で敗れ、あと一つ届かなかった。
2009年3月30日、第36期女流名人戦予選決勝で山田朱未に勝ち、B級リーグ入りを果たし、規定により同日付で女流1級に昇級した[3]。同年4月から9月にかけてNHK将棋講座「橋本崇載の受けのテクニック教えます」の聞き手を務めた。B級リーグは3勝6敗で終わり陥落。第37期は予選決勝で敗れB級リーグ復帰はならなかった。
2013年3月14日、第40期女流名人位戦予選決勝で本田小百合に勝ち、女流名人位リーグ入りを果たした。また、規定により同日付で女流初段に昇段した[4]。
2013年度、第40期女流名人位リーグでは1勝7敗で陥落。第25期女流王位戦でも挑戦者決定リーグ入りを果たすも、2勝3敗(うち1勝は里見香奈に不戦勝)で惜しくも陥落した。
2016年度、第28期女流王位戦で3期ぶりに挑戦者決定リーグ入りを果たす。リーグも2連勝スタートとなるが、その後3連敗し残留はならなかった。
2024年7月1日、一身上の都合により引退届が日本将棋連盟に提出され、これを受理したことが連盟から公表された[5][6]。同年7月8日、第4期女流順位戦D級最終8回戦での相川春香女流初段との対局が現役最終局となり、この対局に勝利し白星で18年弱の現役生活を締めた[7]。女流通算成績は112勝146敗(258対局、勝率0.4341)。
人物
- 2011年8月10日、アマチュア強豪の清水上徹と結婚[8]。結婚後も中村姓で活動を続ける。
- 将棋番組の聞き手を務めることが多く、「名聞き手」の1人に数えられている[9]。
- 2015年9月、トヨタ・アルファードのWebコマーシャルに出演した[10]。
- 2019年4月よりNHK杯テレビ将棋トーナメントの司会を担当。
昇段・昇級履歴
- 1997年10月 : 女流育成会入会
- 2007年10月 1日 : 女流2級 = 女流プロ入り
- 2009年 3月30日 : 女流1級(女流名人戦B級リーグ入り)
- 2013年 3月14日 : 女流初段(女流名人位戦リーグ入り)
- 2021年 8月 2日 : 女流二段(勝数規定/女流初段昇段後60勝)[11]
- 2024年 7月 8日 : 引退(女流通算112勝146敗)[7][12]
年度別成績
年度別成績
年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
---|---|---|---|---|---|
2007 | 7 | 3 | 4 | 0.4285 | [1] |
2008 | 10 | 7 | 3 | 0.7000 | [2] |
2009 | 14 | 4 | 10 | 0.2857 | [3] |
2010 | 8 | 3 | 5 | 0.3750 | [4] |
2007-2010 (小計) |
39 | 17 | 22 | ||
年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
2011 | 10 | 5 | 5 | 0.5000 | [5] |
2012 | 15 | 9 | 6 | 0.6000 | [6] |
2013 | 25 | 10 | 15 | 0.4000 | [7] |
2014 | 8 | 2 | 6 | 0.2500 | [8] |
2015 | 17 | 9 | 8 | 0.5294 | [9] |
2016 | 17 | 8 | 9 | 0.4705 | [10] |
2017 | 13 | 5 | 8 | 0.3846 | [11] |
2018 | 14 | 6 | 8 | 0.4285 | [12] |
2019 | 17 | 8 | 9 | 0.4705 | [13] |
2020 | 17 | 7 | 10 | 0.4117 | [14] |
2011-2020 (小計) |
153 | 69 | 84 | ||
年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
2021 | 22 | 8 | 14 | 0.3636 | [15] |
2022 | 19 | 7 | 12 | 0.3684 | [16] |
2023 | 19 | 7 | 12 | 0.3684 | [17] |
2024 | 6 | 4 | 2 | 0.6666 | [18] |
2021-2024 (小計) |
66 | 26 | 40 | ||
通算 | 258 | 112 | 146 | 0.4341 | [19] |
2024年7月8日 引退 |
脚注
注釈
出典
- ^ “中村桃子女流育成会員が2007年10月1日付で新女流棋士に|将棋ニュース|日本将棋連盟”. www.shogi.or.jp. 2019年7月21日閲覧。
- ^ “中村桃子女流育成会員が2007年10月1日付で新女流棋士に”. 日本将棋連盟 (2007年9月3日). 2015年11月12日閲覧。
- ^ “中村桃子女流2級が女流1級に昇級”. 日本将棋連盟 (2009年3月31日). 2015年11月12日閲覧。
- ^ “中村桃子女流1級が女流初段に昇段”. 日本将棋連盟 (2013年3月15日). 2015年11月12日閲覧。
- ^ 「中村桃子女流二段、引退のお知らせ|将棋ニュース」『日本将棋連盟』2024年7月1日。
- ^ “日本将棋連盟、中村桃子女流二段の引退を発表「一身上の都合により引退届が提出され、受理」”. Oricon. 2024年7月3日閲覧。
- ^ a b 「中村桃子女流二段が引退|将棋ニュース」『日本将棋連盟』2024年7月9日。
- ^ 米長邦雄『将棋の天才たち』講談社、2013年1月31日、167頁。ISBN 978-4062182782。
- ^ "女流棋士が担う将棋対局番組のMC「聞き手」 中村桃子女流初段「勉強にもなるし、おもしろい仕事」". ABEMA. 2019年3月15日. 2024年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月6日閲覧。
- ^ 本人ツイート2015年9月18日分より
- ^ “中村桃子女流初段が女流二段に昇段”. 日本将棋連盟. 2021年8月4日閲覧。
- ^ 「女流棋士通算成績(2024年7月8日対局分まで)|成績・ランキング」『日本将棋連盟』。2024年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。
関連項目
外部リンク
- 日本将棋連盟 公式プロフィール
- 中村桃子 (@momo_1130_) - X(旧Twitter)