コンテンツにスキップ

下士別駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
下士別駅
駅全景(2017年10月)
しもしべつ
Shimo-Shibetsu
W42 士別 (4.4 km)
(3.4 km) 多寄 W44
地図
所在地 北海道士別市下士別町
北緯44度12分38.2秒 東経142度23分46.8秒 / 北緯44.210611度 東経142.396333度 / 44.210611; 142.396333座標: 北緯44度12分38.2秒 東経142度23分46.8秒 / 北緯44.210611度 東経142.396333度 / 44.210611; 142.396333
駅番号 W43
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 宗谷本線
キロ程 58.3 km(旭川起点)
電報略号 シツ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1955年(昭和30年)12月2日
廃止年月日 2021年(令和3年)3月13日[JR北 1][JR北 2][新聞 1]
備考 無人駅
テンプレートを表示

下士別駅(しもしべつえき)は、北海道上川総合振興局士別市下士別町にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線廃駅)である。電報略号シツ事務管理コードは▲121814[1][2]駅番号W43

歴史

[編集]
1977年の下士別駅と周囲約500m範囲。上が名寄方面。駅の名寄側に四十二線道(道道925号)の踏切。側を並行する国道40号沿いに多数の民家がある。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

同区間での気動車運転開始に伴い開設された[3]。一部の普通列車は当駅を通過し、廃止直前の2020年3月14日改正時点では、下り5本・上り4本が停車していた[4]

年表

[編集]

駅名の由来

[編集]

当駅の所在する地名より。「士別」より天塩川の下流に位置するために「下」を冠した[6][7]

駅構造

[編集]

単式ホーム1面1線を有する地上駅だった。ホームは線路の西側(稚内方面に向かって左手側)に存在した[8]分岐器を持たない棒線駅となっていた[8]

仮乗降場に出自を持つ開業時からの無人駅[9]士別駅管理)だった。ホーム北側の出入口から少し離れた位置に待合所を有した[10]。古い建物で、以前の外壁は下見板張りで[10]、1993年(平成5年)3月時点では荒廃していたが[8]その後改修され、外壁がカラー鉄板張りとなり、出入口に住宅用の引き戸のサッシが利用されていた[10]。ホームは木製デッキ式ではなくプレコン製であった[10]。稚内方に90度の角度でスロープが設置され[10]駅施設外に連絡していた。有効長は2両分であった。待合所正面から向かって右手側に別棟のトイレ棟が、左手側に片流れ屋根付きの自転車置場棟が設置されていた[10]

利用状況

[編集]

乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1978年(昭和53年) 15.0 [11]
1992年(平成04年) (3.0) [12] 1日乗降客数6名
2015年(平成27年) 「10名以下」 [JR北 3]
2017年(平成29年) 2.2 [JR北 4]
2018年(平成30年) 1.6 [新聞 3] JR北海道公式発表は「3名以下」[JR北 5]
2019年(令和元年) 2.6 [JR北 6]

駅周辺

[編集]

名寄盆地の中の、広い平地に位置する[10]。当地附近の天塩川支流にはが多い[10]稲作地帯である。小さい市街地がある。

隣の駅

[編集]
北海道旅客鉄道(JR北海道)
宗谷本線(廃止時点)
士別駅 (W42) - 下士別駅 (W43) - 多寄駅 (W44)

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、238頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年1月15日閲覧 
  2. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  3. ^ “全駅DATA 石北本線②(上川~網走) 宗谷本線”. 週刊JR全駅・全車両基地 (朝日新聞出版) (No.60): pp.19-27. (2013-10-03). 
  4. ^ 『北海道時刻表』第61巻第3号(通巻723号)、交通新聞社、2020年2月25日、pp.132-134。 
  5. ^ a b 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介新潮社2008年5月発行)46ページより。
  6. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、175頁。ASIN B000J9RBUY 
  7. ^ 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)120ページより。
  8. ^ a b c 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)144ページより。
  9. ^ 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社2011年6月発行)148ページより。
  10. ^ a b c d e f g h 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)202ページより。
  11. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、887頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 
  12. ^ 宮脇, 俊三原田, 勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、144頁。ISBN 4-09-395401-1 

JR北海道

[編集]
  1. ^ a b 来春のダイヤ見直しについて』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2020年12月9日。オリジナルの2020年12月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201209060401/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20201209_KO_kaisei.pdf2020年12月9日閲覧 
  2. ^ a b 2021年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2020年12月18日。オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201218050637/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20201218_KO_Daikai.pdf2020年12月18日閲覧 
  3. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。
  4. ^ 駅別乗車人員(【別添資料】(2)宗谷本線(旭川・稚内間)の状況)” (PDF). 宗谷線(旭川~稚内間)事業計画(アクションプラン). 北海道旅客鉄道. pp. 11-12 (2019年4月). 2019年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月18日閲覧。
  5. ^ 駅別乗車人員” (PDF). 全線区のご利用状況(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. 2020年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月20日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員(【別添資料】(2)宗谷本線(旭川・稚内間)の状況)” (PDF). 宗谷線(旭川~稚内間)第2期事業計画(アクションプラン). p. 10 (2021年4月16日). 2021年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月29日閲覧。

��聞記事

[編集]
  1. ^ a b “18無人駅に「ありがとう」 JRダイヤ改正で廃止 住民やファン 各地で別れ”. 北海道新聞. (2021年3月13日). オリジナルの2021年3月13日時点におけるアーカイブ。. https://archive.ph/k4tNW 2021年3月13日閲覧。 
  2. ^ “宗谷線13無人駅 来年3月廃止へ”. 北海道新聞. (2020年3月28日). オリジナルの2020年3月28日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/yCtYZ 2020年3月28日閲覧。 
  3. ^ a b “宗谷線と石北線 4駅の廃止容認”. 北海道新聞. (2020年3月6日). オリジナルの2020年3月6日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/c0xH0 2020年3月6日閲覧。 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]