ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ
メーカー | 任天堂 |
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種別 | 復刻系据置型ゲーム機 |
発売日 |
2016年11月10日 2016年11月11日 |
売上台数 | 356万台(2018年6月末時点)[注釈 1] |
互換ハードウェア |
ファミリーコンピュータ (ファミリーコンピュータ用スロットの利用を除く) |
ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータは、1980年代から1990年代にかけて任天堂が販売した家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」の復刻版で、2016年11月10日に発売された。現在は生産終了(2022年9月時点)。
海外版ファミコンである“Nintendo Entertainment System”(NES)の復刻版“Nintendo Classic Mini”(欧州・豪州)/“NES Classic Edition”(米国)についても解説する。
概要
[編集]ファミリーコンピュータ(以下「ファミコン」)を当時のデザインのまま���型化しており[3]、ロムカセットを差して遊ぶことは出来ないが、当時のゲームのうち30種類が標準で内蔵されている。
人気ゲームソフトの復刻版は、インターネットから最近のゲーム機にダウンロードして遊ぶ事が多くなっている。それにもかかわらず、ゲームハードの復刻版が人気なのは30歳~50歳代の団塊ジュニア世代から支持を集めているためである。
製品の特徴としては、ゲームプレイ中にリセットボタンを押すことによって中断ポイントをゲームごとに最大4つまで保存することが可能になっている[注釈 2]。また、通常のHDMI出力による高精細モード[4][注釈 3]のほか、当時の表示を再現する「アナログテレビ」モードを搭載している[4][5]。CERO:B(12才以上対象)[6][注釈 4]。ゲームの追加は不可能[6]。
初週売上台数は26万台を記録した。
2017年4月には、生産を一旦終了することが任天堂から発表された。生産を再開する際には改めて告知するとしており[7]、2018年5月14日に生産を再開し同年6月28日より店頭販売再開することを発表した[8]。
2018年9月15日に、『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ』と『ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン』の2つに加えて、「ニンテンドーUSB ACアダプター」が付属された『ニンテンドークラシックミニ ダブルパック』が、15,077円(税込)にて発売された。
ハードウェア
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形番はCLV-101。本体サイズはオリジナルの60%の縮尺で再現されている。コントローラは直付けで2つ用意されているが2コントローラのマイク入力はダミーである[9]。
入出力端子は、映像、音声出力用のHDMI端子と、電源供給用のmicro-B USB端子が用意され、商品には本体以外に接続用のハイスピードHDMIケーブル、電源供給用のUSBケーブル、取扱説明書、保証書、マイニンテンドー番号チケット(2016年発売分のみ)が含まれる[4][9]。ただし、ACアダプタは標準添付されていないため、オプションとして用意された純正のアダプタもしくは、スマートフォンの急速充電などに使われる5V/1.0A/5W以上の出力ができるUSBのAコネクタに電源供給が可能なアダプタが必要で、公式サイトではテレビ、PC等のStandard-Aコネクタから電源を供給することによって動作する[4][注釈 5]としている[9]。
仕様
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CPUにはAllwinner製SoCチップ「R16」(ARM:Quad-core Cortex-A7)が使われている。
収録タイトル
[編集]ここでは、日本・海外版収録タイトルを混合で表記する。どちらに収録されているかはセルカラー(緑→両方、黄→日本のみ、赤→海外のみ)で区別するほか、片方に収録の場合のみ備考欄に記述する。
周辺機器
[編集]型番 | 名称 | 備考 |
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CLV-101 | ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ | |
CLV-S-HVJJ | ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ50周年記念バージョン | |
CLV-003 | ニンテンドーUSB ACアダプター | 旧称「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ専用ACアダプター」。ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコンでも使用可能。 |
WUP-008 | ハイスピードHDMIケーブル | 市販品で代用可能。ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン、Wii U、Nintendo Switchでも使用可能。 |
USBケーブル | マイクロUSB規格。市販品で代用可能。ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコンでも使用可能。 |
海外版
[編集]Nintendo Classic Mini(北米では「NES Classic Edition」)は1980年代から1990年代にかけて任天堂が日本国外で販売した家庭用ゲーム機「Nintendo Entertainment System」の復刻版として、豪州で2016年11月10日に、北米と欧州で2016年11月11日に発売したゲーム機[10]。日本国内では未発売で発売の予定もない[11]。
本機の制作はフランスにある任天堂の子会社により企画された。開発当初はNintendo Entertainment System(以下、NESと略記)用のゲームソフト数十作品を一つの基板に収めることだけが決まっていたが、後に、NES本体の形を再現することでファンアイテムとしても扱えるよう開発が進められた[12]。なお、国内版と海外版は一部収録タイトルが異なる[13]。
元のNES本体を手のひらに乗るサイズに小型化し、そこに、任天堂をはじめとする各社のゲームソフトを合計30タイトル内蔵している(収録タイトルは後述)。パッケージの中には、本体とディスプレイを接続するHDMIケーブル、本体に接続して使用するコントローラ1個のほか、電源を供給するものとして欧州・豪州版ではUSBケーブルが、北米版ではACアダプタが同梱されている[14]。
本機のコントローラは個別でも販売されており、コントローラを本体に2個接続することで、2人プレイ対応のゲームソフトを2人で遊べる。なお、このコントローラは任天堂の家庭用ゲーム機「Wii」「Wii U」にも接続でき、NES用ゲームソフトなどを再現したコンテンツ「バーチャルコンソール」を遊ぶ際に使用できる[14]。
週刊少年ジャンプ50周年記念バージョン
[編集]2018年7月7日には集英社発行の漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』の創刊50周年を記念し、同誌連載作品が原作となったゲームや同誌が制作に関わったゲーム20作品を収録した「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ50周年記念バージョン」が発売された。収録ゲーム以外の仕様として、パッケージが『ジャンプ』の雑誌イメージをそのまま再現していること、本体色が金色であること、本体前面のFFマークの位置に「ジャーニー(ジャンプの海賊マーク)」が付されている点である[15]。初週売上台数は11万台。
以下のゲームが収録されている[15]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 以下の発表資料の値を足した値。米任天堂の元社長のレジー・フィス=エメによると、ミニファミコンは2017年4月までに230万台を販売した[1]。その後、任天堂は2018年度第1四半期にミニファミコンを126万台販売したことを報告した[2]。
- ^ この中断ポイントはエミュレータにおけるいわゆるステートセーブと同様のものであり、ゲーム内のセーブデータを含めて「状態そのもの」をまるごと保存するものである。
- ^ 画面を正方形のピクセルで描画する「ピクセルパーフェクト」および、旧来のテレビに映像出力した際のアスペクト比4:3を再現した「4:3」モードがある。
- ^ 『ダブルドラゴンII The Revenge』のみCEROレーティングBに該当する。
- ^ USBの規格上の給電能力は1ポート当たりUSB1.1で100mA、USB2.0で500mA、USB3.0でも900mAである。従って、セルフパワーのUSB-HUBなどでもUSBの接続ポートであるというのみでは条件を満たすことは無いが後方互換の仕様上、物理的に接続は可能である。これは、WiiなどのUSBポートも同様である。モバイルバッテリ、スマートフォンの充電器などでも条件を下回る場合もあり、予め仕様を確認することが望ましい。
- ^ 開発元のショウエイシステムは1999年に倒産しており、収録に当たっては、著作権法における著作権者不明等の場合の裁定制度が適用された[16]。
出典
[編集]- ^ “Nintendo Says it Sold Over 2 Million NES Classics” (英語). TIME (2017年4月28日). 2024年12月25日閲覧。
- ^ “平成31年3月期 第1四半期決算短信”. 任天堂. p. 4 (2018年7月31日). 2024年12月25日閲覧。
- ^ ファミコンが、手のひらサイズで"再"登場! 任天堂 2016年9月30日
- ^ a b c d ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータMagazine(徳間書店、2016年)2ページから7ページ
- ^ 本体の特徴 任天堂
- ^ a b 手のひらサイズのファミコンに30タイトルを収録 「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」 11月10日、メーカー希望小売価格5,980円にて発売 任天堂 2016年9月30日
- ^ “ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ”. 任天堂. 2017年5月13日閲覧。
- ^ 任天堂株式会社 [@Nintendo] (2018年5月14日). "[お知らせ]2018年6月28日より『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ』の販売を再開いたします。 nintendo.co.jp/clv/index.html…". X(旧Twitter)より2018年5月14日閲覧。
- ^ a b c 主な仕様 任天堂
- ^ 「スーパマリオブラザーズ」など30種類のゲームソフトを収録 GAME Watch 2016年7月15日
- ^ 小型ファミコン“Nintendo Classic Mini”が発表!! ファミコンタイトル30種類を内蔵し、11月11日に発売【海外ニュース】 ファミ通.com 2016年7月15日
- ^ “「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」発売記念インタビュー 第1回「ドンキーコング篇」”. 任天堂 (2016年10月14日). 2017年5月13日閲覧。
- ^ ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ日本版と海外版の違いまとめ ファミ通.com 2016年9月30日17時55分
- ^ a b “Nintendo Entertainment System: NES Classic Edition - Official Site”. Nintendo of America. 2017年5月13日閲覧。
“Nintendo Classic Mini: Nintendo Entertainment System”. Nintendo UK. 2017年5月13日閲覧。 - ^ a b 勝田哲也 (2018年5月14日). “「ミニファミコン」に「週刊ジャンプ50周年記念バージョン」が!”. GAME Watch. 2018年5月14日閲覧。
- ^ “[CEDEC 2022]「復刻できないあのゲームを、合法的にプレイできるようにするために、今できること」レポート。キーワードは裁定制度と納本制度”. 4Gamer.net. Aetas (2022年8月26日). 2022年8月26日閲覧。
関連項目
[編集]- コンセプトが類似する他社のゲーム機
- メガドライブ プレイTV
- ネオジオ ミニ
- ネオジオアーケードスティックプロ
- PlayStation Classic
- メガドライブ ミニ
- PCエンジン mini
- ゲームギアミクロ
- アストロシティミニ
- イーグレットツー ミニ
- メガドライブ ミニ2