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ドリュー・バーヘイゲン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア���Wikipedia)』
ドリュー・バーヘイゲン
Drew VerHagen
北海道日本ハムファイターズ #45
2024年8月17日
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 テキサス州ロックウォール郡ロイズシティ英語版
生年月日 (1990-10-22) 1990年10月22日(34歳)
身長
体重
6' 6" =約198.1 cm
230 lb =約104.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2012年 MLBドラフト4巡目
初出場 MLB / 2014年7月19日
NPB / 2020年6月25日
年俸 3億5000万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ドリュー・エドワード・バーヘイゲンDrew Edward VerHagen, 1990年10月22日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州ロックウォール郡ロイズシティ英語版出身のプロ野球選手投手)。右投右打。北海道日本ハムファイターズ 所属。愛称はバーギー[2]

経歴

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プロ入りとタイガース時代

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デトロイト・タイガース時代
(2016年5月12日)

2012年MLBドラフト4巡目(全体154位)でデトロイト・タイガースから指名されて入団した。2巡目でタイガースから指名されて入団したジェイク・トンプソンは高校の後輩であった。契約後��傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・タイガースでプロデビューし、2試合に登板した。その後、A+級レイクランド・フライングタイガースへ昇格。8試合(先発6試合)に登板して0勝3敗、防御率3.67、17奪三振を記録した。

2013年はまずA+級レイクランドでプレーし、12試合(先発11試合)に登板して5勝3敗、防御率2.81、35奪三振を記録した。6月にAA級エリー・シーウルブズへ昇格。12試合に先発登板して2勝5敗、防御率3.00、40奪三振を記録した。

2014年はAAA級トレド・マッドヘンズで開幕を迎え、19試合に先発登板。6勝7敗、防御率3.67、63奪三振を記録した。7月19日にタイガースとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[3]。同日のクリーブランド・インディアンス戦で先発起用され、メジャーデビュー。5回を投げ、5安打3失点3四球でメジャー初黒星を喫した[4]。7月20日にAAA級トレドへ降格した[5]。この年メジャーでは、この1試合に投げただけだった。

2015年はリリーフに転向し、20試合に投げて防御率2.05・無敗で2勝を挙げ、好調だった。しかし、与四球の方が奪三振より多く、制球力に課題を残した。

2016年は19試合にリリーフ登板したが、前年とは打って変わって防御率7.11、1勝0敗、WHIP1.84と打ち込まれた。

2017年は24試合(先発2試合)に登板して0勝3敗、5ホールド、防御率5.77、25奪三振を記録した。

2018年4月23日にDFAとなり[6]、27日にマイナー契約でAAA級トレドへ配属された[7]。6月4日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。41試合(先発1試合)に登板して3勝3敗・3ホールド・防御率4.63・53奪三振を記録した。

2019年5月5日に再びDFAとなり[8]、11日にマイナー契約でAAA級トレドへ配属された。7月25日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[9]

第一次日本ハム時代

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2019年11月26日に北海道日本ハムファイターズと推定年俸1億1000万円+出来高払いの単年契約で入団に合意した[10][11]

2020年は6月25日にNPB初出場を果たした。最終的に18試合に登板して8勝6敗、防御率3.22を記録[12]。オフの11月16日に推定年俸1億3000万円+出来高払いの単年契約での契約延長が発表された[13][14]

2021年は前半戦は股関節のコンディション不良を抱えていたため打ち込まれる場面も目立ったが、 東京オリンピックによる中断期間を挟んだあとの後半戦は防御率1.65、奪三振率10.47と打者を圧倒した。最終的に前年を上回る20試合に登板して、5勝8敗、防御率3.84だった[12]。オフの12月2日に自由契約公示された[15]

カージナルス時代

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セントルイス・カージナルス時代
(2023年3月25日)

2022年3月11日にセントルイス・カージナルスと2年契約を結んだ[16]。シーズンでは中継ぎとして19試合に登板し、3勝1敗、防御率6.65を記録した[12]

2023年は、中継ぎとして60試合に登板し、5勝1敗、防御率3.98を記録[12][17]。オフの11月3日にFAとなった[18]

第二次日本ハム時代

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2024年1月12日、北海道日本ハムファイターズが獲得を発表した[19]。背番号は45。MLB球団からのオファーを断っての2021年シーズン以来の同球団復帰となった[17]。1年契約で年俸3億5000万円+出来高払いで契約する[1]。開幕ローテーションを期待されていたがキャンプやオープン戦で中々状態が上がらず開幕は二軍スタートとなった。7月20日の対千葉ロッテマリーンズ戦で復帰後初勝利を挙げた。

投球データ

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2019年の投球データ[注 1]
球種 配分
%
平均球速
mph (km/h)
水平運動
in
鉛直運動
in
シンカー 40.2 93 (150) -7 5
スライダー 30.5 85 (137) 5 -1
カーブ 16.3 79 (126) 7 -10
フォーシーム 12.6 94 (151) -2 8
チェンジアップ 0.3 88 (142) -7 5

MLBでの最速は2016年の98.2mph(約158km/h)[注 2]。NPBでは160km/hを計測している[21]。メジャー通算のGB%が53.9%とリーグ平均の43.4%と比べて10.5%高い。

走者を背負った際のクイックモーションが極端に遅く、俊足選手に多くの盗塁を許し失点に繋がるケースも見られた[22][23][24]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2014 DET 1 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 20 5.0 5 0 3 0 0 4 0 0 3 3 5.40 1.60
2015 20 0 0 0 0 2 0 0 3 1.000 106 26.1 18 1 14 2 1 13 1 0 6 6 2.05 1.22
2016 19 0 0 0 0 1 0 0 2 1.000 90 19.0 28 3 7 1 1 10 1 0 15 15 7.11 1.84
2017 24 2 0 0 0 0 3 0 5 .000 145 34.1 42 10 9 1 0 25 4 0 22 22 5.77 1.49
2018 41 1 0 0 0 3 3 0 3 .500 233 56.1 46 6 19 0 3 53 6 0 29 29 4.63 1.15
2019 22 4 0 0 0 4 3 0 1 .571 258 58.0 70 9 23 1 4 51 3 0 40 38 5.90 1.60
2020 日本ハム 18 18 1 1 1 8 6 0 0 .571 454 111.2 91 7 29 0 6 115 4 0 45 40 3.22 1.07
2021 20 19 0 0 0 5 8 0 0 .385 407 96.0 90 7 33 1 6 100 1 0 45 41 3.84 1.28
2022 STL 19 0 0 0 0 3 1 0 2 .750 106 21.2 27 5 14 1 1 18 0 0 18 16 6.65 1.89
2023 60 0 0 0 0 5 1 0 14 .833 268 61.0 52 9 26 2 9 60 3 1 30 27 3.98 1.28
2024 日本ハム 9 9 0 0 0 2 2 0 0 .500 199 49.0 44 5 10 0 2 41 2 0 20 17 3.12 1.10
MLB:8年 206 8 0 0 0 18 12 0 30 .450 1226 281.2 288 43 115 8 19 234 18 1 163 156 4.98 1.43
NPB:3年 47 46 1 1 1 15 16 0 0 .484 1060 256.2 225 19 72 1 14 256 7 0 110 98 3.44 1.16
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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投手(P)












2014 DET 1 0 0 0 0 ----
2015 20 2 4 0 0 1.000
2016 19 0 4 0 0 1.000
2017 24 0 4 0 0 1.000
2018 41 1 7 0 0 1.000
2019 22 1 7 0 2 1.000
2020 日本ハム 18 5 21 0 0 1.000
2021 20 3 14 1 0 .944
2022 STL 19 1 3 0 0 1.000
2023 60 5 3 0 1 1.000
2024 日本ハム 9 4 6 2 0 .833
MLB 206 10 32 0 3 1.000
NPB 47 12 41 3 0 .946
  • 2024年度シーズン終了時

記録

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NPB

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初記録

背番号

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  • 64(2014年)
  • 54(2015年 - 2019年)
  • 36(2020年 - 2021年)
  • 34(2022年 - 2023年)
  • 45(2024年 - )

脚注

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注釈

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  1. ^ RS: 4先発18救援・58.0回。Brooksbaseball.netに基づく[20]
  2. ^ 2019年の最速は97.12mph(156.3km/h)[20]

出典

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  1. ^ a b 日本ハムがバーヘイゲン獲得 3年ぶり復帰の長身右腕」『デイリースポーツ online』株式会社デイリースポーツ、2024年1月12日。2024年1月12日閲覧
  2. ^ Tigers Players Weekend nicknames explained」『MLB.com』(英語)、2017年8月24日。2017年9月13日閲覧
  3. ^ Jason Beck, Matt Slovin「VerHagen joins Tigers in anticipation of debut」『MLB.com』2014年7月19日。2014年7月23日閲覧
  4. ^ Scores for Jul 19, 2014」『ESPN MLB』2014年7月19日。2014年7月23日閲覧
  5. ^ Matt Slovin「Tigers option VerHagen back to Triple-A」『MLB.com』2014年7月20日。2014年7月23日閲覧
  6. ^ Jason Beck「Tigers DFA VerHagen; prospect Gerber recalled」『MLB.com』(英語)、2018年4月23日。2018年4月28日閲覧
  7. ^ Steve Adams「Outrighted: VerHagen, Socolovich」『MLB Trade Rumors』2018年4月27日。2018年4月28日閲覧
  8. ^ Connor Byrne「Tigers Designate Drew VerHagen For Assignment」『MLB Trade Rumors』(英語)、2019年5月5日。2019年5月6日閲覧
  9. ^ MLB公式プロフィール参照。2019年7月26日閲覧。
  10. ^ Tigers release VerHagen, acquire RHP Agrazal」『MLB.com』(英語)。2019年12月12日閲覧
  11. ^ 日本ハム、MAX158キロの長身バーヘイゲン獲得 メジャー10勝の右腕」『スポーツニッポン』2019年11月27日。2021年9月19日閲覧
  12. ^ a b c d 日本ハムがバーヘイゲン獲得を発表 "出戻り"に新庄監督「メジャーのオファー断って」」『Full-Count』2024年1月12日。2024年1月13日閲覧
  13. ^ 日本ハム、バーヘイゲンとの契約延長 今季8勝「来シーズンこそ日本一」」『デイリースポーツ』2020年11月16日。2021年1月23日閲覧
  14. ^ 日本ハムはバーヘイゲン、ロドリゲスとの契約延長」『サンスポ.com』2020年11月16日。2021年1月23日閲覧
  15. ^ 2021年度 自由契約選手 公示」『NPB.jp 日本野球機構』2021年8月10日。2022年3月13日閲覧
  16. ^ Cards agree with RHP Drew VerHagen on 2-year deal」『MLB.com Press Release』(英語)、2022年3月11日。2022年3月13日閲覧
  17. ^ a b 【日本ハム】バーヘイゲン3年ぶり復帰!メジャーのオファー断る 1年3億5000万円+出来高」『日刊スポーツ』2024年1月12日。2024年1月13日閲覧
  18. ^ 130 Players Become XX(B) Free Agents」『Home | MLBPA Players』(英語)、2023年11月3日。2023年11月10日閲覧
  19. ^ ドリュー・バーヘイゲン投手と契約合意」『北海道日本ハムファイターズオフィシャルサイト』2024年1月12日。2024年1月12日閲覧
  20. ^ a b BrooksBaseball.net Player Card: Drew VerHagen」『www.brooksbaseball.net』。2020年6月11日閲覧
  21. ^ 日本ハム・バーヘイゲン、“足攻”でリズム崩され5敗目「結果が伴わずに悔しい」」『スポニチ』2021年6月14日。2021年12月5日閲覧
  22. ^ 日本ハム・バーヘイゲン投手 1年目から日本野球にアジャスト!前評判どおりの活躍を披露した右腕/助っ人通信簿 | 野球コラム」『週刊ベースボールONLINE』2020年11月5日。2022年9月25日閲覧
  23. ^ 日本ハム・バーヘイゲンがクイック克服6勝目目指す」『日刊スポーツ』2020年8月29日。2022年9月25日閲覧
  24. ^ 日本ハム助っ人に「真剣に取り組んだ方がいい」球界OBが苦言 進歩の無い投球術に「NPB舐めてるのか」ファンも怒り」『リアルライブ』2021年6月15日。2024年1月13日閲覧

関連項目

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外部リンク

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