タイダル (アルバム)
『タイダル』 | ||||
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フィオナ・アップル の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | カリフォルニア州ロサンゼルス ソニー・ミュージック・スタジオ、オーシャン・ウェイ・レコーダーズ、4thストリート・レコーディング | |||
ジャンル | オルタナティヴ・ロック、バロック・ポップ | |||
時間 | ||||
レーベル | Clean Slate / Work | |||
プロデュース | アンドリュー・スレイター | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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フィオナ・アップル アルバム 年表 | ||||
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『タイダル[6]』(Tidal)は、アメリカ合衆国のシンガーソングライター、フィオナ・アップルが1996年に発表した初のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]アップルの所属レーベルであるクリーン・スレイトのオーナー、アンドリュー・スレイターがプロデュースした。スレイターはアップルのデモ・テープを聴いて彼女に興味を持ち、後のインタビューにおいて「彼女はヒップホップに魅せられていた一方、クラシック音楽の作曲家にも通じていた。その上、彼女はエラ・フィッツジェラルドのようなオールド・スクールの歌手も愛していた。私は、そうした要素すべてを融合してみたんだよ」と語っている[7]。
当時スレイターはザ・ウォールフラワーズのマネージャーも務めており[7]、本作のレコーディングには、当時ザ・ウォールフラワーズに在籍していたグレッグ・リッチリングも参加している。また、ザ・ウォールフラワーズのアルバム『Bringing Down the Horse』(1996年)でサポート・ドラマーを務めたマット・チェンバレンも起用され[8]、チェンバレンはアップルの次作『真実』(1999年)にも引き続き参加した。
反響・評価
[編集]母国アメリカでは、総合アルバム・チャートのBillboard 200で15位に達し、『ビルボード』のトップ・ヒートシーカーズでは2位を記録して[1]、1996年12月にRIAAによってゴールドディスクの認定を受け、1999年4月にはトリプル・プラチナの認定を受けた[9]。収録曲「クリミナル」は、1997年にBillboard Hot 100で21位、モダン・ロック・チャートで4位を記録するシングル・ヒットとなり、アップルはこの曲でグラミー賞最優秀女性ロック・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞した[1]。
フランスでは1996年9月14日付のアルバム・チャートで初登場49位となり、11月9日には最高21位を記録して、合計10週トップ50入りした[2]。
Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け、歌や演奏については「彼女の声は、10代としては驚くほどの豊かさとしなやかさに恵まれ、ジャジーで洗練されたピアノ演奏も年齢を感じさせない」と高く評価する一方、ソングライティングに関しては「深遠で重要なことを語ろうと努めているとはいえ、歌詞の大部分は決まり文句にとどまっている」と評している[10]。『ローリング・ストーン』誌が選出した「1990年代のベスト・アルバム100」では83位にランク・イン[11]。
収録曲
[編集]前曲ともフィオナ・アップル作。
- スリープ・トゥ・ドリーム - "Sleep to Dream" - 4:09
- 夜の果ての少女 - "Sullen Girl" - 3:54
- シャドウボクサー - "Shadowboxer" - 5:24
- クリミナル - "Criminal" - 5:43
- スロー・ライク・ハニー - "Slow Like Honey" - 5:57
- ザ・ファースト・テイスト - "The First Taste" - 4:46
- ネヴァー・イズ・ア・プロミス - "Never Is a Promise" - 5:54
- ザ・チャイルド・イズ・ゴーン - "The Child Is Gone" - 4:14
- ペイル・セプテンバー - "Pale September" - 5:50
- キャリオン〜愛はやがて朽ちてゆく - "Carrion" - 5:44
参加ミュージシャン
[編集]- フィオナ・アップル - ボーカル、ピアノ、オプティガン
- ジョン・ブライオン - ギター、キーボード、オルガン、タック・ピアノ、ヴィブラフォン、マリンバ、ハープ
- パトリック・ウォーレン - ピアノ、キーボード
- グレッグ・リース - ペダル・スティール・ギター(#2, #8)
- ロブ・ローファー - ギター(#4)
- ダン・ロスチャイルド - ベース(#1, #4, #8, #10)
- グレッグ・リッチリング - ベース(#2, #3, #5)
- サラ・リー - ベース(#6, #9)
- マット・チェンバレン - ドラムス(#1, #2, #4, #6, #8, #9, #10)、パーカッション(#1, #6, #10)
- ダニー・フランケル - ドラムス(#3, #5)、パーカッション(#6)
- ジョージ・ブラック - ドラム・プログラミング(#6)
- ヴァン・ダイク・パークス - ストリングス・アレンジ(#7)
- ラルフ・モリソン - ヴァイオリン(#7)
- クラウディア・パードゥッチ - ヴァイオリン(#7)
- エヴァン・ウィルソン - ヴィオラ(#7)
- ラリー・コーベット - チェロ(#7)
- アンバー・マッガート - バッキング・ボーカル(#9)
脚注・出典
[編集]- ^ a b c Fiona Apple | Awards | AllMusic
- ^ a b lescharts.com - Fiona Apple - Tidal
- ^ charts.org.nz - Fiona Apple - Tidal
- ^ australian-charts.com - Fiona Apple - Tidal
- ^ ultratop.be - Fiona Apple - Tidal
- ^ 日本初回盤(SRCS-8102)の表記はラテン文字の『TIDAL』だったが、2012年再発CD (EICP-1530)の帯ではカタカナ表記に変更された
- ^ a b “Interview with ANDREW SLATER, manager for Macy Gray, Fiona Apple, The Wallflowers”. HitQuarters (2001年9月10日). 2015年10月1日閲覧。
- ^ Dawson, Michael (2011年12月6日). “Matt Chamberlain on the Making of a Career in the Studio”. Modern Drummer Magazine. 2015年10月1日閲覧。
- ^ RIAA公式サイト内SEARCHABLE DATABASE - "TIDAL"と入力して検索すれば表示される
- ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Tidal - Fiona Apple”. AllMusic. 2015年10月1日閲覧。
- ^ “Fiona Apple, 'Tidal' - 100 Best Albums of the Nineties”. Rolling Stone. 2015年10月1日閲覧。