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ソフィア・ローレン

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ソフィア・ローレン
Sophia Loren
Sophia Loren
1959年撮影
本名 Sofia Villani Scicolone
生年月日 (1934-09-20) 1934年9月20日(90歳)
出生地 イタリア王国の旗 イタリア王国ローマ
国籍 イタリアの旗 イタリア
フランスの旗 フランス
職業 女優
ジャンル 映画
活動期間 1950年 -
配偶者 カルロ・ポンティ(1972年 - 2007年)
主な作品
黒い蘭』(1958年)
ふたりの女』(1960年)
昨日・今日・明日』(1963年)
ああ結婚』(1964年)
ひまわり』(1970年)
特別な一日』(1977年)
プレタポルテ』(1994年)
NINE』(2009年)
受賞
アカデミー賞
主演女優賞
1961年ふたりの女
名誉賞
1991年
カンヌ国際映画祭
女優賞
1961年『ふたりの女』
ヴェネツィア国際映画祭
女優賞
1958年黒い蘭
栄誉金獅子賞
1998年
ベルリン国際映画祭
名誉金熊賞
1994年
ニューヨーク映画批評家協会賞
主演女優賞
1961年『ふたりの女』
AFI賞
映画スターベスト100
1999年(女優部門第21位)
英国アカデミー賞
外国女優賞
1961年『ふたりの女』
グラミー賞
最優秀子供のためのアルバム賞
2004年『Prokofiev: Peter and the Wolf/Beintus』
ゴールデングローブ賞
セシル・B・デミル賞
1994年
セザール賞
名誉賞
1991年
その他の賞
サテライト賞
アンサンブル演技賞
2009年NINE
備考
イタリア共和国功労勲章(カヴァリエーレ・ディ・グラン・クローチェ)
トリノオリンピック開会式オリンピック旗旗手
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ソフィア・ローレン(またはソフィア・ロレーン、Sophia Loren イタリア語: [soˈfiːa ˈlɔːren], 英語: [soʊˈfiːə ləˈrɛn]1934年9月20日 - )は、イタリア女優。本名はソフィア・ヴィラーニ・シコローネ (Sofia Villani Scicolone) 。

イタリアのみならずヨーロッパを代表する映画女優の一人で、1960年代には多くの映画賞を獲得している。代表作に『ふたりの女』『ああ結婚』『特別な一日』など。ベニート・ムッソリーニの孫娘アレッサンドラ・ムッソリーニの伯母にあたる。

プロフィール

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生い立ち

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イタリアの首都ローマで、ロミーダ・ヴィラーニとリカルド・シコローネの間に生まれた内縁の子であった[1]。父親リカルドは、一時イタリア国鉄に勤めていたが有能なエンジニアとは言い難く、家族に金銭的支援もせず家を出て行った。幼少時は母親や姉妹らと祖母のいるナポリ近郊ポッツオーリで貧困の中成長した。後年ソフィアは自伝のなかで、自らをホーエンシュタウフェン家に叙爵された高貴な貴族の血筋であり、「ポッツオーリ女子爵及びカゼルタ女卿」を自称・主張している[2]

デビュー

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1950年代初頭にヨーロッパ映画に端役として出演した。その当時の名前はソフィア・ラッツアーロであった。ソフィアは後の夫となるカルロ・ポンティに見いだされ、彼の制作する多くの映画に出演した。

ソフィアの初期の主演作の1つは1953年の『Due notti con Cleopatra』であった。同作は他の初期主演作と同様に、ソフィアの肉感的な体を強調した作品であった。さらに幾つかの作品にはトップレスで出演した。それらの作品は当時のヨーロッパでは受け入れられたが、イギリスアメリカではそのような場面はカットされた。

国際的スターに

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ソフィアは1951年にハリウッドの超大作『クオ・ヴァディス』に端役で出演したが、1957年の『島の女』が公開されると彼女は国際的スターと見なされるようになった。この作品において、彼女の水に濡れて体のラインが浮き立つシーンは象徴的であった。

ソフィアはその初期のハリウッド作品『楡の木蔭の欲望』(ユージン・オニールの演劇)、『月夜の出来事』(ケーリー・グラントとのロマンティック・コメディ)、『黒い蘭』(アンソニー・クインとのロマンチック・ドラマ)でセックスシンボルとしてだけではなく、演技力と喜劇的な実力をも証明した。

1960年代までに、ソフィアは世界で最も人気のある女優のうちの1人として、ハリウッドとヨーロッパの両方で作品に出演した。1960年の『ふたりの女』でアカデミー主演女優賞を受賞。この作品のプロモーションでソフィアとセラーズは共にアルバムをレコーディングした。また、彼女は1963年の『昨日・今日・明日』や1970年の『ひまわり』[3]で、マルチェロ・マストロヤンニとの名コンビぶりを披露した。

ソフィアは喜劇王チャーリー・チャップリンの最後の監督作品『伯爵夫人』に出演したことがあり、マーロン・ブランドと夢の共演を実現した。この作品は、チャップリンが、赤狩りによってハリウッド及びアメリカから追放された後の作品で、イギリスで製作、公開されたがあまり知られていない。

結婚

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1957年にカルロ・ポンティと結婚するが、その時点でポンティはまだ離婚しておらず、重婚罪に問われる可能性があったために1962年に婚姻関係を一旦無効にした[4]。2人はポンティの離婚が成立した1966年に正式に結婚した[5]。指揮者のカルロ・ポンティ・ジュニアと、結婚後に生まれた映画台本作家兼監督のエドアルド・ポンティの2人の息子がいる。エドアルドはアメリカの著名な女優であるサッシャ・アレクサンダーと結婚した。ポンティの脱税容疑事件の後、ジュネーヴに在住[6]。事件でイタリア当局に没収されていたポンティ所有の絵画を、遺産として取り戻すとして裁判を起こした。1990年には、プリンセス・クルーズのクラウン・プリンセス(初代)の命名者になっている[7]

21世紀

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イタリアを代表する女優として現在も様々な作品に出演し、世界的に高い人気を誇る。1996年にイタリア共和国功労勲章(カヴァリエーレ・ディ・グラン・クローチェ)を受章。2006年には、トリノオリンピックの開会式でオリンピック旗を掲揚する際の旗手を務めた。

SSCナポリの熱心なサポーターである。セリエA昇格が期待される2007年には「ナポリが昇格したらストリップショーを開いてもいい」と発言した[8]

日本における人気

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1978年、テレビ朝日の深夜バラエティー「23時ショー」に出演。ローレンは右側で、人差し指で鼻を押さえている。

主な出演作品

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公開年 邦題
原題
役名 備考
1951 クオ・ヴァディス
Quo Vadis
クレジットなし
アンナ
Anna
ナイトクラブのアシスタント クレジットなし
1953 無常なるかな人生
Un giorno in pretura
アンナ
1954 ナポリの饗宴
Carosello Napoletano
シジーナ
侵略者
Attila
オノリア
こんなに悪い女とは
Peccato che sia una canaglia
リナ
1955 バストで勝負
La Bella Mugnaia
カルメラ
河の女
La donna del fiume
ニーヴェス
1957 島の女
Boy on a Dolphin
フェードラ
殿方ごろし
Pane, Amore e...
ドンナ・ソフィア
誇りと情熱
The Pride and the Passion
ジュアナ
1958 楡の木蔭の欲望
Desire Under the Elms
アンナ

The Key
ステラ
黒い蘭
The Black Orchid
ローズ・ビアンコ
月夜の出来事
Houseboat
シンシア
1959 私はそんな女
That Kind of Woman
カイ
1960 西部に賭ける女
Heller in Pink Tights
アンジェラ
ナポリ湾
It Started in Naples
ルシア
求むハズ
The Millionairess
エピファニア
バラ色の森
A Breath of Scandal
オリンピア姫
ふたりの女
La Ciociara
セシラ アカデミー主演女優賞 受賞
英国アカデミー賞 主演女優賞 受賞
1961 エル・シド
El Cid
シメン
戦場を駈ける女
Madame Sans-Gêne
カテリーナ
1962 ボッカチオ'70
Boccaccio '70
ゾーエ 第4話「くじ引き」
真夜中へ5哩
Le couteau dans la plaie
リサ
1963 昨日・今日・明日
Ieri, Oggi, Domani
アドリーナ
アルトナ
I sequestrati di Altona
ヨハンナ
1964 ローマ帝国の滅亡
The Fall of the Roman Empire
ルシラ
あゝ結婚
Marriage Italian-Style
フィルメーナ
1965 クロスボー作戦
Operation Crossbow
ノラ
レディL
Lady L
レディL
1966 栄光の丘
Judith
ジュディス
アラベスク
Arabesque
ヤスミン・アジール
1967 伯爵夫人
A Countess from Hong Kong
ナターシャ・アレクサンドロフ伯爵夫人
イタリヤ式奇跡
More Than a Miracle
イザベラ
1970 ひまわり
I Girasoli
ジョバンナ
結婚宣言
La moglie del prete
ヴァレリア
1972 ラ・マンチャの男
Man of La Mancha
アルドンサ / ドルシネア
1974 旅路
Il Viaggio
アドリアナ・デ・マウラ
逢いびき
Brief Encounter
アンナ テレビ映画
愛の終りに
Verdict
テレサ
1975 ガンモール/おかしなギャングと可愛い女
La pupa del gangster
プパー
1977 カサンドラ・クロス
The Cassandra Crossing
ジェニファー・リスポリ・チェンバレン
特別な一日
Una Giornata Particolare
アントニエッタ
1978 愛の彷徨
Fatto di sangue fra due uomini per causa di una vedova - si sospettano moventi politici
ブラス・ターゲット
Brass Target
マーラ
1979 リベンジャー
Firepower
アデレ
1986 勇気
Courage
マリアンナ テレビ映画
1988 遥かなる旅路 わが母ルシアの生涯
The Fortunate Pilgrim
ルシア テレビ・ミニシリーズ
1994 プレタポルテ
Pret a Porter
イザベラ・ド・ラ・フォンテーヌ
1995 ラブリー・オールドメン/釣り大将LOVE LOVE日記
Grumpier Old Men
2002 微笑みに出逢う街角
Between Strangers
オリヴィア
2009 NINE
Nine
ママ
2010 ソフィア・ローレン 母の愛
La mia casa è piena di specchi
ロミルダ・ヴィッラーニ テレビ映画
2020 これからの人生

La vita davanti a sé

Netflixオリジナル映画

ディスコグラフィー

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  • マンボ・バカン(Mambo Bacan) - 大ヒット
  • ズビズビズー(Zoo Be Zoo Be Zoo)
  • ソルディ・ソルディ・ソルディ(Soldi, soldi, soldi)
  • ビン・バン・ボン(Bing, Bang, Bong)
  • カリーナ(Carina)
  • Ti 'ne Afto Pou To Lene Agapi

受賞歴

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部門 作品 結果
ヴェネツィア国際映画祭 1958年 女優賞 『黒い蘭』 受賞
1998年 栄誉金獅子賞 - 受賞
ゴールデングローブ賞 1960年 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) 『ナポリ湾』 ノミネート
1963年 ヘンリエッタ賞 - 受賞
1964年 ヘンリエッタ賞 - 受賞
1964年 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) ああ結婚 ノミネート
1968年 ヘンリエッタ賞 - 受賞
1976年 ヘンリエッタ賞 - 受賞
1994年 助演女優賞 プレタポルテ ノミネート
セシル・B・デミル賞 - 受賞
カンヌ国際映画祭 1961年 女優賞 『ふたりの女』 受賞
アカデミー賞 1961年 主演女優賞 『ふたりの女』 受賞
1964年 主演女優賞 『ああ結婚』 ノミネート
1991年 名誉賞 - 受賞
英国アカデミー賞 1961年 外国女優賞 『ふたりの女』 受賞
ニューヨーク映画批評家協会賞 1961年 主演女優賞 『ふたりの女』 受賞
ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞 1961年 主演女優賞 『ふたりの女』 受賞
1964年 主演女優賞 昨日・今日・明日 受賞
1965年 主演女優賞 『ああ結婚』 受賞
1970年 主演女優賞 ひまわり 受賞
1974年 主演女優賞 『旅路』 受賞
1978年 主演女優賞 特別な一日 受賞
1999年 功労賞 - 受賞
2014年 功労賞 Voce umana』の演技 受賞
ナストロ・ダルジェント賞 1961年 主演女優賞 『ふたりの女』 受賞
1964年 主演女優賞 『昨日・今日・明日』 ノミネート
1965年 主演女優賞 『ああ結婚』 ノミネート
1968年 主演女優賞 C'era una volta ノミネート
1978年 主演女優賞 『特別な一日』 受賞
1995年 生涯功労賞 - 受賞
モスクワ国際映画祭 1965年 女優賞 『ああ結婚』 受賞
1997年 名誉賞 - 受賞
サン・セバスティアン国際映画祭 1974年 女優賞 『旅路』 受賞
イタリア・ゴールデングローブ賞イタリア語版 1978年 主演女優賞 『特別な一日』 受賞
1998年 生涯功労賞 - 受賞
セザール賞 1991年 名誉賞 - 受賞
ベルリン国際映画祭 1994年 名誉金熊賞 - 受賞

日本語文献

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  • 『ウーマン&ビューティ ソフィア・ローレンが書いた本』
  • 『ソフィア・ローレン 生きて愛して』
    • A.E.ホッチナー、坂口智彰訳、講談社、1979年
  • 『ソフィア・ローレン 華麗なる大輪のひまわり』
    • 筈見有弘編、<シネアルバム27>芳賀書店、1977年
  • 『ソフィア・ローレンのキッチンより愛をこめて あなたも作れるイタリア家庭料理』
    • 山崎明美訳 サンケイ新聞社出版局、1974年

脚注

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  1. ^ Carr, Jay (22 August 1993). “Sophia Loren Now Appearing in 'El Cid,' she remains a very human icon”. Boston Globe. http://www.highbeam.com/doc/1P2-8241850.html 15 March 2010閲覧。 
  2. ^ Loren, Sophia (2015). Yesterday, Today, Tomorrow: My Life, Atria Books, P.5 ISBN 978-1476797434
  3. ^ http://himawari-2020.com
  4. ^ “Carlo Ponti, Husband to Sophia Loren, Dead at 94”. Fox News. (10 January 2007). http://www.foxnews.com/story/0,2933,242764,00.html 
  5. ^ Exshaw, John (12 January 2007). “Carlo Ponti”. London: The Independent. オリジナルの2007年2月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20070219203402/http://news.independent.co.uk/people/obituaries/article2144032.ece 
  6. ^ Sophia Loren – Loren Leaves Italy For Switzerland – Contactmusic News”. Contactmusic.com (12 October 2006). 2010年12月10日閲覧。
  7. ^ セレブから愛された華々しい豪華客船の歴史”. プリンセス・クルーズ. 2024年3月8日閲覧。
  8. ^ Reuters report of 2007-05-15
  9. ^ “世界文化賞 演劇・映像部門 ソフィア・ローレン”. 産経新聞. https://web.archive.org/web/20100919102524/http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/100915/tnr1009150806001-n1.htm 
  10. ^ “ソフィア・ローレンさん来倉 大原美術館で歓迎レセプション”. 山陽新聞. (2010年10月15日). http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2010101522561287/ 

関連項目

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外部リンク

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