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キング・アブドゥルアズィーズ国際空港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キング・アブドゥルアズィーズ国際空港
مطار الملك عبد العزيز الدولي
ハッジ・ターミナル
IATA: JED - ICAO: OEJN
概要
国・地域 サウジアラビアの旗 サウジアラビア
所在地 ジッダ
種類 官民共用
運営者 General Authority of Civil Aviation
拠点航空会社 サウディア
標高 15 m (48 ft)
座標 北緯21度40分46秒 東経39度09分24秒 / 北緯21.67944度 東経39.15667度 / 21.67944; 39.15667座標: 北緯21度40分46秒 東経39度09分24秒 / 北緯21.67944度 東経39.15667度 / 21.67944; 39.15667
公式サイト https://www.jed-airport.com/
地図
空港の位置
空港の位置
JED
空港の位置
滑走路
方向 長さ (m) 表面
16L/34R 4,000 アスファルト
16C/34C 3,299 コンクリート
16R/34L 3,800 アスファルト
リスト
空港の一覧
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キング・アブドゥルアズィーズ国際空港アラビア語: مطار الملك عبد العزيز الدولي‎、英語: King Abdulaziz International Airport)は、サウジアラビアジッダにある国際空港である。サウジアラビアの初代国王アブドゥルアズィーズ・イブン=サウードにちなんで命名された。

概要

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空港建設1974年に始まり、1980年に竣工した。1981年5月31日に開港している。既存ターミナルや滑走路の改修、および4つの新ターミナル・新滑走路・整備施設建設などを盛り込んだ新空港建設計画が持ち上がり、2006年秋に着工される。

ターミナル

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ハッジ・ターミナル

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ジッダは聖地マッカ(メッカ)の最寄の大都市であるため、この空港には世界の他の空港にはない特徴がある。ハッジ(メッカ巡礼)の時期にのみ供用され、メッカ行きのイスラム教徒の巡礼客のみを扱う「ハッジ・ターミナル」(第3ターミナル)の存在である。ハッジ・ターミナルを使う航空会社は専らイスラム教国の航空会社であり、エール・フランスワールド・エアウェイズアメリカ発)が数少ない例外である。

ハッジ・ターミナルはゴードン・バンシャフト設計で465,000平方メートルの広さがあり、全館面積570,000平方メートルに及ぶ。香港国際空港ターミナルが完成する前は世界第一位であった。ハッジ・ターミナルの敷地は100エーカー(405,000平方メートル)もの広さがあり、その上にテント状の構造を持つ屋根群がかかっている。この屋根は通常のテント地ではなく、白色のガラス繊維の布でできている。ハッジ・ターミナル内にはモスクもあり、またターミナルは同時に8万人の旅客が使用する能力がある。

南北ターミナル

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北ターミナルは世界各国の航空会社が使用し、南ターミナルはサウディアの専用である。サウディアはジッダを拠点としているため、同社の国内・国際便の相当数がここキング・アブドゥルアズィーズ国際空港の南ターミナルから各地に向けて発着している。

利用状況

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キング・アブドゥルアズィーズ国際空港利用状況
旅客数 発着回数
1999 10,149,000 73,747
2000 10,465,000 72,702
2001 10,237,000 70,232
2002 10,849,000 70,932
2003 11,248,000 72,384

就航路線

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航空会社就航地ターミナル
サウジアラビアの旗 サウディア アブハーアブダビアディスアベバアデンアル=アフサーアル=バーハジャウフワジュフアルジェアンマン=クィーンアリアアンカラアラールバーレーンベイルートビーシャカイロカサブランカチェンナイコーヤンブットゥールコロンボダンマームダワドミダッカドバイ国際空港フランクフルトジュネーヴ広州市グラヤットハフル・アル=バティンハーイルハイデラバードイスラマバードイスタンブールジャカルタ=スカルノ・ハッタジーザーンカラチハルツームコージコードクアラルンプールクウェートラホールロンドン=ヒースローロサンゼルスラクナウマドリードマンチェスターマニラマディーナミラノ=マルペンサムンバイナイロビ=ジョモ・ケニヤッタナジュラーンニューヨーク=JFKパリ=シャルル・ド・ゴールクアイサマーカスィーム州ラフハリヤドローマ=フィウミチーノ空港サナアシャルラシンガポールタブークターイフトロント=ピアソン[1]チュニスワディ・アル=ダワシルワシントン=ダレスヤンブー
季節運航: アダナアガディールアフマダーバードアレッポアンナババタム島ブーシェフルコンスタンティンフェズガルダイアエスファハーンイズミルケルマーンマラケシュメダンオランラバトラシュトサーリーシーラーズスラバヤタブリーズタンジェテヘラン=メヘラーバードオルーミーイェヤズドザーヘダーン

ハッジ(季節運航)
サウジアラビアの旗 フライナス アブダビアダナアレクサンドリア=ボルグ・エル・アラブアンマン=クィーンアリアアシュートアスワンカサブランカダンマームドバイ国際空港ハタイ県ハイデラバード[2]イスラマバードイスタンブール=サビハ・ギョクチェンジーザーンカラチハルツームコージコード(2014年9月1日開始)[2]クアラルンプールクウェートラホールロンドン=ガトウィックルクソールマディーナリヤドシャールジャ
季節運航: シャルム・エル・シェイクスラバヤ
インドネシアの旗 ガルーダ・インドネシア航空 ジャカルタ=スカルノ・ハッタスラバヤ[3] メダン[4]マカッサル[4]
ハッジ: ジャカルタ=ハリム・ペルダナクスマバンダ・アチェパダン
リビアの旗 アフリキヤ航空 トリポリ
季節運航: バイダベンガジ
リビアの旗 Ghadames Air Transport バイダ
アルジェリアの旗 アルジェリア航空 アルジェ
アラブ首長国連邦の旗 エア・アラビアラアス・アル=ハイマシャールジャ
エジプトの旗 エア・アラビア・エジプト英語版 アレクサンドリア=ボルグ・エル・アラブ
マレーシアの旗 エアアジア X クアラ���ンプール
パキスタンの旗 エアブルー カラチ[5]ラホール[5]
インドの旗 エア・インディア デリーハイデラバードコーチコージコードムンバイボーパールシュリーナガルハッジ運航)
エジプトの旗 AlMasria Universal Airlines アレクサンドリア=ボルグ・エル・アラブ
アフガニスタンの旗 アリアナ・アフガン航空 ヘラートカブールクウェート[6]
トルコの旗 アトラスグローバル アンカライスタンブール=アタテュルク
季節運航: イスタンブール=サビハ・ギョクチェン
バングラデシュの旗 ビーマン・バングラデシュ航空 チッタゴンダッカ
ハッジ: シレット
イギリスの旗 ブリティッシュ・エアウェイズ ロンドン=ヒースロー 北(ハッジ)
シリアの旗 シャーム・ウィングス航空 ダマスカス
アラブ首長国連邦の旗 ダーロ航空 ベルベラジブチ
マレーシアの旗 Eaglexpress 季節チャーター便: クアラルンプールスラバヤ
エジプトの旗 エジプト航空 アレクサンドリア=ボルグ・エル・アラブカイロ
エジプトの旗 エジプト航空
エジプトの旗エジプト航空エクスプレスによる運航)
季節運航: シャルム・エル・シェイク
アラブ首長国連邦の旗 エミレーツ航空 ドバイ国際空港 北(ハッジ)
エリトリアの旗 エリトリア航空 アスマラ
エチオピアの旗 エチオピア航空 アディスアベバ
アラブ首長国連邦の旗 エティハド航空 アブダビ
アラブ首長国連邦の旗 フライドバイ ドバイ国際空港
バーレーンの旗 ガルフ・エア バーレーン 北(ハッジ)
イランの旗 イラン航空 ハッジ: アフヴァーズバンダレ・アッバースビールジャンドエスファハーンケルマーンケルマーンシャーマシュハドサーリーシーラーズタブリーズテヘラン=メヘラーバードオルーミーイェヤズドザーヘダーン[7]
クウェートの旗 ジャジーラ航空 クウェート
インドの旗 ジェットエアウェイズ ムンバイ
イギリスの旗 Jet2.com ハッジ: リーズ/ブラッドフォードマンチェスター
ケニアの旗 ジュッバ航空 ハルゲイサモガディシュ
ナイジェリアの旗 カボ・エア英語版 ハッジ: アブジャカノ
ケニアの旗 ケニア航空 モンバサナイロビ=ジョモ・ケニヤッタ
大韓民国の旗 大韓航空 ソウル・仁川 1
クウェートの旗 クウェート航空 クウェート
リビアの旗 リビア航空 ベンガジトリポリ
インドネシアの旗 ライオン・エア ジャカルタ=スカルノ・ハッタ
ハッジ: ジャカルタ=ハリム・ペルダナクスマ
ドイツの旗 ルフトハンザ フランクフルト1
イランの旗 マーハーン航空 ハッジ: エスファハーンケルマーンラシュトタブリーズテヘラン=メヘラーバード
マレーシアの旗 マレーシア航空 クアラルンプール
ハッジ: ジョホールバルクアラトレンガヌペナン島
ナイジェリアの旗 マックスエア ハッジ: カノ
レバノンの旗 ミドル・イースト航空 ベイルート
エジプトの旗 ナイルエア英語版 カイロ
オマーンの旗 オマーン・エア マスカットサラーラ[8]
パキスタンの旗 パキスタン国際航空 イスラマバードカラチラホールムルターンペシャーワルシアールコート
パレスチナの旗 パレスチナ航空 エル=アリーシュ
ヨルダンの旗 ペトラ・エアラインズ英語版 アンマン民間空港
モロッコの旗 ロイヤル・エア・モロッコ カサブランカ
ハッジ: ラバトタンジェ
ブルネイの旗 ロイヤルブルネイ航空 バンダルスリブガワン
ヨルダンの旗 ロイヤル・ファルコン アンマン=マルカ
ヨルダンの旗 ロイヤル・ヨルダン航空 アンマン=クィーンアリア
パキスタンの旗 Shaheen Air International ファイサラーバードイスラマバードカラチラホールペシャーワルシアールコート
シンガポールの旗 シンガポール航空 シンガポール 1
スリランカの旗 スリランカ航空 コロンボ
季節運航: ハンバントタ
タジキスタンの旗 サモンエア ドゥシャンベ 1
スーダンの旗 スーダン航空 ハルツーム
チュニジアの旗 スファクス・エアラインズ英語版 スファックス
チャドの旗 トウマイ・エア・チャド 季節運航: ンジャメナ 1
チュニジアの旗 チュニスエア チュニス
トルコの旗 ターキッシュ エアラインズ イスタンブール
ハッジ: アダナアンカラアンタルヤブルサデニズリディヤルバクルエルズルムガズィアンテプウスパルタイズミルカイセリコンヤサムスンスィヴァストラブゾンヴァン[9]
バングラデシュの旗 ユナイテッド・エアウェイズ ダッカドバイ国際空港
ロシアの旗 UTエアー ハッジ: マガス[10]
イエメンの旗 イエメニア アデンサナア

注記
^1 これらの便はジェッダと記載された目的地の間でどこかの空港を経由する可能性がある。しかし、どの会社もジェッダとその経由地の間のみで乗客を輸送する権利を持たない。

貨物

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航空会社就航地
エールフランス・カーゴ ダンマーム香港パリ=シャルル・ド・ゴール
DHL International Aviation ME バーレーン
エチオピア航空カーゴ アディスアベバ[11]
ルフトハンザ・カーゴ フランクフルトシャールジャ
サウディア・カーゴ アディスアベバアムステルダムブリュッセルダンマームダッカフランクフルト広州市香港ヨハネスブルグ=O・R・タンボハルツームラゴスミラノ=マルペンサムンバイナイロビ=ジョモ・ケニヤッタンジャメナリヤド上海・浦東シャールジャ
スーダン航空 ハルツーム
ターキッシュ エアラインズ カーゴ カイロイスタンブール=アタテュルク[12]

事故

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脚注

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