キューポラ杯争奪戦
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キューポラ杯争奪戦(キューポラはいそうだつせん)は、川口オートレース場で実施されるオートレースのGI競走。日刊スポーツが協賛している。
概要
[編集]1977年に創設され、毎年7月に実施される。
名前の由来は、かつて川口市内に多く見られた鋳物をつくるためのキューポラから来ている。
2000年(第24回)までGIIで開催されていたが、2001年(第25回)よりGIグランドチャンピオン決定戦が競走制度改革で廃止となり、GIに格上げとなった。
2009年(第33回)まで「キューポラ杯争奪戦」の名称で行われていたが[1]、2010年(第34回)より「キューポラ杯」の名称で行われている[2]。
2016年(第40回)より、ナイター開催に変更された[3]。
優勝賞金は350万円[4]。
勝ち上がり
[編集]通常開催時
[編集]※ 出典:オートレースオフィシャルサイト「キューポラ杯 勝ち上がり」」
初日 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | 最終日 |
---|---|---|---|---|
予選(1R~12R) ・1着 12名、1着を除く1位 12名、1着を除く2位上位 8名が2次予選Aへ ・1着を除く2位下位 4名、1着を除く3位~4位 24名、1着を除く5位上位 4名が2次予選Bへ ・1着を除く5位下位 8名、1着を除く6位~7位 24名が2次予選Cへ |
2次予選C(1R~4R) ・1着 4名、1着を除く1位 4名が準々決勝戦Bへ 2次予選B(5R~8R) ・1着 4名、1着を除く1位~2位 8名が準々決勝戦Aへ ・1着を除く3位~5位 12名が準々決勝戦Bへ 2次予選A(9R~12R) ・1着 4名、1着を除く1位~4位 16名が準々決勝戦Aへ ・1着を除く5位~7位 12名が準々決勝戦Bへ |
準々決勝戦B(5R~8R) ・1着 4名、1着を除く1位 4名が準決勝戦へ 準々決勝戦A(9R~12R) ・1着 4名、1着を除く1位~5位 20名が準決勝戦へ |
準決勝戦(9R~12) ・1着・2着 8名が優勝戦へ |
優勝戦(12R) |
川口No.1決定戦開催時
[編集]※ 出典:オートレースオフィシャルサイト「キューポラ杯 勝ち上がり」
初日 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | 最終日 |
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予選(1R~11R) ・1着 11名、1着を除く1位 11名、1着を除く2位上位 5名が2次予選Aへ ・1着を除く2位下位 6名、1着を除く3位~4位 22名、1着を除く5位上�� 1名が2次予選Bへ ・1着を除く5位下位 10名、1着を除く6位~7位 22名が2次予選Cへ 川口No.1決定戦(12R)[注 1] ・1着 1名、1着を除く1位~4位 4名が2次予選Aへ ・1着を除く5位~7位 3名が2次予選Bへ |
2次予選C(1R~4R) ・1着 4名、1着を除く1位 4名が準々決勝戦Bへ 2次予選B(5R~8R) ・1着 4名、1着を除く1位~2位 8名が準々決勝戦Aへ ・1着を除く3位~5位 12名が準々決勝戦Bへ 2次予選A(9R~12R) ・1着 4名、1着を除く1位~4位 16名が準々決勝戦Aへ ・1着を除く5位~7位 12名が準々決勝戦Bへ |
準々決勝戦B(5R~8R) ・1着 4名、1着を除く1位 4名が準決勝戦へ 準々決勝戦A(9R~12R) ・1着 4名、1着を除く1位~5位 20名が準決勝戦へ |
準決勝戦(9R~12) ・1着・2着 8名が優勝戦へ |
優勝戦(12R) |
過去の優勝者
[編集]回 | 開催日 | 優勝者 |
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1 | 1977年(昭和52年)7月26日 | 嶋田守孝 |
2 | 1978年(昭和53年)7月11日 | 阿部光雄 |
3 | 1979年(昭和54年)7月24日 | 阿部光雄 |
4 | 1980年(昭和55年)7月8日 | 広瀬登喜夫 |
5 | 1981年(昭和56年)7月28日 | 阿部光雄 |
6 | 1982年(昭和57年)7月27日 | 且元滋紀 |
7 | 1983年(昭和58年)7月19日 | 進藤敏彦 |
8 | 1984年(昭和59年)7月17日 | 中村治幸 |
9 | 1985年(昭和60年)7月17日 | 森田清一 |
10 | 1986年(昭和61年)7月16日 | 釜本憲司 |
11 | 1987年(昭和62年)10月28日 | 宍戸繁 |
12 | 1988年(昭和63年)7月14日 | 篠崎実 |
13 | 1989年(平成元年)7月20日 | 福田茂 |
14 | 1990年(平成2年)7月4日 | 且元滋紀 |
15 | 1991年(平成3年)7月17日 | 飯塚将光 |
16 | 1992年(平成4年)7月15日 | 穴見和正 |
17 | 1993年(平成5年)7月14日 | 中田義明 |
18 | 1994年(平成6年)7月28日 | 片岡賢児 |
19 | 1995年(平成7年)7月13日 | 掛川和人 |
20 | 1996年(平成8年)7月11日 | 篠崎実 |
21 | 1997年(平成9年)7月30日 | 宍戸繁 |
22 | 1998年(平成10年)7月15日 | 掛川和人 |
23 | 1999年(平成11年)7月8日 | 島田信廣 |
24 | 2000年(平成12年)7月20日 | 片平巧 |
25 | 2001年(平成13年)7月24日 | 小林啓二 |
26 | 2002年(平成14年)7月21日 | 岡部聡 |
27 | 2003年(平成15年)7月23日 | 西村義正 |
28 | 2004年(平成16年)7月19日 | 篠崎実 |
29 | 2005年(平成17年)7月21日 | 高橋貢 |
30 | 2006年(平成18年)7月19日 | 青木治親 |
31 | 2007年(平成19年)7月18日 | 深谷輝 |
32 | 2008年(平成20年)7月23日 | 斎藤撤二 |
33 | 2009年(平成21年)7月22日 | 荒尾聡 |
34 | 2010年(平成22年)7月21日 | 永井大介 |
35 | 2011年(平成23年)11月27日 | 前田淳 |
36 | 2012年(平成24年)7月16日 | 浦田信輔 |
37 | 2013年(平成25年)7月17日 | 森且行 |
38 | 2014年(平成26年)7月21日 | 浦田信輔 |
39 | 2015年(平成27年)7月22日 | 浜野淳 |
40 | 2016年(平成28年)7月18日 | 木村武之 |
41 | 2017年(平成29年)7月17日 | 永井大介 |
42 | 2018年(平成30年)7月30日 | 永井大介 |
43 | 2019年(令和元年)7月15日 | 青山周平 |
44 | 2020年(令和2年)8月30日 | 早川清太郎 |
45 | 2021年(令和3年)8月29日 | 鈴木圭一郎 |
46 | 2022年(令和4年)7月3日 | 早川清太郎 |
47 | 2023年(令和5年)7月17日 | 佐藤摩弥 |
48 | 2024年(令和6年)7月15日 | 黒川京介 |
エピソード
[編集]- 2017年7月15日、第41回大会の開催3日目の午後5時25分頃、競走会地区(選手ロッカー内)で火災が発生。施設関係者が119番通報し、8R以降は公正��全なレースの実施が不可能と判断され、中止となった。火元は選手ロッカー内のタイヤ研磨室のダクト(換気口)付近で、5R終了後あたりから、ボヤが立ちこめ、煙が徐々にロッカー全域に広がった。午後8時25分に鎮火した[5][6][7]。
- 第44回大会(2020年8月26日 - 8月30日)について、多くの観客が来場する本場内での新型コロナウイルス感染防止の3密対策の確保が困難なことから、観客の安全を最優先に考え、入場制限(各日先着4,500人まで)をする事とした[8][注 2]。また、第44回大会の総売り上げは15億2078万4700円で、目標の12億円を大きく上回った[9]。
- 新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響、政府による埼玉県に発出された緊急事態宣言に伴い、第45回大会(2021年8月25日~8月29日)は無観客レースで開催された[10]。
- キューポラ杯は、例年7月から8月に開催されるが、2022年7���より川口オートレース場の施設改修が行われるため第46回大会は同年6月29日から7月3日までの前倒しとなった[11][12]。
- 第47回大会を優勝した佐藤摩弥は、女子オートレース選手史上初のGI制覇という快挙を成し遂げた[4]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 「オートレースNo.1決定戦」の出場をかけたトライアル戦
- ^ 開催最終日に、上限に達し入場制限を行った。
出典
[編集]- ^ “オートレース| GI第33回日刊スポーツキューポラ杯争奪戦”. オートレースオフィシャルサイト 過去のレーストピックス. 公益財団法人JKA (2009年7月22日). 2020年4月22日閲覧。
- ^ “GI第34回日刊スポーツキューポラ杯 (川口) |過去のレーストピックス”. Auto Race.jp. 公益財団法人JKA (2010年7月21日). 2023年7月19日閲覧。
- ^ “平成28年4月~9月の開催日程が決まりました!”. オートレースオフィシャルサイト インフォメーション. 公益財団法人JKA (2016年2月4日). 2020年4月22日閲覧。
- ^ a b “【オートレース】佐藤摩弥は念願の地元伝統G1初V「自分の中で大きいタイトル」”. 日刊スポーツ (株式会社日刊スポーツNEWS). (2023年7月17日) 2023年7月17日閲覧。
- ^ “7/15の川口オート火災に伴う開催中止について”. オートレースオフィシャルサイト レース情報 (2017年7月15日). 2020年5月16日閲覧。
- ^ “川口オートで火災発生…ケガ人ゼロも8R以降が中止に”. スポーツニッポン (2017年7月16日). 2020年5月16日閲覧。
- ^ “【オート】川口オートが火災で8R以降を中止”. デイリースポーツ (2017年7月15日). 2020年5月16日閲覧。
- ^ “GⅠキューポラ杯(ナイター) 川口本場 入場制限 のお知らせ”. オートレースオフィシャルサイト (2020年8月6日). 2020年8月6日閲覧。
- ^ “総売上は15億円超 目標の12億円を上回る/川口G1”. 日刊スポーツ (2020年8月30日). 2020年8月31日閲覧。
- ^ “GI第45回日刊スポーツキューポラ杯の川口オート本場無観客開催について”. オートレースオフィシャルサイト. 公益財団法人JKA (2021年8月19日). 2021年8月21日閲覧。
- ^ “GI第46回 日刊スポーツ キューポラ杯 2022/06/29(水)~07/03(日)”. AutoRace.JP. 公益財団法人JKA. 2022年7月3日閲覧。
- ^ “施設改修のお知らせ”. 川口オートレース オフィシャルサイト. 川口市公営競技事務所 (2022年7月3日). 2022年7月3日閲覧。