イベロアメリカ
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イベロアメリカ(Ibero-America)とは、スペイン語やポルトガル語を話す、かつてスペインやポルトガルの植民地だったアメリカ州の地域(狭義)や、そこにスペインやポルトガル自身を加えた地域(広義)を指す、19世紀後半から使われるようになった用語である。
20世紀の後半からは、イベロアメリカ諸国機構の加盟国(すなわちイベロアメリカ首脳会議の参加国)と同義となっており、そこには、中部アフリカの赤道ギニアも含まれている[1][2]。
概要
[編集]「イベロ」(Ibero-)という接頭辞はヨーロッパのイベリア半島を意味する。同半島にはスペイン、ポルトガル、アンドラ、そしてジブラルタルがある。イベロアメリカはアメリカ州の全スペイン語諸国とポルトガル語国のブラジルから構成されるが、フランス語国のハイチ、フランス領ギアナ、マルティニーク、グアドループは含まない。これらフランス語諸国を除外している点、およびイベリア半島の欧州諸国を含む点(その定義に含まれる場合)が、「ラテンアメリカ」との違いである。
イベロアメリカにはアメリカ合衆国(プエルトリコを除く)とその50州は含まないが、多くの州はスペインの旧植民地で、米国よりもスペインまたはメキシコの統治下にあった期間の方が長い(フロリダ州の歴史、テキサス州の歴史、メキシコ割譲地、ガズデン購入参照)。米国で最も幅広く話されている言語である英語は公用語に指定されてはおらず(いくつかの州を除く)、スペイン語話者は米国における2番目に大きな言語コミュニティである。
イベロアメリカ首脳会議は1991年以降毎年開催されており、スペインとポルトガルを含むイベロアメリカ諸国の首脳が参加している[3]。
イベロアメリカ諸国と人口
[編集]- スペイン語圏(計4億人以上)
- アルゼンチン 38,747,000人
- ボリビア 9,182,000人
- チリ 16,295,000人
- コロンビア 45,600,000人
- コスタリカ 4,401,000人
- キューバ 11,269,000人
- ドミニカ共和国 8,895,000人
- エクアドル 13,228,000人
- エルサルバドル 6,881,000人
- スペイン 47,116,000人
- グアテマラ 12,599,000人
- ホンジュラス 7,205,000人
- メキシコ 107,029,000人
- ニカラグア 5,487,000人
- パナマ 3,232,000人
- パラグアイ 6,158,000人
- ペルー 27,968,000人
- プエルトリコ 3,955,000人
- ウルグアイ 3,463,000人
- ベネズエラ 26,749,000人
- ポルトガル語圏(約2億人)
- カタルーニャ語圏
脚注
[編集]- ^ Presentación, Acerca de la OEI, Organización de Estados Iberoamericanos para la Educación, la Ciencia y la Cultura. Accessed on line October 22, 2007.
- ^ Países, Cumbres Iberoamericanas de Jefes de Estado y de Gobierno. Accessed on line October 22, 2007.
- ^ pp. 312–313, Spain: Democracy Regained, Ergasto Ramón Arango, Spain: Westview Press. ISBN 0813329159.
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Official Web-site for the Organization of Ibero-American States OEI
- Ibero-America's Secretariat General Official Web-site (SEGIB)
- Official Web-site for the Organization of Ibero-American Youth (OIJ)
- Digital History of Ibero-America from the 14th to the 18th century
- Digital News about Ibero-America (La Insignia)
- Cultural Magazine about Ibero-America (Pensar Iberoamerica)