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アントシアニジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ベンゾピリリウム(クロメニリウム)塩酸塩

アントシアニジン(Anthocyanidin)は、一般的な植物染料である。アントシアニジンはベンゾピリリウムイオン(クロメニリウムイオン)をベースとしたアントシアニンアグリコン部分を形成している[1]。また、ポリメチン染料の大きな一群を形成している。フラボノイドの一種であるが、正電荷がある点で他のフラボノイドと異なる。

アントシアニン類は、2-フェニルク���メニリウムカチオン(またはフラビリウムカチオン)の誘導体であり、その対イオンの大部分は塩化物イオンである。

基本構造 アントシアニジン R3' R4' R5' R3 R5 R6 R7
Basic structure of Anthocyans: The flavio-cation オーランチニジン −H −OH −H −OH −OH −OH −OH
シアニジン −OH −OH −H −OH −OH −H −OH
デルフィニジン −OH −OH −OH −OH −OH −H −OH
ヨーロピニジン −OCH3 −OH −OH −OH −OCH3 −H −OH
ルテオリニジン −OH −OH −H −H −OH −H −OH
ペラルゴニジン −H −OH −H −OH −OH −H −OH
マルビジン −OCH3 −OH −OCH3 −OH −OH −H −OH
ペオニジン −OCH3 −OH −H −OH −OH −H −OH
ペチュニジン −OH −OH −OCH3 −OH −OH −H −OH
ロシニジン −OCH3 −OH −H −OH −OH −H −OCH3

脚注

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  1. ^ Chemistry (IUPAC), The International Union of Pure and Applied. “IUPAC - anthocyanidins (A00379)”. goldbook.iupac.org. 2023年10月15日閲覧。

関連項目

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