藍 とも子あい ともこ[出典 1]��1954年昭和29年〉10月29日[出典 2] - )は、日本女優。本名、村上 ふみ代(むらかみ ふみよ)[1][8]

あい ともこ
藍 とも子
本名 村上 ふみ代
(むらかみ ふみよ)
別名義 藍 ともこ
生年月日 (1954-10-29) 1954年10月29日(70歳)
出生地 日本の旗 日本 神奈川県川崎市
身長 158 cm[1]
血液型 AB型[2]
ジャンル 女優歌手
活動期間 1974年 - 1990年
2007年 -
配偶者 峰岸徹1977年 - 1983年
事務所 office nine
公式サイト 公式プロフィール
主な作品
テレビドラマ
ウルトラマンレオ
プレイガールQ
ベルサイユのトラック姐ちゃん
映画
メカゴジラの逆襲
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神奈川県川崎市出身[出典 3][注釈 1]川崎市立高津高等学校卒業[7][8]。office nine所属[6]

人物

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高校生時代、講談社の男性ファッション誌『チェックメイト』編集部で働いていた友人から『週刊少女フレンド』で表紙を飾る浅田美代子が抱っこをする犬を貸してほしいという連絡を受け、講談社の写真スタジオに連れて行った際、そこにいた関係者の声で『チェックメイト』に写真が掲載されることになる[11]

1973年に高校卒業後、六本木の交差点でセンチュリープロモーションにスカウトされてCMモデルとなる[出典 4][注釈 2]。のちに事務所の勧めで俳優デビューを勧められ、1974年特撮テレビドラマウルトラマンレオ』(TBS)第17話に城南スポーツクラブの練習生役でカメラテストを兼ねて出演し、第26話から松木晴子隊員役で準レギュラーとして出演し、女優デビュー[出典 5]。当時のプロフィールでは、「激しい動きのアクションが難しくて、共演の皆さんの足を引っ張って自信なんてありません」と述べている[2]

1975年怪獣映画メカゴジラの逆襲』(東宝)のヒロイン・真船桂役で映画初出演[出典 6]。同作のオーディションでは『レオ』の撮影直後に東宝撮影所へ向かうことになったため、松木隊員が着るMAC隊員制服のまま駆け込みで参加したという[出典 7]。後年のインタビューで、藍がプロデューサーになぜ合格したのかを聞いたところ、監督の本多猪四郎が最後のお辞儀の仕方を気に入ったからであったという[6]

その後は、事務所の方針もあって東映メインへと移り、器械体操の経験があったことから、『プレイガールQ』に何度かゲスト出演し、後半はトモコ役としてレギュラー出演する[6]。その際の衣装合わせのために東映撮影所の喫茶店にいたところ、映画『爆発!暴走族』のプロデューサーと監督の石井輝男とたまたま居合わせ、オーディションで岩城滉一の恋人役がなかなか決まらなかったことから、その場でヒロインに抜擢されたという[6]

1976年3月俳優峰岸徹と結婚し、1977年に引退[12][6]。一女を儲けた[15]が、6年後に離婚[16][6]。出産と育児で一旦休業し、離婚を経て1983年に復帰し[12]、主演映画『春画』(1983年、にっかつ[6]、『スチュワーデス・スキャンダル 獣のように抱きしめて』(1984年、同)など時代劇やサスペンスドラマなどテレビシリーズを中心に出演を重ね[6]、雑誌グラビアなどでヌードを披露した。

その後は長らく芸能界を離れて会社経営などをしていたが、2007年香川県高松市を走る鉄道・ことでんのオフィシャルDVD『セピアの響』の第3弾でナレーターとして復帰し、『レオ』で共演した真夏竜と再共演した。2007年からは『レオ』のDVD特典映像に出演したことがきっかけで、真夏が座長を務める真夏座に所属し、民話の朗読劇や、漫画家の黒鉄ヒロシによる「漫画と音の融合」をテーマにした朗読劇への出演もしている[11][6]

『レオ』で白川隊員役を演じた三田美枝子とは共演して以来の親友であり[6]2013年には声劇集団「ステージ妃未呼」に共に参加している[14]。また、三田とは結婚、妊娠、出産時期もほぼ一緒だったという[17]

趣味は、ショッピング[2]。特技は、器械体操[1]水泳[7]。『レオ』では、器械体操ができるという「フレコミ」で入ったので、野外での撮影が多かったという[18]

1976年の特撮テレビドラマ『ザ・カゲスター』(NET)では、ヒロインのベルスター役に内定していた(衣装を着けたスチール写真や新番組ポスターも現存している)が、本編は早川絵美が演じることとなった[19]。『カゲスター』の企画を担当した元東映プロデューサーの平山亨は、同時期に放送されていた『ベルサイユのトラック姐ちゃん』に引き抜かれたためであると述べており[20]、2作品同時の出演が家庭の事情で不可能となり、出演シーンの多かった『カゲスター』を降板することになったという[11][6]

出演

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テレビドラマ

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映画

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  • メカゴジラの逆襲(1975年、東宝) - 真船桂[出典 8]
  • 爆発! 暴走族(1975年、東映) - 路子
  • 春画(1983年、にっかつ) - 主演・京子
  • スチュワーデス・スキャンダル 獣のように抱きしめて(1984年、にっかつ) - 主演・美沙子

ビデオ

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  • グッドバイ・ストーリー(1983年、宇宙企画
  • バイブレーション(1984年、日本ビデオ映像)

ナレーション

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  • 高松琴平電気鉄道オフィシャルDVD「セピアの響 Vol.3」(2007年、ことでんオフィシャルDVD制作委員会)

音楽

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シングル

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  • グッバイストーリー(1983年、ユピテル)
  • 春画(1983年、ユピテル)
  • 獣のようにもう一度(1984年、ユピテル)

アルバム

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  • 春画(1983年、ユピテル)
  • ロック・トゥ・ザ・ミュージック(1984年、RCA

書籍

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写真集

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  • 春画(1983年)

脚注

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注釈

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  1. ^ 書籍によっては、東京都出身と記述している[6]
  2. ^ 1974年のプロフィールでは、中学時代にスカウトされ、雑誌モデルを経てCMモデルになったとされている[2]
  3. ^ ノンクレジット。
  4. ^ 第26 - 28・31・33・36 - 40話。第29話にもクレジットされているが、出演していない。
  5. ^ 『プレイガールQ』第55話よりレギュラーとして出演。
  6. ^ 『プレイガールQ』第65話は1人2役で出演。
  7. ^ 第3話よりレギュラー出演。

出典

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  1. ^ a b c d 日本タレント名鑑'90』VIPタイムズ社、1990年、289頁。 
  2. ^ a b c d e 『福島民報』1974年11月6日付夕刊、2面。
  3. ^ a b c d 東宝特撮映画全史 1983, p. 527, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
  4. ^ a b ゴジラ大百科 1993, p. 114, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
  5. ^ a b c d e f 昭和メカゴジラ鋼鉄図鑑 2019, pp. 96–97, 取材・構成 編集部「スペシャルインタビュー 昭和メカゴジラの悪役たち 藍とも子」
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r フィギュア王309 2023, pp. 40–41, 「ゴジラシリーズ歴代キャストインタビュー PART1 藍とも子」
  7. ^ a b c d 日外アソシエーツ株式会社 編『芸能・タレント人名事典』日外アソシエーツ、1990年、3頁。ISBN 4816909184 
  8. ^ a b c d e f 『日本映画人名事典』 女優編 上巻、キネマ旬報社、1995年、13頁。ISBN 4873761409 
  9. ^ a b c d e f 東宝特撮女優大全集 2014, pp. 141–145, 原稿構成 中村哲「藍とも子インタビュー」
  10. ^ a b 野村宏平、冬門稔弐「10月29日」『ゴジラ365日』洋泉社映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、304頁。ISBN 978-4-8003-1074-3 
  11. ^ a b c d e f GTOM vol.01 2023, pp. 46–47, 「特別インタビュー 藍とも子」
  12. ^ a b c d e f 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, pp. 78–79, 「東宝チャンピオンまつりキャストインタビュー07 藍とも子」
  13. ^ ウルトラヒロインズ 2013, p. 74.
  14. ^ a b ウルトラヒロインズ 2013, p. 75
  15. ^ 『日本映画俳優全集・男優編』キネマ旬報社、1979年、569頁。 
  16. ^ 爆報!THE フライデー|2015年11月27日放送”. TVでた蔵. 2018年8月18日閲覧。
  17. ^ ウルトラヒロインズ 2013, p. 77.
  18. ^ ウルトラヒロインズ 2013, p. 76.
  19. ^ 宇宙船』1981年夏季号、朝日ソノラマ、27頁。 
  20. ^ DVD『ザ・カゲスター』 VOL.1 解説書「平山亨プロデューサー・インタビュー」
  21. ^ 東宝特撮映画全史 1983, p. 538, 「主要特撮作品配役リスト」

出典(リンク)

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参考文献

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外部リンク

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