後藤優介

日本のサッカー選手

後藤 優介(ごとう ゆうすけ、1993年4月23日 - )は、鹿児島県鹿屋市出身のプロサッカー選手Jリーグモンテディオ山形所属。ポジションはフォワード既婚[3]。マネジメント会社はジャパン・スポーツ・マーケティング[4]

後藤 優介
名前
愛称 ごっちゃん[1]、ゴッツ
カタカナ ゴトウ ユウスケ
ラテン文字 GOTO Yusuke
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1993-04-23) 1993年4月23日(31歳)
出身地 鹿児島県鹿屋市
身長 171cm[2]
体重 70kg[2]
選手情報
在籍チーム 日本の旗 モンテディオ山形
ポジション FW
背番号 41
利き足 右足
ユース
2009-2011 大分トリニータU-18
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2012-2019 大分トリニータ 163 (48)
2012 HOYO AC ELAN大分(loan) 9 (0)
2014-2015 Jリーグ・アンダー22選抜 2 (2)
2020-2022 清水エスパルス 65 (2)
2023- モンテディオ山形 28 (3)
1. 国内リーグ戦に限る。2023年12月3日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

来歴

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プロ入り前

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中学時代までを鹿児島県で過ごし、高校進学時に大分トリニータU-18に入団。同級生に為田大貴茂平、2学年上に刀根亮輔、1学年上に松原健、1学年下に國分伸太郎。1年時からスタメンに抜擢され、3年時にはプリンスリーグ九州1部で21得点をマークし、得点王となった[5][6]

大分トリニータ

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2012年、U-18から大分トリニータトップチームに昇格[7]。FW登録選手としてはクラブ初の昇格事例となった[8]高松大樹森島康仁チェ・ジョンハンらライバルの存在もあり出場機会が限られた事で[8]、7月にJFL・HOYO AC ELAN大分(現・ヴェルスパ大分)へ期限付き移籍し試合経験を積んだ[9]

2013年、大分に復帰。前年同様終盤までは出場機会には恵まれなかったが、10月13日天皇杯3回戦新潟戦で途中出場すると、0-0で迎えた延長前半2分に決勝点となるゴールを記録。このゴールが大分での初得点となった。2014年に背番号を9番に変更。同年はリーグ戦での出場試合数を初めて二桁(20試合、内先発出場が12試合)に乗せ、Jリーグ初得点を含む2得点を記録した。2015年は前年の倍となるリーグ戦24試合に先発出場。第17節・京都戦で2得点をマークしたが、全体を通してのゴール数はPKによる1点を合わせ計3得点となった。同年末の町田とのJ2・J3入れ替え戦では、第2戦にベンチ入りするも出場機会は無く、チームは町田に敗れJ3リーグ降格の憂き目に会う事となった。

2016年J-22選抜以来、自身2年振りのJ3でのプレーとなった。前年までは起点になる事を意識し過ぎる余り伸び悩んでいたが[10]、同年監督に就任した片野坂知宏の指導のもと攻撃意識の改革に取り組んだ結果、以前まではシュートを撃っていなかった場面でも迷い無くシュートを選択することが出来るようになった[10]。第17節・藤枝戦でチームでは2013年丸谷拓也以来の公式戦ハットトリックを達成[11]。更には第26節・盛岡戦から第29節・YS横浜戦にかけて4試合連続得点を記録。チーム得点王で、リーグ全体でも藤本憲明鹿児島:15得点)に次ぐ2位となる14得点を記録し、大分のJ3優勝・1年でのJ2復帰の立役者となった[10]。同年12月に開催されたJリーグアウォーズにおいて、MYアウォーズのJ3部門のMVPとベストイレブンに選出された[12]

2017年は大分の昇格に伴い、再びJ2リーグにプレーの舞台を移したが、「J3だったから14点取れたと言われたくない」と前年より更に得点意識を強め[10]、前半戦終了時点で二度のハットトリック(H名古屋戦、A群馬[13][14])を記録するなど12得点を記録。後半戦は得点ペースが落ちたものの、シーズントータルでJ2得点ランキング8位タイの17得点を記録。2年連続でチーム得点王となった。また累積警告による出場停止1試合を除く、全41試合に先発出場を果たすなど、エースとして不動の主力に成長した[15]

2018年鈴木義宜小手川宏基、丸谷拓也と共に副キャプテンに就任[16]。8月11日、J2第28節・岡山戦にて、スコア1-1の後半37分に途中出場をすると、2得点をマークし勝利に貢献した。その中で決勝点になった後半40分の、馬場賢治の右サイドからのクロスに反応し、ジャンピングボレーでゴールを決めた場面をブラジルメディア・UOLエスポルチが取り上げ、「(同日Jリーグ初得点をマークした)イニエスタ以上のスーパーゴール」、「大分のストライカー、ユースケ・ゴトウが輝いた」と称賛した[17]。その後の試合は無得点であったが、トータルで10得点をマークし3年連続でリーグ戦2ケタ得点を達成した。

チームがJ1復帰を果たした2019年オナイウ阿道小塚和季ら新加入選手の影響もあり出場機会が減少。J1第29節・浦和戦では、0-0で迎えた後半アディショナルタイムに決勝点となるゴールを奪うなど要所で活躍も見せたが公式戦計6得点にとどまった[18]

清水エスパルス

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2020年清水���スパルスに完全移籍[19]。同年は得点数は1点にとどまったが、センターフォワード・トップ下・左右のウイングをこなすユーティリティ性を買われ[20]、開幕戦からポジションを掴み公式戦33試合に出場[21]。翌2021年は開幕節・鹿島戦にて決勝点をマークする活躍を見せたが[22]、以降は得点をあげられず出場機会も前年より減らした。2022年は2013年以来のリーグ戦無得点に終わり、同シーズンを以て契約満了により清水を退団した[23]

モンテディオ山形

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2023年モンテディオ山形に加入[24]

日本代表

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2014年3月にU-21日本代表候補のトレーニングキャンプメンバーに選出された[25]。翌年2月にはAFC U-23選手権2016予選に臨むU-22日本代表の予備登録メンバーに選出されたが[26]、最終メンバーからは落選した[27]

エピソード

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人見知りで優しい性格と評される[8][28]。2013年当時は喋っている声も小さく、GKコーチの吉坂圭介から「口は開いてるが声が聞こえんぞ」と言われていた[5]

前述の通り2014年に背番号を9番に変更したが、この事は事前に本人には知らされておらず、始動日にその旨がクラブハウスに貼り出されているのを見て知った[29]

2017年時点で、憧れている存在としてパウロ・ディバラの名を挙げている。以前はウェイン・ルーニーであったという[30]。理想のFW像としては佐藤寿人の名前を挙げている[31]

2017年9月9日に一般女性と結婚[3]

所属クラブ

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個人成績

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国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2012 大分 26 J2 2 0 - - 2 0
2012 H大分 32 JFL 9 0 - 2 1 11 1
2013 大分 26 J1 3 0 1 0 3 1 7 1
2014 9 J2 20 2 - 0 0 20 2
2015 29 3 - 3 1 32 4
2016 J3 24 14 - 1 0 25 14
2017 J2 41 17 - 1 0 42 17
2018 28 10 - 1 0 29 10
2019 J1 16 2 5 3 3 1 24 6
2020 清水 14 32 1 1 0 - 33 1
2021 18 1 7 0 3 0 28 1
2022 15 0 1 0 2 0 18 0
2023 山形 49 J2 28 3 - 1 0 29 3
2024 41
通算 日本 J1 84 4 15 3 11 2 110 9
日本 J2 148 35 - 6 1 154 36
日本 J3 24 14 - 1 0 25 14
日本 JFL 9 0 - 2 1 11 1
総通算 265 53 15 3 20 4 300 60
国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 期間通算
出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 期間通算
2014 J-22 - J3 2 2 2 2
通算 日本 J3 2 2 2 2
総通算 2 2 2 2
その他公式戦
出場・得点歴

タイトル

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クラブ

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大分トリニータ

個人

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脚注

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  1. ^ FW 26 後藤 優介 - 選手・スタッフ一覧 - チーム情報|大分トリニータ公式サイト”. 2013年12月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年12月31日閲覧。
  2. ^ a b 後藤 優介:清水エスパルス”. 日本プロサッカーリーグ (2019年2月1日). 2019年2月3日閲覧。
  3. ^ a b 後藤優介選手入籍のお知らせ』(プレスリリース)大分トリニータ、2017年9月10日http://www.oita-trinita.co.jp/news/20170936618/2018年2月8日閲覧 
  4. ^ PROFILE 後藤 優介”. 株式会社ジャパン・スポーツ・マーケティング. 2018年9月13日閲覧。
  5. ^ a b 後藤優介、“驚異の消極キャラ”からの変貌 ブロゴラ,2013年6月25日,2018年8月12日閲覧
  6. ^ 大分合同新聞 公式サイト (2012年2月7日). “【トリニータ】新戦力 FW後藤優介”. 2011年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月27日閲覧。
  7. ^ OITA TRINITA OFFICIAL WEB SITE (2011年10月14日). “大分トリニータU-18 為田 大貴選手、後藤 優介選手 来期トップチーム昇格内定のお知らせ”. 2011年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年10月21日閲覧。
  8. ^ a b c 【大分 vs 山形】 ウォーミングアップコラム:チーム在籍7年目。チームの顔となったクセが弱いストライカー後藤優介”. J's GOAL (2018年3月3日). 2018年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月4日閲覧。
  9. ^ FW26 後藤 優介選手 JFL・HOYO AC ELAN 大分へ期限付き移籍のお知らせ』(プレスリリース)大分トリニータ、2012年7月26日。オリジナルの2013年12月31日時点におけるアーカイブhttps://megalodon.jp/2013-1231-1126-19/www.oita-trinita.co.jp/news/detail/?cate=1&id=6692012年7月26日閲覧 
  10. ^ a b c d トリニータ 覚醒せよ!生え抜きストライカー後藤優介(1ページ目)”. 大分合同新聞、テレビ大分 (2017年8月2日). 2018年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月4日閲覧。
  11. ^ 2016明治安田生命J3リーグ 第17節 後藤 優介 選手(大分)ハットトリック達成”. Jリーグ (2016年7月16日). 2017年12月31日閲覧。
  12. ^ MYアウォーズ 結果発表”. Jリーグ. 2017年12月31日閲覧。
  13. ^ 台風の目だ大分、J2降格3チームに全勝で5位浮上「たくましさを感じた」 ゲキサカ、2017年5月13日、2018年3月8日閲覧
  14. ^ 後藤優介が今季2度目ハットで大分が完勝!!群馬は6試合ぶりに最下位転落 ゲキサカ、2017年6月25日、2018年3月8日閲覧
  15. ^ 後藤優介×鈴木義宜「信頼し合う攻守の牽引車」”. サッカーダイジェストWeb (2018年5月10日). 2018年6月14日閲覧。
  16. ^ 2018シーズン キャプテン、副キャプテン決定のお知らせ”. Football ZONE Web (2018年1月22日). 2018年8月13日閲覧。
  17. ^ 「イニエスタ以上のスーパーゴール」 日本人FWの“ジャンピング弾”を海外絶賛”. Football ZONE Web (2018年8月12日). 2018年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月4日閲覧。
  18. ^ “後藤優介が劇的決勝弾!大分が後半ATのゴールで浦和に勝利《J1》”. WORLD超サッカー!. (2019年10月18日). https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=363119 2020年1月4日閲覧。 
  19. ^ 後藤 優介選手(大分トリニータ) 完全移籍にて加入決定のお知らせ』(プレスリリース)清水エスパルス、2019年12月30日https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/44203/2020年1月4日閲覧 
  20. ^ 山形、清水からFW後藤優介の完全移籍加入を発表「チームのために全力でがむしゃらに戦います」”. サッカーキング. フロムワン (2022年12月21日). 2022年12月21日閲覧。
  21. ^ 清水がFW後藤優介との契約満了を発表「家族全員が静岡を大好きになりました」”. 超WORLDサッカー!. CWS Brains (2022年12月1日). 2022年12月17日閲覧。
  22. ^ 生まれ変わった清水、敵地カシマで終盤逆転3発!! ロティーナ体制白星スタート”. ゲキサカ. 講談社 (2021年2月27日). 2022年12月17日閲覧。
  23. ^ 後藤 優介選手 契約満了のお知らせ』(プレスリリース)清水エスパルス、2022年12月1日https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/506452022年12月17日閲覧 
  24. ^ 後藤 優介選手 完全移籍加入のお知らせ』(プレスリリース)モンテディオ山形、2022年12月21日https://www.montedioyamagata.jp/news/p/11881/2022年12月21日閲覧 
  25. ^ 後藤優介選手 U−21日本代表候補 トレーニングキャンプメンバー選出のお知らせ”. Jリーグ (2014年3月20日). 2018年6月14日閲覧。
  26. ^ 後藤優介選手、松本昌也選手 AFC U-23選手権2016予選 U-22日本代表 予備登録メンバー選出のお知らせ”. 大分トリニータ (2015年2月27日). 2018年6月14日閲覧。
  27. ^ 国際親善試合 U-22ミャンマー代表戦(3/11@フクダ電子アリーナ) AFC U-23選手権2016予選 U-22日本代表メンバー・スケジュール”. 日本サッカー協会 (2015年3月3日). 2018年6月14日閲覧。
  28. ^ かぼそい声で意欲的な後藤選手に、松葉づえでホームランを放つイ・ドンミョン選手。チームは元気です。(写真あり)”. 大分トリニータ (2012年7月27日). 2018年9月13日閲覧。
  29. ^ 今季から9番を背負う後藤優介。開幕先発の可能性も「相手のシステムに関係なく、自分らしさを出していく」”. ブロゴラ (2014年3月1日). 2018年9月13日閲覧。
  30. ^ [大分]後藤優介が「最近憧れている存在」はユベントスのディバラ。「プレーのバリエーションが増えると思って」”. ブロゴラ (2017年7月28日). 2018年2月9日閲覧。
  31. ^ トリニータ 覚醒せよ!生え抜きストライカー後藤優介(2ページ目)”. 大分合同新聞、テレビ大分 (2017年8月2日). 2018年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月4日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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