キャラクターショーは、遊園地デパートイベントなどでアニメ特撮などのキャラクター着ぐるみを着用して行なわれる催し物のこと。アトラクションショーとも呼ばれ、特に男児向け特撮番組のショーをヒーローショーまたはアクションショーと呼ぶ。

スイートプリキュア♪(2011年、よみうりランド「太陽の広場」)
海賊戦隊ゴーカイジャー(2011年)

概要

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基本的には現在進行形でメディア展開中のものから、既にメディア展開が終了した作品のキャラクターまで幅広くショーは行われている。着ぐるみやスーツの肉弾戦主体のアクションとなる為、キャラクターの原作に設定上存在する魔法や光線等の必殺技等は発射ポーズや呪文を唱える程度で後は効果音や照明によるステージで出来る演出等で補う。また基本的に地方の行楽地のショーや既に作品展開終了済みの作品ほど公式の認可が緩慢になるのか作品設定はあいまいになる傾向があり、原作で憎しみあっていた主役側と悪役側が最終的には和解する、人語を解さない怪獣が喋る、版権元の違う作品同士のキャラクターの共演シナリオ等のアドリブも行われる。またキャラクターとの握手や写真撮影等、ショーが終わった後の観客へのサービス(キャラクターグリーティング)も行われることがある。

入場料のみの無料か、それとは別に払う有料がある。

歴史

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メディア展開と連動したキャラクターショーは、映画宣伝のための展示会などを前身としている[1]。1950年代に映画『ゴジラの逆襲』『ブルーバ』などで子供を招いてのイベントが開催され、1964年に映画『三大怪獣 地球最大の決戦』の宣伝でゴジラが東京・大阪・名古屋を巡業したのがキャラクターショーの先駆けとされる[1]

円谷皐によると、円谷プロにとってのキャラクターショーの起源は1967年昭和42年)9月10日10月22日福島県会津若松市若松城(鶴ヶ城)で開催された会津博覧会の怪獣館という展示である。このイベントで、怪獣の着ぐるみが集客のために会場内を回っていた時、怪獣館の隣の自衛隊の展示ブースから自衛隊員が(おそらく暇つぶしのため)怪獣に戦いを挑んできた。周りの子供や大人は大変興奮して、円谷皐も即興で司会をしたが、自衛隊員は負けてしまった。そこで円谷皐が「ウルトラマンを呼ぼう!」と叫び、観客と一緒に「ウルトラマーン!」と叫ぶとウルトラマンが現れ、怪獣を倒し、周囲は興奮の渦に包まれたというハプニングからショーをすることを思いついたという。なお、1972年(昭和47年)の時点では円谷プロには120体の怪獣ショー用の着ぐるみがあり、それが何組にも分かれて日本中に派遣されていたとのこと[2]

スーパーマーケットショッピングモールデパート百貨店等の商業施設におけるキャラクターショーは、1970年(昭和45年)9月に、神奈川県横浜市旭区二俣川にかつて所在した、相模鉄道二俣川駅南口の駅ビル「二俣川グリーングリーン」の開業を記念して開催された、『タイガーマスク』ショーが日本初の事例とされる[3]

1971年(昭和46年)からは、『仮面ライダー』の人気に伴い後楽園球場に隣接した後楽園遊園地(東京ドームシティアトラクションズの前身)で東映作品の特撮のキャラクターショーを継続的に行われ現在に至る[1]

ショーを行なっている主な遊園地、イベント

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脚注

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  1. ^ a b c d スーパー戦隊21st 8 2017, p. 30, 「特集企画 スーパー戦隊その極意 Volume8 ヒーローとは不可分!?アトラクションショー」
  2. ^ 円谷皐『怪獣―ウルトラマンが育てた円谷商法』世紀社出版、1972年、ASIN B000J93O2I、58-59頁。
  3. ^ 2014年(平成26年)9月30日に行われた、同ビルの閉館セレモニーにて言及。

参考文献

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  • 『スーパー戦隊 Official Mook 21世紀 vol.8 炎神戦隊ゴーオンジャー講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2017年5月25日。ISBN 978-4-06-509519-5 

関連項目

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