アシナガウミツバメ
鳥の種類
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アシナガウミツバメ(足長海燕、学名:Oceanites oceanicus)は、ミズナギドリ目ウミツバメ科に分類される鳥類の一種である。英名は博物学者のエドワード・ウィルソンにちなむ[2]。
アシナガウミツバメ | |||||||||||||||||||||||||||
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保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Oceanites oceanicus (Kuhl, 1820) | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
アシナガウミツバメ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Wilson's Storm-petrel | |||||||||||||||||||||||||||
分布図(生息域:青色)
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名前の由来は、足が長いことより。
分布
編集南極大陸から亜南極の島々で繁殖し、非繁殖期は、太平洋、大西洋、インド洋を北上する。
ティエラ・デル・フエゴおよびフォークランド諸島から南極大陸沿岸にかけての場所で繁殖を行う[3]。
日本近海には稀に渡来する。6-8月の記録が多いが、冬季に観察されたこともある。
形態
編集体長15-19cm[2]、翼開長38-42cm。体全体は黒褐色。足は黒色で長く、飛翔中尾羽を越えて張り出して見える。腰の白色部は、体の横を通って下尾筒まで達する。羽の上部に淡褐色の帯がある。
生態
編集非繁殖期は外洋で生活する。ウミツバメ科の中では最も長距離の渡りを行う種である[2]。
食性は動物食で、主に浮遊性の甲殻類(オキアミ等)や小魚を捕食する。波風に逆らって進み、水面を小刻みに走りながら水面近くにいる獲物を捕食する[3]。食事量の68%を Thernisto gaudichaudii(端脚類)が占めていたとの研究もある(Croxall et al. 1988)。軟体動物や死肉を食べることもある。
繁殖形態は卵生。やや疎らなコロニーを形成し、岩の割れ目や地上に穴を掘って営巣する。雛の体重は最も重い時期には成鳥の約2倍にもなるが、巣立つ時には1.5倍程度にまで痩せる[3]。
画像
編集脚注
編集- ^ BirdLife International. 2018. Oceanites oceanicus. The IUCN Red List of Threatened Species 2018: e.T22698436A132646007. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2018-2.RLTS.T22698436A132646007.en. Accessed on 18 January 2024.
- ^ a b c バードライフ・インターナショナル総監修 山岸哲日本語版総監修 『世界鳥類大図鑑』ネコ・パブリッシング、2009年、151頁。 ISBN 978-4-7770-5242-4
- ^ a b c クリストファー・M・ペリンズ監修・山岸哲日本語版監修『世界鳥類事典』同朋舎,88頁,1996,12,20, ISBN 4-8104-1153-2
参考文献
編集関連項目
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