尊経閣文庫
東京都目黒区にある加賀藩前田家の文庫
概要
編集1928年(昭和3年)4月、加賀前田家16代前田利為により、東京・駒場邸内(現・目黒区駒場公園に隣接)に設立され、収蔵書の中核ともいうべき第5代綱紀の蔵書名「尊経閣蔵書」にちなんで「尊経閣文庫」と名付けられた。現在、財団法人前田育徳会が維持管理する。
収蔵する文物は、大別して書籍・文書類と美術工芸品より成るが、そのうち指定文化財は、国宝22件・重要文化財76件を数え、日本の図書館(古典文庫)の中では質的に群を抜いている。その架蔵する書籍・文書類は、おおよそ漢籍4100部、和書7500部、文書2500点を数え、一定条件のもとで研究者(大学教授・助手ほか学術研究を目的とし、なおかつ同会の事前許可を受けた者のみ)の閲覧に供している。その蔵書の中から国文・国史の研究の善本が複製版(影印版)で刊行されている。
参考文献
編集- 尊経閣善本影印集成(八木書店、全9輯、既刊65冊、1993年 - 刊行中)