連携排砂(れんけいはいさ)とは、排砂ゲートを設けたダムからの排砂が、同一河川の上流下流で隣り合うダムで連携して行われること。黒部川の出し平ダム・宇奈月ダムでは、世界的にも珍しいこの方式でダムに堆積した土砂を排砂している。同様の排砂は中国の黄河に建設されたダムでも行われている。また連携ではない単独での排砂放流は日本をはじめ世界各地のダムで行われている。 ダムは、貯水池の容量を必要とする治水や各種用水の補給にはダム湖への土砂堆積による貯水池容量の減少を防ぐ必要があり、黒部川では特に険しい地形から土砂流出量が極めて多く(3,300m3/km2/年:宇奈月ダム地点)、その対策として排砂が考えられた。また同時に砂浜の材料である土砂を海に供給することにより、大量の流出土砂で維持されてきた海岸線の後退を防ぐ目的もある。 2017年3月、連携排砂実施機関である国土交通省北陸地方整備局河川部と関西電力株式会社電力流通事業本部北陸電力部は、16年間行ってきた排砂の知見を取りまとめた「黒部川 出し平ダム 宇奈月ダム 連携排砂のガイドライン(案)」を策定。以後、毎年続けてきた連携排砂は、ガイドラインに沿って行われている。

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  • 連携排砂(れんけいはいさ)とは、排砂ゲートを設けたダムからの排砂が、同一河川の上流下流で隣り合うダムで連携して行われること。黒部川の出し平ダム・宇奈月ダムでは、世界的にも珍しいこの方式でダムに堆積した土砂を排砂している。同様の排砂は中国の黄河に建設されたダムでも行われている。また連携ではない単独での排砂放流は日本をはじめ世界各地のダムで行われている。 ダムは、貯水池の容量を必要とする治水や各種用水の補給にはダム湖への土砂堆積による貯水池容量の減少を防ぐ必要があり、黒部川では特に険しい地形から土砂流出量が極めて多く(3,300m3/km2/年:宇奈月ダム地点)、その対策として排砂が考えられた。また同時に砂浜の材料である土砂を海に供給することにより、大量の流出土砂で維持されてきた海岸線の後退を防ぐ目的もある。 2017年3月、連携排砂実施機関である国土交通省北陸地方整備局河川部と関西電力株式会社電力流通事業本部北陸電力部は、16年間行ってきた排砂の知見を取りまとめた「黒部川 出し平ダム 宇奈月ダム 連携排砂のガイドライン(案)」を策定。以後、毎年続けてきた連携排砂は、ガイドラインに沿って行われている。 (ja)
  • 連携排砂(れんけいはいさ)とは、排砂ゲートを設けたダムからの排砂が、同一河川の上流下流で隣り合うダムで連携して行われること。黒部川の出し平ダム・宇奈月ダムでは、世界的にも珍しいこの方式でダムに堆積した土砂を排砂している。同様の排砂は中国の黄河に建設されたダムでも行われている。また連携ではない単独での排砂放流は日本をはじめ世界各地のダムで行われている。 ダムは、貯水池の容量を必要とする治水や各種用水の補給にはダム湖への土砂堆積による貯水池容量の減少を防ぐ必要があり、黒部川では特に険しい地形から土砂流出量が極めて多く(3,300m3/km2/年:宇奈月ダム地点)、その対策として排砂が考��られた。また同時に砂浜の材料である土砂を海に供給することにより、大量の流出土砂で維持されてきた海岸線の後退を防ぐ目的もある。 2017年3月、連携排砂実施機関である国土交通省北陸地方整備局河川部と関西電力株式会社電力流通事業本部北陸電力部は、16年間行ってきた排砂の知見を取りまとめた「黒部川 出し平ダム 宇奈月ダム 連携排砂のガイドライン(案)」を策定。以後、毎年続けてきた連携排砂は、ガイドラインに沿って行われている。 (ja)
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  • 黒部川排砂ダム被害訴訟支援ネットワーク (ja)
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  • 連携排砂(れんけいはいさ)とは、排砂ゲートを設けたダムからの排砂が、同一河川の上流下流で隣り合うダムで連携して行われること。黒部川の出し平ダム・宇奈月ダムでは、世界的にも珍しいこの方式でダムに堆積した土砂を排砂している。同様の排砂は中国の黄河に建設されたダムでも行われている。また連携ではない単独での排砂放流は日本をはじめ世界各地のダムで行われている。 ダムは、貯水池の容量を必要とする治水や各種用水の補給にはダム湖への土砂堆積による貯水池容量の減少を防ぐ必要があり、黒部川では特に険しい地形から土砂流出量が極めて多く(3,300m3/km2/年:宇奈月ダム地点)、その対策として排砂が考えられた。また同時に砂浜の材料である土砂を海に供給することにより、大量の流出土砂で維持されてきた海岸線の後退を防ぐ目的もある。 2017年3月、連携排砂実施機関である国土交通省北陸地方整備局河川部と関西電力株式会社電力流通事業本部北陸電力部は、16年間行ってきた排砂の知見を取りまとめた「黒部川 出し平ダム 宇奈月ダム 連携排砂のガイドライン(案)」を策定。以後、毎年続けてきた連携排砂は、ガイドラインに沿って行われている。 (ja)
  • 連携排砂(れんけいはいさ)とは、排砂ゲートを設けたダムからの排砂が、同一河川の上流下流で隣り合うダムで連携して行われること。黒部川の出し平ダム・宇奈月ダムでは、世界的にも珍しいこの方式でダムに堆積した土砂を排砂している。同様の排砂は中国の黄河に建設されたダムでも行われている。また連携ではない単独での排砂放流は日本をはじめ世界各地のダムで行われている。 ダムは、貯水池の容量を必要とする治水や各種用水の補給にはダム湖への土砂堆積による貯水池容量の減少を防ぐ必要があり、黒部川では特に険しい地形から土砂流出量が極めて多く(3,300m3/km2/年:宇奈月ダム地点)、その対策として排砂が考えられた。また同時に砂浜の材料である土砂を海に供給することにより、大量の流出土砂で維持されてきた海岸線の後退を防ぐ目的もある。 2017年3月、連携排砂実施機関である国土交通省北陸地方整備局河川部と関西電力株式会社電力流通事業本部北陸電力部は、16年間行ってきた排砂の知見を取りまとめた「黒部川 出し平ダム 宇奈月ダム 連携排砂のガイドライン(案)」を策定。以後、毎年続けてきた連携排砂は、ガイドラインに沿って行われている。 (ja)
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  • 連携排砂 (ja)
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