薬剤師(やくざいし、英: Pharmacist, Chemist)とは、調剤、医薬品の供給、その他薬事衛生を司るコメディカルスタッフ医療従事者である。近代的な医療制度では、医療を施す医師・歯科医師と、医薬品を店舗・病院などの建物内で仕分けるスタッフ薬剤師を分離独立させた資格制度(薬品仕分け制度)をとっている。 アメリカ合衆国等では Pharmacist という名称が用いられるが、イギリスを初めとする英連邦諸国では伝統的に Chemist あるいは、Dispensing chemist という名称が用いられる。 日本では1874年(明治7年)の「医制」の公布より、近代的な医療制度が初めて導入された。薬剤師は、医師が作成した処方箋に基づいて、医薬品を調剤、また供給することができる。近年では、コ・メディカルの提唱によって、チーム医療の導入が重要視されており、薬剤師もファーマシューティカルケアの概念から業務を行っている。薬剤師は一般用医薬品、要指導医薬品、医療用医薬品の全てを販売又は調剤できる薬のスペシャリストであり、セルフメディケーションとしての医薬品と処方箋による医薬品の両方を扱えるのは薬剤師のみである。また、薬剤師は医師の出す処方箋に唯一異議を唱えることができる職種である。