線スペクトル対(せんスペクトルつい、英: line spectral pairs、LSP)、あるいは線スペクトル周波数(せんスペクトルしゅうはすう、英: line spectral frequencies、LSF)は、線形予測係数を表現するために用いられるもので、その優れた特性のため線形予測を用いる音声符号化方式の多くで使われている。線スペクトル対の考え方は1975年に板倉文忠が発表した。線スペクトル対は全世界の携帯電話での音声符号化に欠かせない基礎技術であり、その重要性のため2014年にIEEEマイルストーン賞に認定された。