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- 『有頂天家族』(うちょうてんかぞく、uchoten-kazoku)は、森見登美彦による日本の小説。森見作品の中で「五男」、「毛深い子」と呼ばれる。幻冬舎より2007年9月25日に刊行された。森見作品初の、動物が主人公の小説。3部作となる予定の「たぬきシリーズ」の第1部に当たる。 2015年2月26日に第2部に当たる『有頂天家族 二代目の帰朝』(うちょうてんかぞく にだいめのきちょう)が刊行された。巻末に第3部の予告がなされている。 2013年にテレビアニメ化され、2017年に続編が放送された。 2017年3月時点でシリーズ累計発行部数は55万部を記録している。 (ja)
- 『有頂天家族』(うちょうてんかぞく、uchoten-kazoku)は、森見登美彦による日本の小説。森見作品の中で「五男」、「毛深い子」と呼ばれる。幻冬舎より2007年9月25日に刊行された。森見作品初の、動物が主人公の小説。3部作となる予定の「たぬきシリーズ」の第1部に当たる。 2015年2月26日に第2部に当たる『有頂天家族 二代目の帰朝』(うちょうてんかぞく にだいめのきちょう)が刊行された。巻末に第3部の予告がなされている。 2013年にテレビアニメ化され、2017年に続編が放送された。 2017年3月時点でシリーズ累計発行部数は55万部を記録している。 (ja)
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- #33b69f (ja)
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- (ja)
- 話数 (ja)
- 第一話 (ja)
- 第七話 (ja)
- 第三話 (ja)
- 第九話 (ja)
- 第二話 (ja)
- 第五話 (ja)
- 第八話 (ja)
- 第六話 (ja)
- 第十一話 (ja)
- 第十三話 (ja)
- 第十二話 (ja)
- 第十話 (ja)
- 第四話 (ja)
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- 弟の婚約者・海星に横恋慕した矢二郎は、あの夜、父の総一郎に家族と離れて旅に出たいと相談。総一郎は矢二郎をなだめ、しこたま飲んだあと、矢二郎が化けた偽叡山電車で走りまわる。その後父が狸鍋になったと知った矢二郎は、母にあわせる顔がないと井戸にひきこもっていたのだ。矢三郎は銭湯におきざりにした先生を迎えに行く。帰り道、先生は鍋になった総一郎が自分のところに挨拶にきて矢三郎のことを頼んでいったと話す。母は矢二郎の事情を知っており、矢一郎に責めないでほしいと頼み矢一郎は涙する。 (ja)
- 雷雨の中走り出した矢四郎は井戸の中の矢二郎に助けを求め、上から偽電気ブランを一瓶飲ませる。酔った矢二郎は「捲土重来!」と叫ぶ。金閣は檻の中の矢三郎をからかっていたが、蕎麦屋に化けた銀閣の様子がおかしくなる。気が付くとそこは矢二郎が化けた偽叡山電車の中だった。矢四郎と檻から出た矢三郎は夷川兄弟を檻に入れ、風神雷神の扇も取り戻す。矢二郎は父の最後の言葉が「面白きことは良き事なり」だと思い出し、勢いを増して寺町通りを走る。しかしそこは夷川親衛隊が化けた偽寺町通りで、電車は鴨川上空へ飛び出す。矢四郎は電車の床の茶釜に赤玉ポートワインを注ぎ、空飛ぶ電車にして落下を逃れる。矢三郎は夷川兄弟を川に落とし、扇で金曜倶楽部の部屋に電車で突っ込み、矢一郎を救出。矢一郎と矢二郎は選挙が行われる仙酔楼へ急ぐ。寿老人は場所を仙酔楼に変え、下鴨の母狸を鍋にすると提案。矢三郎は同行を申し出る。矢一郎は仙酔楼で早雲の陰謀を訴える。 (ja)
- 弁天は二代目のワイシャツを全てくしゃくしゃにしてその場を去る。南禅寺で狸将棋大会が開催され、玉瀾と矢二郎が対局するが、金閣・銀閣と矢三郎が口論、激怒した玉瀾は虎に化けてしまう。桃仙は玉瀾を矢一郎の嫁にすると決め、矢三郎に仲介を頼む。矢三郎は自主謹慎していた玉瀾を説得。さらに父の将棋盤を持ち出し、矢一郎を将棋に誘う。玉瀾は矢三郎と入れ替わり、久しぶりに矢一郎と将棋を指す。だが勝負を終えた玉瀾が将棋盤の中に吸い込まれてしまう。 (ja)
- 矢三郎に代わって赤玉先生の世話をしていた矢四郎は先生の悪臭に耐えかね、矢三郎に泣きつく。風呂嫌いの先生を説得して、下鴨三兄弟は先生を銭湯に連れていく。そこへ金閣・銀閣と夷川親衛隊が力士に化けて押しかけ、矢一郎に偽右衛門選挙を辞退するよう迫るが、腹を冷やして狸に戻ってしまう。矢一郎に詰問された金閣は、総一郎が狸鍋になった夜泥酔していたこと、一緒に飲んでいたのは矢二郎だったと教える。矢三郎と矢一郎は寺の井戸に向かい、矢二郎を問いただす。矢二郎は「そのとおりだよ」と答え、矢一郎は泣き崩れる。 (ja)
- 矢三郎と矢一郎も将棋盤の中に吸い込まれる。そこは父の「将棋の部屋」で赤玉先生の押入れに通じていた。矢三郎は納涼船に玉瀾を誘うが、矢一郎は夷川の妨害で船を用意できない。送り火の夜、下鴨家は矢二郎が化けた偽叡山電車を浮かべ、玉瀾と先生を招待する。先生にけしかけられ、矢一郎と玉瀾は「好きです」と告白しあう。電車の上に二代目の長椅子を持ち出した弁天が座る。夷川の船から攻撃された偽叡山電車は船に突っ込む。そこへ二代目が姿を見せる。弁天は二代目と対決するが、一瞬で鴨川に落とされる。ずぶぬれの弁天を見つけた先生は「悔しかったら強うなれ」となぐさめる。 (ja)
- 淀川教授がセクハラの罪を着せられ研究室を追放される。矢三郎は演習林の小屋に教授を訪ねるが、助手のスズキ君によれば天満屋らしき男に連れていかれたという。金曜倶楽部の会合が有馬温泉で開かれると聞いた矢三郎は現地へ向かう。そこにはなぜか姿を隠した海星もいた。金曜倶楽部のあとをつけた矢三郎は、失踪中の夷川早雲と出会う。早雲は教授に代わって倶楽部に迎えられることになったと明かし、矢三郎を地獄絵の中に突き落とす。地獄の鬼に化けた矢三郎は鬼たちと相撲をとる弁天を見つける。土俵にあがった矢三郎は、弁天にこっそり事情を話し、地獄から連れ出してもらう。 (ja)
- 偽右衛門選挙、そして金曜倶楽部の忘年会の日を迎えた。矢二郎は矢三郎に父の最後の言葉が思い出せない後悔を語り、嫌な予感がすると言う。矢四郎は金閣・銀閣にだまされ倉庫に閉じ込められる。誰かが風神雷神の扇を使った雷雨になり、矢三郎は母のもとへ走るが、姿を隠した海星が母と矢一郎が夷川につかまったと教える。さらに父の夷川早雲は仲直りの名目で総一郎をだまして呼び出し、弁天に引き渡したと暴露。矢三郎は夷川一派に取り囲まれていた。 (ja)
- 弁天を追って屋根に登ってきた布袋こと淀川教授。一同はビルの屋上の紅葉を楽しむが、弁天は先に姿を消す。教授は矢三郎に「喰うということは愛すること」「食べちゃいたいほど狸が好き」と持論を述べる。さらに教授は初めて弁天が金曜倶楽部のメンバーに選ばれた日、狸鍋にされる総一郎と語り合ったことを話し、矢三郎は涙をこらえる。教授と別れたあと、矢三郎は蛙に化けて矢二郎を訪ね、複雑な胸の内を明かす。井戸のそばに弁天がやってくるが、彼女は何も言わず静かに涙をこぼすだけだった。 (ja)
- 矢三郎の前に夷川早雲が立ちはだかる。そこへ弁天があらわれ、矢三郎を傘にして去る。矢三郎は弁天に兄を助けてほしいと頼むが、弁天は断り、淀川教授が狸を引き取りにいくと教えてタクシーに乗る。そこへ荷物を抱えた淀川教授が通りかかる。矢三郎は後を追って蕎麦屋に入り、玉子丼を注文。しかし店の奥に消えた教授はそのまま姿を見せず、矢三郎の玉子丼には薬が盛られていた。教授は金閣、蕎麦屋は銀閣が化けた偽物で、矢三郎は檻に入れられる。早雲は教授に檻に入った矢一郎を引き渡す。海星は倉庫に矢四郎が閉じ込められているのに気づき、隠し扉から脱出させる。 (ja)
- 矢一郎は父の死後途絶えていた将棋大会復活に向けて奔走中。弁天は世界一周クルーズで日本を離れている。矢三郎と矢四郎はツチノコ探検隊を結成、如意が嶽で探索していると、赤玉先生の二代目が降り立つ。先生に敵意を向ける二代目を見た矢三郎は、先回りして先生に化け二代目と和解しようとするがあっさりばれ、「天狗つぶて」としてばらまかれた二代目の家具を集める役を引き受ける。矢三郎は矢一郎に偽右衛門・八坂の診療所に連れていかれ、玉瀾、呉一郎と出会う。八坂は先生と二代目の因縁を話す。二代目帰朝を知った先生は果たし状を書き、矢三郎が河原町御池のホテルにいる二代目に届ける。二代目はドイツ製空気銃の行方を気にしていた。その夜、鞍馬天狗達が見守る中、二代目と先生は南座の屋根で対峙する。 (ja)
- 二代目邸で偽右衛門選挙が始まる。矢四郎の研究室が突然爆発事故を起こし、焼け跡から空気銃が見つかる。金閣は呉一郎と選挙に乗り込み、早雲暗殺は下鴨家の陰謀と訴える。天満屋は矢三郎と海星の檻を寿老人に引き渡す。矢三郎が金曜倶楽部に捕まったと聞いた矢一郎は、虎に化け玉瀾と飛び出す。寿老人の空飛ぶ電車に「ぽんぽこ仮面」と名乗る淀川教授が狸救出に現れ、取り押さえられる。金閣の提案で呉一郎が偽右衛門代理となるが、二代目は空気銃は偽物と指摘。そこへ矢二郎が連れ帰った本物の呉一郎が登場、今の呉一郎は早雲だと喝破。虎の矢一郎は矢三郎と海星を救出する。 (ja)
- 大文字送り火の夜、狸たちは空に納涼船を出す。船を手に入れ損ねた矢一郎はしぶしぶ矢三郎を頼る。矢三郎は矢四郎を連れて赤玉先生のアパートを訪ね、「奥座敷」を貸してほしいと頼むが、弁天にあげてしまったと言われる。兄弟は扇子屋「西崎商店」に行き店の奥にある海に浮かぶ時計台に向かう。時計台でくつろぐ弁天は修理が終わった風神雷神の扇を手にしながら、壊��たら金曜倶楽部で芸をするという条件で奥座敷を矢三郎に貸す。 (ja)
- 矢三郎は寿老人から電車の運転席を奪い、二代目邸へ突っ込む。正体が露呈した早雲は自分を騙した天満屋に掴みかかるが、巨大な鬼の腕があらわれ、二人を地獄絵に引き込む。二代目は弁天に挑発されて怒りを爆発させ、二人の決戦が始まる。死闘の末、弁天は髪に火をつけられ落下。そこへ赤玉先生が到着。泣きじゃくる二代目に先生は「悔しかったら強うなれ」と声をかける。年が明けて正月。弁天は西崎商店の時計台の中のベッドに引き籠り、金閣・銀閣は呉一郎の監視付きで反省の読経三昧、矢一郎は偽右衛門に就任して玉瀾と結婚、二代目はホテル生活に戻る。狸谷山でツチノコ探索する矢三郎と海星のもとに狸谷の祖母が迷い込む。二人を「赤い毛でぐるぐる巻き」と言う祖母に、矢三郎は「いずれ夫婦になる」と答える。 (ja)
- 矢三郎の母は「黒服の王子」に化けてビリヤードを楽しむ。矢三郎は六道珍皇寺の古井戸の底で蛙に化けたままの矢二郎を訪ね、語り合う。空の雲行きがあやしくなり、矢三郎は雷嫌いの母を探しに飛び出す。途中矢四郎を迎えに行くと、巨大な招き猫に化けた金閣・銀閣にいじめられていた。そこへ虎に化けた矢一郎があらわれ招き猫を川に落とす。三兄弟は雷雨の中母を探しまわり、ようやく橋の下で狸の姿に戻った母を発見。母に付き添っていたのは夷川の娘・海星だったが、矢三郎の前には姿を見せず、憎まれ口を叩く。 (ja)
- 矢二郎は祖母の薬で人間に化け、京都から旅立つ。赤玉先生は偽右衛門選挙の立ち合いを弁天に譲ると言い、矢三郎の説得にも応じない。狸鍋を食べる弁天を狸の選挙に立ち合わせるわけにはいかないため、矢一郎と矢���郎は二代目に懇願し立ち合いを承知してもらう。へそ石様への立候補報告が行われ、呉一郎が応援演説をする。二代目の立ち合いが発表されると、弁天が「異議あり」と降り立ち、狸達を脅しつけ、矢三郎を責め立てる。そこへ二代目があらわれる。 (ja)
- 今年金曜倶楽部に狸を手配する役になっている淀川教授は、狸が手に入らず苦労していた。3週間後の偽右衛門選挙に立候補した矢一郎と夷川早雲がへそ石様に報告する儀式が行われる。選挙に臨席する鞍馬天狗が病気理由に辞退したため、赤玉先生が臨席となることが発表される。しかし先生は拒否、矢三郎が説得して臨席を承知させる。銭湯に入った矢三郎は女湯にいる海星と壁ごしに話す。海星は兄たちが何か企んでいると警告、「ごめんな」とつぶやく。 (ja)
- 狸の矢三郎はセーラー服の女学生に化け、赤玉先生のアパートを訪ねる。先生はいたく不機嫌で、自分を捨てた弁天に恋文を書き、矢三郎に届けろと命じる。矢三郎は金曜倶楽部の面々と納涼床で楽しむ弁天を発見、彼女の持つ風神雷神の扇に向けて矢文を放つ。弁天と先生は南座の屋根で落ち合うが、飛べない先生を置き去りにして弁天は飛び去る。矢三郎は先生にさりげなく声をかけ、タクシーでアパートに送る。 (ja)
- 大阪に逃げていた矢三郎は、京都に様子見に戻る。古美術店の二階で、箪笥の引き出しに隠れる海星と話していると弁天があらわれる。矢三郎はダルマに化けるが、あっさり見破られ金曜倶楽部が集まるすきやき屋に連れていかれる。矢三郎は得意の化け芸を披露してようやく弁天に許される。倶楽部のメンバー布袋は狸好きで矢三郎の母らしき狸を助けた話をする。退屈した弁天は矢三郎と窓から抜け出し、屋根の上の散歩を楽しむ。 (ja)
- 先生は風神雷神の扇を開く。しかし扇を落とし屋根から足を滑らせてしまい、様子を見ていた矢三郎が助け上げる。二代目は先生を見下した様子で去る。矢三郎が古美術店で店番をしていると矢四郎とリュックに入った海星がやってくる。矢三郎は店主から頼まれ、寺町アーケードの上にラーメン屋を違法建築している天満屋という男を訪ねる。矢三郎はヒグマに化けておどすが、天満屋は幻術で矢三郎を惑わす。ヒグマの矢三郎は商店街を歩き回り、周囲はパニックになるが、飛び出してきた海星に鴨川に放り込まれ、正気を取り戻す。淀川教授と菖蒲池画伯の家を訪問した矢三郎は天満屋と鉢合わせする。矢三郎は画伯から天満屋は地獄絵の屏風から出てきた男だと教えてもらう。再び寺町の天満屋を訪ねた矢三郎は地獄の鬼に化けておどすが、追い詰められた天満屋は空気銃をつきつける。 (ja)
- 送り火の夜、下鴨家は赤玉先生を招待して奥座敷を浮かべる。岩屋山天狗も乗り込み、父・総一郎が赤玉先生を助けるため起こした「偽如意ヶ嶽事件」を語る。そこへ夷川の納涼船が近づく。船には弁天が乗っており、先生は激怒。夷川は奥座敷に向けて花火を撃ちかける。矢三郎は、弁天が奥座敷の引き出しを指さすのを見て風神雷神の扇を発見。扇で夷川の船を墜落させる。しかし奥座敷も燃料のポートワインがなくなり墜落。奥座敷を壊した上、風神雷神の扇までなくした矢三郎は秋まで失踪する。 (ja)
- 矢一郎の訴えにしらをきる早雲。ふすまを隔てたとなりの部屋に金曜倶楽部の面々が集まり、寿老人が狸を持ち込む。矢一郎は虎に化けて暴れふすまを倒す。檻に入った下鴨の母を見て、早雲はあわてる。淀川教授は昔助けた狸だと気が付き檻を抱えて逃げようとする。パニックで狸に戻る長老たち、虎に驚く金曜倶楽部。臨席していた赤玉先生は酔って怒りを爆発させ、風神雷神の扇で仙酔楼を吹き飛ばす。先生の怒りは収まらず市中を歩き、扇であちこち吹き飛ばして回る。止めに入った矢三郎たちも吹き飛ばされるが、弁天が先生をなだめタクシーで連れ帰る。下鴨の母とも連絡がつき、矢二郎は電話越しに謝罪し涙する。正月、初詣に来た下鴨一族。矢三郎は「我ら一族とその仲間たちにほどほどの栄光あれ」と願う。 (ja)
- 弁天は「好きになさい」と飛び去る。矢三郎は京都から姿を消し、菖蒲池画伯の家に隠れる。玉瀾は矢三郎に、赤玉先生が矢三郎を破門したと知らせにくる。偽右衛門選挙当日、選挙前に矢一郎の激励会が行われる。四国に渡った矢二郎は、金長神社を訪ねる。星瀾の案内で神社の地下の奥座敷に来た矢二郎は金長一門に挨拶。だが呉一郎の話をすると金長は首をかしげ、奥から一人の僧侶が起きてくる。矢三郎を訪ねた海星は呉一郎の態度が妙なので家出してきたと話す。突然二人は銃で撃たれる。空気銃と檻を持った天満屋が姿を見せる。 (ja)
- 天満屋は空気銃を矢三郎に向け、弁天への恨み言を口にする。そこへ帰国した弁天が降り立つ。天満屋は弁天に発砲するが、弁天は弾を払いのけ天満屋を銃ごと投げ捨てる。矢三郎は母と狸谷山不動院の祖母を訪ね、化け力が戻る薬をもらい、矢二郎に届ける。二代目がホテルから引っ越したと聞いた矢三郎は矢四郎と引っ越し祝いの豆餅を持参し、二代目の新居を訪問する。ビルの屋上に建てられた邸宅は金閣銀閣からどんぶり一杯の金貨と交換したものだった。そこへ弁天があらわれ、二代目の昼寝用の長椅子に座る。二代目は弁天を床に落とし、長椅子で悠々と昼寝をはじめる。 (ja)
- 早雲の葬儀が終わったあと、下鴨家に金閣・銀閣を連れた呉一郎が謝罪にやってくる。矢一郎は呉一郎と握手し、両家は和解する。弁天は二代目と清水寺で落ち合うが、話し合いは物別れに終わる。呉一郎は夷川の工場に矢四郎の研究室を提供する。矢一郎は矢三郎に海星との婚約復活を持ちかけるが、矢三郎は拒否。提案した矢二郎は旅の支度をしていた。拗ねた矢三郎は狸谷山にこもり、そこへやってきた海星と口論になる。海星は泣きながら矢三郎の前に姿を見せる。その途端、矢三郎は化けの皮が剥がれ狸に戻ってしまう。 (ja)
- 寿老人の電車の中で早雲を迎えた金曜倶楽部の会合が始まり、矢三郎と淀川教授も出席する。狸鍋反対の演説をする教授は縛られ、寿老人から空気銃で脅しつけられる。矢三郎は教授を助けるため「自分も狸鍋を食べたい」と演説すると、弁天は天満屋に天狗の茶釜を持ってこさせ、電車を宙に浮かべて、矢三郎の献上品と紹介する。寿老人が矢三郎を布袋にすると決めると早雲は激怒。鬼に化けるが天満屋に空気銃で撃たれる。早雲は森の中で矢三郎に見守られ息を引き取る。駆け付けた海星と入れ替わるように矢三郎は立ち去った。 (ja)
- 弟の婚約者・海星に横恋慕した矢二郎は、あの夜、父の総一郎に家族と離れて旅に出たいと相談。総一郎は矢二郎をなだめ、しこたま飲んだあと、矢二郎が化けた偽叡山電車で走りまわる。その後父が狸鍋になったと知った矢二郎は、母にあわせる顔がないと井戸にひきこもっていたのだ。矢三郎は銭湯におきざりにした先生を迎えに行く。帰り道、先生は鍋になった総一郎が自分のところに挨拶にきて矢三郎のことを頼んでいったと話す。母は矢二郎の事情を知っており、矢一郎に責めないでほしいと頼み矢一郎は涙する。 (ja)
- 雷雨の中走り出した矢四郎は井戸の中の矢二郎に助けを求め、上から偽電気ブランを一瓶飲ませる。酔った矢二郎は「捲土重来!」と叫ぶ。金閣は檻の中の矢三郎をからかっていたが、蕎麦屋に化けた銀閣の様子がおかしくなる。気が付くとそこは矢二郎が化けた偽叡山電車の中だった。矢四郎と檻から出た矢三郎は夷川兄弟を檻に入れ、風神雷神の扇も取り戻す。矢二郎は父の最後の言葉が「面白きことは良き事なり」だと思い出し、勢いを増して寺町通りを走る。しかしそこは夷川親衛隊が化けた偽寺町通りで、電車は鴨川上空へ飛び出す。矢四郎は電車の床の茶釜に赤玉ポートワインを注ぎ、空飛ぶ電車にして落下を逃れる。矢三郎は夷川兄弟を川に落とし、扇で金曜倶楽部の部屋に電車で突っ込み、矢一郎を救出。矢一郎と矢二郎は選挙が行われる仙酔楼へ急ぐ。寿老人は場所を仙酔楼に変え、下鴨の母狸を鍋にすると提案。矢三郎は同行を申し出る。矢一郎は仙酔楼で早雲の陰謀を訴える。 (ja)
- 弁天は二代目のワイシャツを全てくしゃくしゃにしてその場を去る。南禅寺で狸将棋大会が開催され、玉瀾と矢二郎が対局するが、金閣・銀閣と矢三郎が口論、激怒した玉瀾は虎に化けてしまう。桃仙は玉瀾を矢一郎の嫁にすると決め、矢三郎に仲介を頼む。矢三郎は自主謹慎していた玉瀾を説得。さらに父の将棋盤を持ち出し、矢一郎を将棋に誘う。玉瀾は矢三郎と入れ替わり、久しぶりに矢一郎と将棋を指す。だが勝負を終えた玉瀾が将棋盤の中に吸い込まれてしまう。 (ja)
- 矢三郎に代わって赤玉先生の世話をしていた矢四郎は先生の悪臭に耐えかね、矢三郎に泣きつく。風呂嫌いの先生を説得して、下鴨三兄弟は先生を銭湯に連れていく。そこへ金閣・銀閣と夷川親衛隊が力士に化けて押しかけ、矢一郎に偽右衛門選挙を辞退するよう迫るが、腹を冷やして狸に戻ってしまう。矢一郎に詰問された金閣は、総一郎が狸鍋になった夜泥酔していたこと、一緒に飲んでいたのは矢二郎だったと教える。矢三郎と矢一郎は寺の井戸に向かい、矢二郎を問いただす。矢二郎は「そのとおりだよ」と答え、矢一郎は泣き崩れる。 (ja)
- ���三郎と矢一郎も将棋盤の中に吸い込まれる。そこは父の「将棋の部屋」で赤玉先生の押入れに通じていた。矢三郎は納涼船に玉瀾を誘うが、矢一郎は夷川の妨害で船を用意できない。送り火の夜、下鴨家は矢二郎が化けた偽叡山電車を浮かべ、玉瀾と先生を招待する。先生にけしかけられ、矢一郎と玉瀾は「好きです」と告白しあう。電車の上に二代目の長椅子を持ち出した弁天が座る。夷川の船から攻撃された偽叡山電車は船に突っ込む。そこへ二代目が姿を見せる。弁天は二代目と対決するが、一瞬で鴨川に落とされる。ずぶぬれの弁天を見つけた先生は「悔しかったら強うなれ」となぐさめる。 (ja)
- 淀川教授がセクハラの罪を着せられ研究室を追放される。矢三郎は演習林の小屋に教授を訪ねるが、助手のスズキ君によれば天満屋らしき男に連れていかれたという。金曜倶楽部の会合が有馬温泉で開かれると聞いた矢三郎は現地へ向かう。そこにはなぜか姿を隠した海星もいた。金曜倶楽部のあとをつけた矢三郎は、失踪中の夷川早雲と出会う。早雲は教授に代わって倶楽部に迎えられることになったと明かし、矢三郎を地獄絵の中に突き落とす。地獄の鬼に化けた矢三郎は鬼たちと相撲をとる弁天を見つける。土俵にあがった矢三郎は、弁天にこっそり事情を話し、地獄から連れ出してもらう。 (ja)
- 偽右衛門選挙、そして金曜倶楽部の忘年会の日を迎えた。矢二郎は矢三郎に父の最後の言葉が思い出せない後悔を語り、嫌な予感がすると言う。矢四郎は金閣・銀閣にだまされ倉庫に閉じ込められる。誰かが風神雷神の扇を使った雷雨になり、矢三郎は母のもとへ走るが、姿を隠した海星が母と矢一郎が夷川につかまったと教える。さらに父の夷川早雲は仲直りの名目で総一郎をだまして呼び出し、弁天に引き渡したと暴露。矢三郎は夷川一派に取り囲まれていた。 (ja)
- 弁天を追って屋根に登ってきた布袋こと淀川教授。一同はビルの屋上の紅葉を楽しむが、弁天は先に姿を消す。教授は矢三郎に「喰うということは愛すること」「食べちゃいたいほど狸が好き」と持論を述べる。さらに教授は初めて弁天が金曜倶楽部のメンバーに選ばれた日、狸鍋にされる総一郎と語り合ったことを話し、矢三郎は涙をこらえる。教授と別れたあと、矢三郎は蛙に化けて矢二郎を訪ね、複雑な胸の内を明かす。井戸のそばに弁天がやってくるが、彼女は何も言わず静かに涙をこぼすだけだった。 (ja)
- 矢三郎の前に夷川早雲が立ちはだかる。そこへ弁天があらわれ、矢三郎を傘にして去る。矢三郎は弁天に兄を助けてほしいと頼むが、弁天は断り、淀川教授が狸を引き取りにいくと教えてタクシーに乗る。そこへ荷物を抱えた淀川教授が通りかかる。矢三郎は後を追って蕎麦屋に入り、玉子丼を注文。しかし店の奥に消えた教授はそのまま姿を見せず、矢三郎の玉子丼には薬が盛られていた。教授は金閣、蕎麦屋は銀閣が化けた偽物で、矢三郎は檻に入れられる。早雲は教授に檻に入った矢一郎を引き渡す。海星は倉庫に矢四郎が閉じ込められているのに気づき、隠し扉から脱出させる。 (ja)
- 矢一郎は父の死後途絶えていた将棋大会復活に向けて奔走中。弁天は世界一周クルーズで日本を離れている。矢三郎と矢四郎はツチノコ探検隊を結成、如意が嶽で探索していると、赤玉先生の二代目が降り立つ。先生に敵意を向ける二代目を見た矢三郎は、先回りして先生に化け二代目と和解しようとするがあっさりばれ、「天狗つぶて」としてばらまかれた二代目の家具を集める役を引き受ける。矢三郎は矢一郎に偽右衛門・八坂の診療所に連れていかれ、玉瀾、呉一郎と出会う。八坂は先生と二代目の因縁を話す。二代目帰朝を知った先生は果たし状を書き、矢三郎が河原町御池のホテルにいる二代目に届ける。二代目はドイツ製空気銃の行方を気にしていた。その夜、鞍馬天狗達が見守る中、二代目と先生は南座の屋根で対峙する。 (ja)
- 二代目邸で偽右衛門選挙が始まる。矢四郎の研究室が突然爆発事故を起こし、焼け跡から空気銃が見つかる。金閣は呉一郎と選挙に乗り込み、早雲暗殺は下鴨家の陰謀と訴える。天満屋は矢三郎と海星の檻を寿老人に引き渡す。矢三郎が金曜倶楽部に捕まったと聞いた矢一郎は、虎に化け玉瀾と飛び出す。寿老人の空飛ぶ電車に「ぽんぽこ仮面」と名乗る淀川教授が狸救出に現れ、取り押さえられる。金閣の提案で呉一郎が偽右衛門代理となるが、二代目は空気銃は偽物と指摘。そこへ矢二郎が連れ帰った本物の呉一郎が登場、今の呉一郎は早雲だと喝破。虎の矢一郎は矢三郎と海星を救出する。 (ja)
- 大文字送り火の夜、狸たちは空に納涼船を出す。船を手に入れ損ねた矢一郎はしぶしぶ矢三郎を頼る。矢三郎は矢四郎を連れて赤玉先生のアパートを訪ね、「奥座敷」を貸してほしいと頼むが、弁天にあげてしまったと言われる。兄弟は扇子屋「西崎商店」に行き店の奥にある海に浮かぶ時計台に向かう。時計台でくつろぐ弁天は修理が終わった風神雷神の扇を手にしながら、壊したら金曜倶楽部で芸をするという条件で奥座敷を矢三郎に貸す。 (ja)
- 矢三郎は寿老人から電車の運転席を奪い、二代目邸へ突っ込む。正体が露呈した早雲は自分を騙した天満屋に掴みかかるが、巨大な鬼の腕があらわれ、二人を地獄絵に引き込む。二代目は弁天に挑発されて怒りを爆発させ、二人の決戦が始まる。死闘の末、弁天は髪に火をつけられ落下。そこへ赤玉先生が到着。泣きじゃくる二代目に先生は「悔しかったら強うなれ」と声をかける。年が明けて正月。弁天は西崎商店の時計台の中のベッドに引き籠り、金閣・銀閣は呉一郎の監視付きで反省の読経三昧、矢一郎は偽右衛門に就任して玉瀾と結婚、二代目はホテル生活に戻る。狸谷山でツチノコ探索する矢三郎と海星のもとに狸谷の祖母が迷い込む。二人を「赤い毛でぐるぐる巻き」と言う祖母に、矢三郎は「いずれ夫婦になる」と答える。 (ja)
- 矢三郎の母は「黒服の王子」に化けてビリヤードを楽しむ。矢三郎は六道珍皇寺の古井戸の底で蛙に化けたままの矢二郎を訪ね、語り合う。空の雲行きがあやしくなり、矢三郎は雷嫌いの母を探しに飛び出す。途中矢四郎を迎えに行くと、巨大な招き猫に化けた金閣・銀閣にいじめられていた。そこへ虎に化けた矢一郎があらわれ招き猫を川に落とす。三兄弟は雷雨の中母を探しまわり、ようやく橋の下で狸の姿に戻った母を発見。母に付き添っていたのは夷川の娘・海星だったが、矢三郎の前には姿を見せず、憎まれ口を叩く。 (ja)
- 矢二郎は祖母の薬で人間に化け、京都から旅立つ。赤玉先生は偽右衛門選挙の立ち合いを弁天に譲ると言い、矢三郎の説得にも応じない。狸鍋を食べる弁天を狸の選挙に立ち合わせるわけにはいかないため、矢一郎と矢三郎は二代目に懇願し立ち合いを承知してもらう。へそ石様への立候補報告が行われ、呉一郎が応援演説をする。二代目の立ち合いが発表されると、弁天が「異議あり」と降り立ち、狸達を脅しつけ、矢三郎を責め立てる。そこへ二代目があらわれる。 (ja)
- 今年金曜倶楽部に狸を手配する役になっている淀川教授は、狸が手に入らず苦労していた。3週間後の偽右衛門選挙に立候補した矢一郎と夷川早雲がへそ石様に報告する儀式が行われる。選挙に臨席する鞍馬天狗が病気理由に辞退したため、赤玉先生が臨席となることが発表される。しかし先生は拒否、矢三郎が説得して臨席を承知させる。銭湯に入った矢三郎は女湯にいる海星と壁ごしに話す。海星は兄たちが何か企んでいると警告、「ごめんな」とつぶやく。 (ja)
- 狸の矢三郎はセーラー服の女学生に化け、赤玉先生のアパートを訪ねる。先生はいたく不機嫌で、自分を捨てた弁天に恋文を書き、矢三郎に届けろと命じる。矢三郎は金曜倶楽部の面々と納涼床で楽しむ弁天を発見、彼女の持つ風神雷神の扇に向けて矢文を放つ。弁天と先生は南座の屋根で落ち合うが、飛べない先生を置き去りにして弁天は飛び去る。矢三郎は先生にさりげなく声をかけ、タクシーでアパートに送る。 (ja)
- 大阪に逃げていた矢三郎は、京都に様子見に戻る。古美術店の二階で、箪笥の引き出しに隠れる海星と話していると弁天があらわれる。矢三郎はダルマに化けるが、あっさり見破られ金曜倶楽部が集まるすきやき屋に連れていかれる。矢三郎は得意の化け芸を披露してようやく弁天に許される。倶楽部のメンバー布袋は狸好きで矢三郎の母らしき狸を助けた話をする。退屈した弁天は矢三郎と窓から抜け出し、屋根の上の散歩を楽しむ。 (ja)
- 先生は風神雷神の扇を開く。しかし扇を落とし屋根から足を滑らせてしまい、様子を見ていた矢三郎が助け上げる。二代目は先生を見下した様子で去る。矢三郎が古美術店で店番をしていると矢四郎とリュックに入った海星がやってくる。矢三郎は店主から頼まれ、寺町アーケードの上にラーメン屋を違法建築している天満屋という男を訪ねる。矢三郎はヒグマに化けておどすが、天満屋は幻術で矢三郎を惑わす。ヒグマの矢三郎は商店街を歩き回り、周囲はパニックになるが、飛び出してきた海星に鴨川に放り込まれ、正気を取り戻す。淀川教授と菖蒲池画伯の家を訪問した矢三郎は天満屋と鉢合わせする。矢三郎は画伯から天満屋は地獄絵の屏風から出てきた男だと教えてもらう。再び寺町の天満屋を訪ねた矢三郎は地獄の鬼に化けておどすが、追い詰められた天満屋は空気銃をつきつける。 (ja)
- 送り火の夜、下鴨家は赤玉先生を招待して奥座敷を浮かべる。岩屋山天狗も乗り込み、父・総一郎が赤玉先生を助けるため起こした「偽如意ヶ嶽事件」を語る。そこへ夷川の納涼船が近づく。船には弁天が乗っており、先生は激怒。夷川は奥座敷に向けて花火を撃ちかける。矢三郎は、弁天が奥座敷の引き出しを指さすのを見て風神雷神の扇を発見。扇で夷川の船を墜落させる。しかし奥座敷も燃料のポートワインがなくなり墜落。奥座敷を壊した上、風神雷神の扇までなくした矢三郎は秋まで失踪する。 (ja)
- 矢一郎の訴えにしらをきる早雲。ふすまを隔てたとなりの部屋に金曜倶楽部の面々が集まり、寿老人が狸を持ち込む。矢一郎は虎に化けて暴れふすまを倒す。檻に入った下鴨の母を見て、早雲はあわてる。淀川教授は昔助けた狸だと気が付き檻を抱えて逃げようとする。パニックで狸に戻る長老たち、虎に驚く金曜倶楽部。臨席していた赤玉先生は酔って怒りを爆発させ、風神雷神の扇で仙酔楼を吹き飛ばす。先生の怒りは収まらず市中を歩き、扇であちこち吹き飛ばして回る。止めに入った矢三郎たちも吹き飛ばされるが、弁天が先生をなだめタクシーで連れ帰る。下鴨の母とも連絡がつき、矢二郎は電話越しに謝罪し涙する。正月、初詣に来た下鴨一族。矢三郎は「我ら一族とその仲間たちにほどほどの栄光あれ」と願う。 (ja)
- 弁天は「好きになさい」と飛び去る。矢三郎は京都から姿を消し、菖蒲池画伯の家に隠れる。玉瀾は矢三郎に、赤玉先生が矢三郎を破門したと知らせにくる。偽右衛門選挙当日、選挙前に矢一郎の激励会が行われる。四国に渡った矢二郎は、金長神社を訪ねる。星瀾の案内で神社の地下の奥座敷に来た矢二郎は金長一門に挨拶。だが呉一郎の話をすると金長は首をかしげ、奥から一人の僧侶が起きてくる。矢三郎を訪ねた海星は呉一郎の態度が妙なので家出してきたと話す。突然二人は銃で撃たれる。空気銃と檻を持った天満屋が姿を見せる。 (ja)
- 天満屋は空気銃を矢三郎に向け、弁天への恨み言を口にする。そこへ帰国した弁天が降り立つ。天満屋は弁天に発砲するが、弁天は弾を払いのけ天満屋を銃ごと投げ捨てる。矢三郎は母と狸谷山不動院の祖母を訪ね、化け力が戻る薬をもらい、矢二郎に届ける。二代目がホテルから引っ越したと聞いた矢三郎は矢四郎と引っ越し祝いの豆餅を持参し、二代目の新居を訪問する。ビルの屋上に建てられた邸宅は金閣銀閣からどんぶり一杯の金貨と交換したものだった。そこへ弁天があらわれ、二代目の昼寝用の長椅子に座る。二代目は弁天を床に落とし、長椅子で悠々と昼寝をはじめる。 (ja)
- 早雲の葬儀が終わったあと、下鴨家に金閣・銀閣を連れた呉一郎が謝罪にやってくる。矢一郎は呉一郎と握手し、両家は和解する。弁天は二代目と清水寺で落ち合うが、話し合いは物別れに終わる。呉一郎は夷川の工場に矢四郎の研究室を提供する。矢一郎は矢三郎に海星との婚約復活を持ちかけるが、矢三郎は拒否。提案した矢二郎は旅の支度をしていた。拗ねた矢三郎は狸谷山にこもり、そこへやってきた海星と口論になる。海星は泣きながら矢三郎の前に姿を見せる。その途端、矢三郎は化けの皮が剥がれ狸に戻ってしまう。 (ja)
- 寿老人の電車の中で早雲を迎えた金曜倶楽部の会合が始まり、矢三郎と淀川教授も出席する。狸鍋反対の演説をする教授は縛られ、寿老人から空気銃で脅しつけられる。矢三郎は教授を助けるため「自分も狸鍋を食べたい」と演説すると、弁天は天満屋に天狗の茶釜を持ってこさせ、電車を宙に浮かべて、矢三郎の献上品と紹介する。寿老人が矢三郎を布袋にすると決めると早雲は激怒。鬼に化けるが天満屋に空気銃で撃たれる。早雲は森の中で矢三郎に見守られ息を引き取る。駆け付けた海星と入れ替わるように矢三郎は立ち去った。 (ja)
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- (ja)
- サブタイトル (ja)
- 運命の赤い糸 (ja)
- 捲土重来 (ja)
- それぞれの二代目 (ja)
- 二代目の帰朝 (ja)
- 偽叡山電車 (ja)
- 偽右衛門の決まる日 (ja)
- 大文字納涼船合戦 (ja)
- 天狗の血 阿呆の血 (ja)
- 夷川の娘・海星 (ja)
- 夷川早雲の暗躍 (ja)
- 夷川海星の秘密 (ja)
- 幻術師 天満屋 (ja)
- 有頂天家族 (ja)
- 有馬地獄 (ja)
- 欧羅巴の香り (ja)
- 母と雷神様 (ja)
- 父の発つ日 (ja)
- 狸将棋大会 (ja)
- 紅葉狩り (ja)
- 納涼床の女神 (ja)
- 続・大文字納涼船合戦 (ja)
- 薬師坊の奥座敷 (ja)
- 金曜倶楽部 (ja)
- 金曜倶楽部、再び (ja)
- 銭湯の掟 (ja)
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- 檜垣亮(第2期) (ja)
- 菅正太郎(第1期) (ja)
- 檜垣亮(第2期) (ja)
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- 有頂天家族 (ja)
- 有頂天家族2(第2期) (ja)
- 有頂天家族(第1期) (ja)
- 有頂天家族 (ja)
- 有頂天家族2(第2期) (ja)
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- 既刊2巻(全3巻の予定) (ja)
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- 「有頂天家族2」製作委員会(第2期) (ja)
- 「有頂天家族」製作委員会(第1期) (ja)
- 「有頂天家族2」製作委員会(第2期) (ja)
- 「有頂天家族」製作委員会(第1期) (ja)
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- 第1期:全13話 (ja)
- 第2期:全12話 (ja)
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- 『有頂天家族』(うちょうてんかぞく、uchoten-kazoku)は、森見登美彦による日本の小説。森見作品の中で「五男」、「毛深い子」と呼ばれる。幻冬舎より2007年9月25日に刊行された。森見作品初の、動物が主人公の小説。3部作となる予定の「たぬきシリーズ」の第1部に当たる。 2015年2月26日に第2部に当たる『有頂天家族 二代目の帰朝』(うちょうてんかぞく にだいめのきちょう)が刊行された。巻末に第3部の予告がなされている。 2013年にテレビアニメ化され、2017年に続編が放送された。 2017年3月時点でシリーズ累計発行部数は55万部を記録している。 (ja)
- 『有頂天家族』(うちょうてんかぞく、uchoten-kazoku)は、森見登美彦による日本の小説。森見作品の中で「五男」、「毛深い子」と呼ばれる。幻冬舎より2007年9月25日に刊行された。森見作品初の、動物が主人公の小説。3部作となる予定の「たぬきシリーズ」の第1部に当たる。 2015年2月26日に第2部に当たる『有頂天家族 二代目の帰朝』(うちょうてんかぞく にだいめのきちょう)が刊行された。巻末に第3部の予���がなされている。 2013年にテレビアニメ化され、2017年に続編が放送された。 2017年3月時点でシリーズ累計発行部数は55万部を記録している。 (ja)
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