『星を継ぐもの』(ほしをつぐもの、原題:Inherit the Stars)は、ジェイムズ・P・ホーガンによるSF小説。1977年に上梓されたホーガンのデビュー作である。日本では1980年に邦訳され、熱狂的な支持を集めた。翌1981年には第12回星雲賞海外長編賞を受賞している。 あり得ない現実と事実を突き付けられ、その謎を解き明かしつつ人類の生い立ちを解明していくハードSFの代表作のひとつ。作品発表当時に人類進化上の謎として知られていたミッシングリンク、小惑星帯や月の起源、とりわけ月が表と裏で異なる様相を示す理由、等についてSFの視点から解釈を与えている。 2015年現在で累計45万部を売り上げ、創元SF文庫最大のヒット作となっている。 続編に『ガニメデの優しい巨人』、『巨人たちの星』、『内なる宇宙』、『Mission to Minerva』(未訳)があり、「巨人たちの星シリーズ」と総称されている。特に1982年(日本語版は1983年)に上梓された3作目の『巨人たちの星』で一応の完結を見て、4作目の『内なる宇宙』が1992年(日本語版は1997年)に上梓されるまで間が空き、その間は「巨人三部作」とも呼ばれた。日本語版はいずれも創元SF文庫に収められている。翻訳は池央耿による。