旅籠(はたご)とは、旅人を宿泊させ、食事を提供することを家業とする日本の家のことである。宿屋のこと。旅館の原点。旅籠屋(はたごや)の略。江戸時代に営業・呼称していたが、近代以降も旅籠または旅籠屋の名称を宿やホテルの名称として使う場合がある。本稿では主に江戸時代の五街道(東海道・東海道五十三次、中山道・中山道六十九次など)の宿場町の旅籠屋について詳述する。江戸時代に東海道五十三次の宿場には、本陣、脇本陣を筆頭に、約3000軒の旅籠が存在した。